家の設計図を見た時から、家の中心はダイニングテーブルだと感じていました。
というか、たいした広さはないので、ソファなんて置く場所はなく、くつろぐのも食事もすべて兼用。それだけにダイニングの椅子とテーブルをどんなものにするかは、とても重要だなあと思っていました。
椅子は片側に作り付けのベンチをつけていただきます。ベンチと言ってもクッションもついている座り心地のよいもの。けっこうな長さがあって、普段4人家族のうちの2人が座るだけなら充分すぎる長さです。
その向かい側に椅子を二脚くらい、そして大きなテーブル・・・
このテーブルをどうしようかと夫婦で思案・・・。
まあ思案しなくてもNさんデザインの素敵なテーブルがあって、それを注文すればいいことなんです。フラティーノという名前がついた、脚が4隅についているのではなく、真ん中に1本づつなので、ベンチから出入りする時にも、脚と足がぶつからず、とてもすっきりした素敵なものです。原型はイタリアの修道院などにあるテーブルなんだとか。
とってもいいんですが、我が家の予算に収まる値段ではなく、予算には限りが・・・と思っていました。
どうしようかと思いながら、いろんな家具のカタログを眺めたり、無印でもいいかなと思ったりしていたのですが、やはりぴたっとくるものはなく、月日は流れ・・・。
10月、工務店との契約の日、契約が終わってほっとしてRミングハウスでOさんと雑談をしていると一人の男性が「やあやあ」と事務所に入ってこられました。いかにも近所から来たという風なその方は、よく話を聞いたら長野から来られたとのこと。なんとフラティーノを作っておられる職人さんでした。
その方Y山さんは、M本民藝家具で修行をされ(もちろん池田S四郎さんの頃)その後独立され手作りの家具を作っているという方で、聞けば共通の知人もいて、急に身近に感じてしまいました。
そこでいろいろ家具についてもお話していただき、もうすっかり「フラティーノほしい

」という気持に・・・。
そして最近になって「前にお会いした時にY山さんが少し安い材料があれば安く作れるって言ってましたけど、あるかしら?」とOさんに聞いたところ、さっそくにY山さんに問い合わせてくれましたが、「今は安くていい材料がない」とのことでした。
そこでOさんが、他のお仕事で知り合ったという京都の銘木屋さんを思い出して下さり、N村さんとY山さんがテーブルにする材木を探しに京都まで行ってくれたのです
そこで出会ったのがこの欧州松。
私達はまだ写真でしか見ていませんが、N村さんは「目が詰まっていて、とてもいい欧州松なので、Yさんの家にとてもいいのではないか」とおっしゃって下さったんだそう。
2m20センチ×90センチ×6センチあるそうです。
お値段は安いとは言えないけれど、予定していた金額よりは少し安くなるようなので、お願いすることにしました

京都の銘木屋さんだからではないですが、まさに清水の舞台から飛び降りてしまった感じです
この欧州松、銘木やさんで「100年経っているそうです」と言われたというので、「樹齢?それとも切ってから100年?」と悩んだんですが、もう一度京都の銘木屋さんに聞いてもらうと、「いや樹齢は800年位だと思う」とのこと。家具職人のY山さんは「400年位だろう」と言ったとか

。
悩む私にN村さんが一言、「年輪数えるしかないね」。おっしゃる通りです。
う〜ん、800年はすごい。そんなことあるのかな。欧州松っていったいどこから来たんでしょう?詳しい産地などはわからず、外国から入ってきたということしかわからない。
もうあとはロマンを感じていろいろ想像するしかありません。寒い地方らしいので、目がよくつまっていて、年輪も虫眼鏡でみないとわからないとか。
なんとなく想像では北欧かなと思っていますが、400〜800年前の北欧・・・この松の木はどんな風景を見ていたんでしょうか

聞けるものなら木に聞いてみたいですね。このテーブルにつっぷして昼寝をしたら、北欧を旅する夢でも見られそうです
切り倒されてからもかなり時間が経っていて、すっかり乾燥しているはずなのに、また作り始めると、木が動くそうで、作る時は一気に作るのだそう。10日間くらいで製作するそうです。とてもとても楽しみです。