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4月の読書日記-レベッカ

2008-04-29 21:27:13
32.ダフネ・デュ・モーリア 「レベッカ」

大好きなヒッチコック監督のオスカー受賞作「レベッカ」の原作本。

ミツバチさんがブログで紹介されていたので、私も読んでみる事に。

ストーリーは、自分より20歳も年上の英国貴族マキシムに見初められ結婚したものの、前の年に海難事故で死亡した彼の前妻・レベッカの影に苦しめられるうら若き主人公・・・
と言った感じ。

普通は主人公に肩入れして読むのでしょうけれど、私は断然前妻のレベッカ派
とびきり美しく、聡明で、誰からも好かれ慕われた魅力的な淑女。
でも実は蛇のようにしたたかな性悪女。

気の利いた会話ひとつできず、オロオロしているばかりの内気な主人公より、レベッカの方がずっと面白いんじゃないでしょうか。

この本は、主人公が少女から大人の女性へと変わっていく成長物語でもあるようですが、レベッカの死の真相を知った途端、やたらと活き活きしはじめる主人公が私はちょっと怖かった。
こーゆータイプの女性って苦手。。。

それと、マキシムは対等なパートナーとして、この主人公を本当に愛していたのかギモン。
だって1度も主人公を名前で呼ばないんですもん。(そこに作者の意図が隠されている気が・・・)

この小説、レベッカ側から書かれたとしたら、全く違う内容になったハズ。
他者を心から愛する事ができず、不治の病に冒され、夫に自分を撃ち殺させた美貌の女性。
強烈な自己愛。
もし近くにいたら、たとえ悪魔のような性格だったとしても、私もダンヴァーズ夫人同様レベッカを崇拝したことでしょう。

主人公夫妻(&レベッカ)が暮らした広大なお屋敷・マンダレーの濃密な描写が、物語のダークな雰囲気を盛り上げますが、ラストはやや唐突で分かりづらく、もし映画を見ていなかったら頭の中が??になっていたかもしれません。
でも、このラストがまた物語の冒頭へと繋がっていくんですよね。上手い。

結局この小説の主人公は、レベッカにとり付かれたまるで生き物のような、そして最後に朽ち果てたマンダレーというお屋敷なのではないか、という気さえしました。

星4つ★★★★

<オマケ>
作者のデュ・モーリアがすごい美人でビックリ→

それにしてもこの本、3,000円という価格設定はちょっと高すぎるのではないでしょうか、新潮社さん?
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