トナリのインド人 なにしてるの〜?

カレーにターバン? いえいえ、他にもあるのです。過去も未来も星座も超える大国インドの今を、デリー在住ライターさとうがご紹介!

プロフィール
■さとう葉
フリーライター&エディター。08年からインド・ニューデリー在住。現代インドのハイエンドなシーンからサブカルまで幅広い領域を横断的に執筆。時々ラジオ番組のデリー特派員なども。アパレルウェブでインド若者ファッションを定期的にレポート。共編書『皆既日食ハンターズガイド』(INFAS パブリケーションズ)など。
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デリーでオノ・ヨーコ展

2012年2月6日(月) 04:15
先日のインド・アートフェア開催期間にあわせ、デリー周辺のギャラリーでも様々な企画展が開かれ、アート・ウィークさながらに盛り上がっていましたよ。

たとえば、グルガオン地区の現代美術館Devi Art foundationでは、イラン現代美術を集めたTHE ELEPHANT IN THE DARK展がスタートし(5月末まで開催)、市内2ヶ所にできたギャラリーKiran Nadar Museum of Art(KNMA)も本格始動したりと、アートファンには忙しい数日に。

なかでも最も注目されているのが、以前もちらりと触れたこちら。




インドの有名画廊Vadhera(ヴァデラ)ギャラリー主催によるオノ・ヨーコさんの展覧会。意外なことにインドでは初の個展だそう。市内2ヶ所のギャラリーでは、新作展と回顧展をそれぞれ開催するほか、市内24箇所にはパブリックアートを掲示、そしてパフォーマンスLIVEも行うという、盛りだくさんな大企画になっています。

全作品を通して一貫したテーマは「女性の解放」。世界に未だ蔓延る女性蔑視から彼女達を解放して、幸せに導きたいというシンプルで強い思いがこめられているそう。



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Okhlaのメイン会場で開かれた新作「Remember Us」は、特にインドの女性をテーマにした作品。暗い死体安置所を模した展示室にずらり並べられたお棺のような箱には、燃料をイメージさせる炭と、裸の女性のマネキン人形が収められている。インドで禁止されながらも未だ残るサティーの風習(夫との殉死)を表現しているのだとか。

シリコーン製の人形は柔らかな弾力で生々しさを演出。ただ、人形の色がインド人らしい褐色では無く、いわゆる肌色だった点は、訴求力が半減していた印象も……。壁には初日に行われたライブペインティングで記された南無妙法蓮華経(ヒンディー語バージョン)が。



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市内各所に掲示されている立て看板。
LOVEとかPEACEなど御大おなじみのキーワードが各種、英語やヒンディー語で書かれています。パッと見、非常にシンプルなものなので、アートに関心のない一般の人々は、いったいどう感じているのか興味あります(ちなみに、私は看板業者の空き広告かと思っていました……スミマセン!)



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ディフェンスコロニー館では、過去の作品を集大成した回顧展 THE SEEDS を併催。こちらは写真やビデオを中心に構成。60年代の有名なパフォーマンス「カット・ピース」(椅子に座るオノ・ヨーコさんの服を観客が鋏で切る)と、40年後の再演(2003年)を向かいあわせに同時上映するなど、見ていて飽きないつくりになっていましたよ。

観客参加型の作品も多数。そのひとつ「WISH TREES」は、七夕のように自分の願いを紙に書いて木に吊るすというもの。会期終了後には、ジョン・レノンの記念建造物としてオノ・ヨーコが建てたアイスランドのIMAGINE PEACE TOWERに送られるのだそう。

私も1枚吊るしてみたけど、同行した友人がさらりと書いた短冊がこちら。



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LOVE & PEACE ならぬ、LOVE & PEACH ....!!!!
いや、単なる語呂あわせじゃなくて、原発問題で福島の桃が食べにくくなったから……以前のように、安心して桃を食べられる社会を取り戻したい! という切実な願いのもと、なんだそうです。かなり秀逸では!? ラブ・アンド・ピーチ!




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インド・アートフェア2012

2012年1月31日(火) 22:34
今年もデリーで、インド最大規模の現代アート展示会「インド・アートフェア India Art Fair 2012」が開催されました。
→2011年の記事
→2009年の記事


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例年までのアートサミットの名称を変更し、西欧やアジア諸国と同じくアートフェアと銘打った今年。会場も国際展示場プラガティ・マイダンからOkura地区にある野外展示会場へと変わり、規模も大幅に拡大。世界67都市のギャラリーが参加した昨年度を上回り、特に中東地域の出展が目についた年でもありました。


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繊細なストリングスで装飾されたパビリオン。ようやく凍てつくような冬も終わり、うららかな春の陽気でお客さんの出足も上々。

日本からも、東京都現代美術館チーフキュレーターの長谷川祐子氏やトーキョーワンダーサイトの今村有策氏、東京画廊などが参加し、インドにおける日本の知名度も年々高まりつつあることを実感。


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会場には、ダミアン・ハーストの作品をはじめ、ダリピカソM.F.フセインなどの大御所系、スボード・グプタバーラティ・ケールなど、インド美術界を代表する作家がずらりと揃い、会場を一巡すればインドを取り巻くアート市場が一望できる分り易い構成に。ただ、個人的な感想を言うなれば、会場が広いからか、市場全体の方向性がぼやけているのか、例年と比べるとややパンチの足りない、散漫な印象を受けました。


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それでもまあ、会場のあちらこちらで、ン百万円単位の作品にジャンジャン買い手がついている様なので、インドのアートバブルは依然として健在なのでしょう!


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美術関係の出版社ブース。アート雑誌もずいぶん増えました。


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お客さんもコレクターやアートディーラー以外にも、シニアやカップル、学校の課外見学グループなど、幅広い層が来場。日本などのように市場対象が限定しておらず、アートを取り囲む環境が比較的オープンなところが、インドのアートマーケットのいい点だと思います。


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