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国会だより [2006年09月28日(木)]

9月26日(火)
今日から、安倍新内閣による臨時国会が始まった。

昨日はカラリと秋空だったが、今日は午前中から雨模様で、午後から夕方は雨ときつい冷え込みで悲惨だった。核武装してもいいと公言したこともあるタカ派の新首相に、天も憂いているのかと、勝手に想像する。


ところで、安倍首相は、小泉政権のときの国会で継続審議になっていた共謀罪の新設、改憲手続き法案、教育基本法「改正」案の3つを、この臨時国会で最優先で可決すると言っている。
反対する市民たちが、3つの集会を連続して開き、前半2つの集会に出るため、国会に行った。

共謀罪は、国会に法案が提出されてから3年ほどになるが、今年1月からの国会から、この法案への一般市民の関心が急速に高まった。
マスコミが取り上げてくれたことが大きいし、ネットの力もある。


永田町の国会の横の議員会館で開催される院内集会に参加するには、少々ややこしい仕組みが必要だ。
院内集会の場所を確保してくれた国会議員の事務所が出してくれる通行証という青い紙を持って、集会の主催者が、議員会館の入り口に立ち、参加したい人はそれを貰うと入ることができる。共謀罪では、この通行証が足りなくなるということが、前の国会では、しばしば起こった。あぶれた人たちのために、急遽、報告集会が設定されたりした。
主催者というのは、通常、集会開始時間より、30分前には来て、資料などの準備をしているが、その時間からもう参加者が来て、席が埋まるという状態とのことだ。共謀罪は、今日こそ採決という土壇場を3度も切り抜けてきた。
こうした人々の行動力が平成の治安維持法の成立を拒んできたのだろう。

この熱気が、夏休みをはさんで、2ヶ月あまり、どうなったか?と思っていたところ、今回も、開始時間ぴったりに議員会館前に行くと、またまた、通行証がなくなり、再発行を待つ人並みがあって、ホッとした。
人々の関心の高さは、持続していたみたいだ。
この院内集会のタイトルは「共謀罪の新設に反対する市民と表現者の集い」で12時半から参議院会館で開催されたもの。沢山、書きすぎたので、この集会の模様や、先の国会のことなどは、無料のメルマガがスタートしたので、登録など検討ください。

http://www.mag2.com/m/0000207996.html


この共謀罪の院内集会が午後2時に終わり、国会の議員会館の地下の食堂で、急いで舌を焼けどしながら五目ラーメンを食べて「憲法破壊の暴走政治を許さない!院内集会」に出る。ここも満杯だった。

国会では、自民党安倍総理から、安倍首相誕生の儀式が粛々と行われている合間を縫って、福島みずほ社民党党首、志位和夫共産党委員長という2人の野党のトップが発言し、両野党の議員もずらっと参加したが、あれ?民主党は?というと、2人が参加。

「花」でおなじみの沖縄の歌手の喜納昌吉議員と民主党のネクストキャビネットの法務大臣と自己紹介して、発言した平岡秀夫議院。
この集会は、5月3日の憲法記念日で6年続けて日比谷公会堂で集会をしている市民グループの主催なので、平岡議員は気を使って「民主党の党首の小沢一郎さんも、集団的自衛権行使という発言をしたことがありますが、私は、この集団的自衛権の行使論に反論する文章を雑誌「世界」の4月号に発表しています」と言って、拍手をもらっていた。
福島みずほ社民党党首が、自民党の議員さんは、私のところに来て、「平和憲法変えられたら困るよね。だから、頑張ってよ。私は党内では、このこと言えないからさ」という話も面白かった。




9月25日(月)
さて、その前日はカネミ油症事件の被害者や支援する人たちが主催する院内集会に行った。
カネミ油症事件というのは、森永ヒ素ミルク中毒事件 やO157などと同じ日本で起きた食品公害事件の一つ。九州にあるカネミ倉庫で作られた食用油(こめ油)にPCBなどが混入し、それを食べた人、その子どもたちにまでが苦しんでいるという事件。

この院内集会は、野党議員ではなく与党議員が来ていた。このカネミ油症の被害者が西日本だったことから、長崎県選出の自民党の議員や、公明党の前大臣などだった。同じ与党の厚い壁を破るのは難しいというような話がでていたが、化学物質であるダイオキシンが体内に入ったときに起きる悲惨な症状の訴えには胸が苦しくなった。




9月27日(水)
3日目の国会行きは、少年法の「改正」案に反対する院内集会。

今回は、議員の姿は3野党(民主・社民・共産)だけ。
少年の凶悪犯罪が減少してきているのに、テレビでのセンセーショナルに少年事件が報道されていることもあって、厳罰化しようという法律が、共謀罪と同じ、衆議院法務委員会で継続審議になっている。

共謀罪はすんなり可決して、参議院に送られたりすると、この少年法が審議されることになり、12月15日までのこの臨時国会で、この法案も成立する可能性がある。奈良県で制定された「少年補導条例」と言う怖い条例が、この少年法「改正」の先取りと言われている。正当な理由なく、18歳未満で夜11時以降に出歩くこと、義務教育の学校に欠席、早退、遅刻すること、保護者に無断で外泊すること・・・などなど。
共謀罪で、大人もめったなことを口にできなくなりそうだけれど、少年たちも大変そうだ。


雨の26日の国会で、風邪をひいたのに、頑張って書いたら、腰まで痛くなってし
まった。でも、この国会、注目してくれる人が増えてほしい。


Posted at 22:54 | 編集部だより | この記事のURL

ル=グウィンインタビュー掲載できました [2006年09月27日(水)]
昨年の秋から、企画していたル=グウィンインタビューは、eメールという形になったのですが、やっと、掲載できて、9月25日号に載りました。

アニメの『ゲド戦記』も現在話題になっていますが、(この映画についての原作者、ル=グウィンのコメントは彼女のウェブサイトにも載っていますし、また翻訳も検索すると複数でてきますので私は触れません)私のインタビューは10年以上前からの希望で、映画とは無関係です。たまたま、機会を得て、お手紙をお送りし、eメールでならというお返事をいただきました。

その後もどのように質問したらいいのか、いろいろ苦しみましたが、ご本人からはとても親切な回答をいただき、念願がかなってしまって、今は、苦しんでいたのも終わってさびしいです。

ありがとうございました。

ル=グウィンの、創作意欲の旺盛さ、現代を見つめる目の鋭さはほんとうにすごいというほかありません。
『言の葉の樹』(ハヤカワ文庫)は家父長的原理主義のまんえんする現代を彷彿させました。ご本人は、中国の文化大革命時代の老荘思想の弾圧のことだと言っているようですが。
また『懐かしく謎めいて』(河出文庫)には、遺伝子組み換えでトウモロコシに似てしまった人間や、魚となった息子の話が出てきますし…
写真の本は、最近のエッセー集ですが、ここでもいかんなくフェミぶりを発揮しています。
また、彼女の父、アルフレッド・クローバーのこと、そして『イシ』の主人公でネイティブの暮らしから、お父さんの文化人類学の博物館で最期を暮らしたイシの話が出てきます。
10数年前に彼女は、博物館でイシの声を聞き、思わず泣き出してしまったということを書いていましたが、私も、もらい泣きしそうになりました。そのことから、ひとつお聞きしたことがあり、それは、当たりだったと言えます。

彼女自身が、『ゲド戦記』に出てくる、テナーのような女性なのだろうと私は信じていますし、とても賢い人ですが、ちょっとおとぼけのところもある人なのだろうなあなど想像しています。

9月5日号のふぇみんでご紹介していた永井愛さんも創作が完成したときの喜びに代わるものはないとおっしゃっていました。ル=グウィンも、創作の喜びよりも大きな喜びはないそうです。
私もいつか、そんな喜びを感じる文章を書いてみたいと…思った次第でした。
私の家にもネコがいますが、彼女の家もネコちゃんがいるらしく、それもなんだかうれしい発見でした。
ふぇみん
ウェブサイトには、やりとりの原文を掲載いたしました。(衣)
http://www.jca.apc.org/femin/gmk/index.html

Posted at 21:59 | 編集部だより | この記事のURL

KIの映画評vol.2 [2006年09月22日(金)]
持ち味の違う作品だけれど、各地で賞を受賞するなどそれぞれ高い評価を得ている女性の新人監督のドキュメンタリー2本。(KI)

■「Dear Pyongyangディア・ピョンヤン」★★★☆☆
大阪生野区に住む在日1世のアボジ(お父さん)を一人娘のヤン・ヨンヒが10年かけて撮り続けた。朝鮮総連の幹部である父は、日本で生まれ育った3人の兄たちを祖国に送る。最愛の父が信じるものにどうしようもない違和感をいだきながらも、カメラを回し続ける彼女だが、ステテコ姿で路地裏を自転車で走る父を追うそのまなざしはやさしい。彼女の目を通すと、駄々っ子のような愛嬌のある父親の姿と共に、祖国を一途に思う気持ちと現実のギャップに引き裂かれる彼の深い悲しみが浮かび上がる。下町の庶民の生活、カメラをかまえる娘に始めは抵抗していたアボジが映画の進む中で彼女に向ける笑顔が可愛らしい。政治的な難しい話になりがちな題材をヤン・ヨンヒ監督の気負わない視線でしみじみとした良い作品に仕上がった。ベルリン国際映画祭 最優秀アジア映画賞など多数受賞。


■「チーズとうじ虫」★★★★☆
癌を宣告された母親の看病のために群馬に帰省した加藤治代は、「退屈しのぎに、あるいは遊びの道具として」カメラを回し始めた。母の病気が治ることを信じ、その奇跡を記録するためにというつもりで彼女は祖母と母との3人の生活を記録し続ける。平凡で単調な日々、歯を磨きながら笑う母、三味線の練習をしながら笑う母。映画って、普通存在するのはカメラの前に現れる人たちで、カメラを回す人間はたいていその場面にいないことになっているじゃない?でもこの映画では加藤は、一緒に暮らす人間の一人として、カメラを回しながら祖母と語り、母と笑い合う。祖母も母もカメラにまっすぐ向かい、その視線は、加藤に向ける視線そのものだ。だから映画を見ていると、このまっすぐで温かな視線に包まれる。加藤は母の苦痛をともなう闘病生活の間はカメラを回せなかった。その死後、淡々と表現されていく出来事、穏やかだが喪失感に胸がつまる。そして記憶の中から、生前の母とのなにげない生活がきらめいて立ち現れてくる。山形国際ドキュメンタリー映画祭小川紳介賞、国際批評家連盟賞など受賞。
Posted at 22:50 | 映画 | この記事のURL

peace one day [2006年09月22日(金)]
ピース・ワン・デー レバノン・パレスチナに平和を!イラクに平和を! 東京キャンドルアクション@明治公園に参加しました(ふぇみん婦人民主クラブ賛同)。

18:30からスタートしたイベントは、「ベイルート映画人の証言」という映像、戦地からの声としてラシャ・ラメズ・ナジディさん(レバノン)とラミ・ナセルディンさん(パレスチナ)のスピーチ、高橋和夫さんのスピーチ、その後みんなでろうそくを灯し合い、「へいわ」の文字を作りました。



最後に寿のライブ!「安里屋ユンタ」や「ヌチドゥタカラ」「前を向いて歩こう」(←「上を向いて歩こう」の替え歌)などを披露。ナビィさんの力強くてやさしい歌声が、すてきでした。
http://www.kotobuki-nn.com/

最後は「日本に暮らす人々の声」の映像。学ぶこと、笑うこと、考えること、ひとりひとりの声がスライドショーで映し出されました。

ピース・ワン・デーは、国連が呼びかけている「世界平和の日」。この日、176の国や地域で、停戦と平和を訴えるためのピース・アクションが行われました。

--------
この日、スピーチされたラシャさんとラミさんは、全国スピーキング・ツアーにまわります。
京都 9/24
広島 9/26
福岡 9/27
札幌 9/29
東京 10/1

詳しくはhttp://www.peaceboat.org/info/news/2006/060920.html
Posted at 00:50 | イベント | この記事のURL

KI(編集部スタッフ)の映画評vol.1 [2006年09月15日(金)]
おもしろい映画、話題の映画をネタにおしゃべりします。
おすすめ度は★★★★★が最高、私の好みで勝手に決めちゃいます。
今回は韓流や、セカチュウ―お涙ものなどに対抗した作品を二つ。(KI)


■「LOFT ロフト」★★★☆☆
現在公開中の「LOFT ロフト」、主役の中谷美紀が着ている昔っぽい大きな花柄のワ
ンピースがステキ。監督は、「CURE キュア」、「回路」などホラー映画で有名な黒沢清。彼のホラーには、いわゆるお化けというのではなくて、日常の中でのふとした怖さ、そのくせ忘れられないようなゾーっとする怖いシーンがいっぱい。
この映画は、もうホラーはつくらないと言っていた黒沢監督の3年ぶりのバリバリのホラー。千年前のミイラが沼から出てくる。彼の作品では珍しく女性が主人公で、「なんとなく一人で生きている、年齢から自由な女性主人公を描きたかった」というように、中谷美紀が、彼女特有の不思議な立ち振る舞いでその主人公を演じていておもしろい。相手役の豊川悦司も不思議な雰囲気。


■「ローズ・イン・タイドランド」★★★★☆
10歳の少女、ジェライザ=ローズと暮らすのは、ドラッグづけの両親と、頭だけのバービー人形たち。ある日、ママが死んでしまって、元ロックスターのパパと故郷のテキサスにある荒野の古い一軒屋にたどり着く。都会で住んでいる時は、なんとも悲惨な女の子だったけれど、その日からローズにはテキサスの荒野での冒険の毎日が始まる。「不思議の国のアリス」のように、現実と幻想が折り重なってお話は次々と進んでいく。監督は「12モンキーズ」、「ブラザーズ・グリム」などを世に出したテリー・ギリアム。いかにも彼らしい、はちゃめちゃなストーリーと刺激的な映像、結構くせになる。彼の奇想天外な世界観がブラッド・ピットやジョニー・デップら多くの俳優たちに指示されているというのもうなづける。
Posted at 15:35 | 映画 | この記事のURL

市民メディアサミットに参加しました [2006年09月11日(月)]
昨日、「市民メディアサミット2006」に参加してきましたー。
ふぇみん、ビッグイシュー、アリスセンター、はまことり、の4者で“Web時代におけるペーパーメディアの可能性”というセッションを行いました。

参加者は25人くらい?
ペーパーメディアの可能性、というより、意義について確認しあう場となった気がします。
ビッグイシューについては、1冊200円のうち、販売員であるホームレスに110円、90円が会社の利益となる仕組みで、ペーパーで「販売」することがホームレス支援になっているので、ペーパー以外に選択肢はないとのこと。当然ですよね。
しかし、会社の利益が90円だと、どうしても赤字がでてしまうようです。販売数は号によるそうですが、だいたい4万部だそう。

ふぇみんが60年にわたり新聞を発行できている理由として、民主的な場であることと、経理がしっかりしていることを、挙げました。あと、「考えるツール」を提供しているのでは、と。
ふぇみんを知らない参加者から、「お褒め」の言葉もいただきました。男性参加者の方が多かったので、読者が増えるといいのになーと。

詳しい報告は、紙面でもする予定です。
Posted at 21:55 | イベント | この記事のURL

最低投票率くらいあってもいい [2006年09月07日(木)]
昨日は憲法改正のための手続き法案ってどんなもの?というのでみんなで2時間も勉強した。
驚いたのは税金で出すCM費も国会議員の数で割り振るということと、
国民投票をしたときに、投票率がすごく少なくても成立しちゃうということだった。
だって投票率が40%くらいだったらどうなるんだ?
棄権とかもあるし、間違って書いちゃう人もいるから、実際には有権者の20%以下の賛成でも憲法って変えられるんだって。

はあ勉強した。

この問題はとってもむずかしいので、ふぇみんでは「もあもあQちゃん」シリーズというので取り上げることにした。





写真はこのあいだ名古屋市立美術館でやっていたニキ・ド・サンファルのナナ。
空気でふくらますタイプ。
おっぱいが大きくて、太っていて、パワフルでよい。

絵葉書もたくさん入手した。お気に入りだ。
Posted at 23:06 | 編集部だより | この記事のURL

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