一点物に価値はあるか [2008年08月14日(木)]
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先日、同業の方とお話する機会があり、
「市川さんとこでは、今何が売れていますか?」という質問を受け、とっさに返事が出来なかったわたしです。 さんは、企画室と工場を持つ製品卸業者にお勤めで、新作開発にいそしむ毎日のようですが、 「今、これ作っといたら売れる!みたいな流行が無いでしょう。正直、困ってるんです ![]() 」と、肩を落としておいででした。 確かに、以前ブレイクしたオープンハートのネックレス のようなビッグ・ヒット商品の噂は絶えて聞きません。 思うに、あの人が持っているからわたしも、という感覚が ジュエリーに関わらず薄れてきているのではないでしょうか。 少なくとも弊店にいらして下さるお客様からは、 自分だけのジュエリーが欲しい 掛け値なしにひとつのものが欲しい というお声を頂いております。 また、弊店がオールハンドメイドを主軸にしているのも、 お客様のこんなご要望があるからです。 とはいえ、手作りだから良い、一点物だから 価値があるとは、考えていないのです。 なぜなら、(これを書くのはちょっと辛いですが ![]() )独りよがりな手製一点物よりも、研鑽された大量生産の ジュエリーの方が出来が良いこともあるからです。 美しいこと、質感が良いこと、身につけていて快適なこと、 長い使用に耐えること、メンテナンスができること、 これら基本の条件をクリアして、初めて「手作り」や 「ひとつだけ」は、そのジュエリーの個性として 受け入れられるのではないでしょうか。 良いものは、いつの時代、どこの国の人間が見ても良いのです。 ものづくりは、その意匠と加工は、声を必要としない 世界共通の言語ではないかと思うのです。 本来なら、こんなことを書くのはおこがましいほど 未熟であり、それが恥ずかしく、歯がゆくもあります。 しかし、職人の技量というものは薄紙を重ねるがごとく、 日々の仕事を修練とし、経験を積むより近道は無く、 またそれ以外の方法をわたし達は知りません。 手作りであることも、一点物であることも、 弊店にとっては、ごく普通のことです。 当たり前であるからこそ、価値を見出して頂ける 水準まで引き上げたいと、腕と心を込めるのです。 Jewelry Craft DECORA |





「市川さんとこでは、今何が売れていますか?」
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