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4月の読書日記@

2008-04-14 21:21:52
28.黒木亮 「貸し込み」上・下巻

小説のモデルとなっっているのは、バブル期に

貸し込め。あらゆる理由を見つけて貸し込むんだ。

というモットーのもと、脳梗塞患者へ21億円という巨額融資を行った都銀(旧・三和銀行?)の裁判。
裁判書類の描写など、ちょっと冗長な印象を受けましたが、読後感は悪くはありません。

借入申込書も印鑑証明も連帯保証人の書類もぜーんぶ偽造。
しかも裁判では偽証のオンパレード。責任は全て辞めた行員になすりつけるし。

もちろん、バブルの頃、全ての銀行がこんな風に腐っていたのだとは思いませんが、日本では銀行を相手取った裁判の勝率はわずか数パーセントにすぎないのだとか。恐ろしや。。。

そういえば当時、銀行の営業マンさんたちとの合コンに参加したことがありますが、延々と会社の悪口&仕事のグチを言い続けられて辟易した記憶が。
銀行って大変な職場なんですね〜。
星4つ★★★★

29.酒井駒子 「よるくま」

夜中にぼくのところにやってきたクマの子、よるくま。

「ママがいなくなった」
と言ってぼろぼろ泣いているよるくまのために、ぼくは一緒にお母さんクマを探す冒険に出ます。

子供にとってママって、それはもう絶対的存在なんだなぁってしみじみ感じました。
私も小さい頃、母親以外には全く懐かない超母親っ子だったので、何となくよるくまと自分の姿が重なって。

もし子供がいたら、寝る前に毎日読み聞かせてあげたい絵本。
絵もストーリーも大好き。
同じ酒井さんの作品「ぼく おかあさんのこと…」も、とてもステキな絵本です。
星4つ★★★★

30.岩山康志 「誰も書かなかった秘書の仕事」

著者は20年にわたり、ヤマハの5代の経営トップの秘書役を勤められた方。
そりゃあもう様々なトップシークレットを胸の内に秘めていらっしゃるのだと思いますが、本書は暴露本ではありません。

と言うより、割と一般的な仕事に対する心構え的内容で、ちょっと肩透かしをくらったような。。。

「この際、書いてしまえっ」というサブタイトルが付いていたので、
「こんな修羅場をこうやって乗り切った!」
みたいなお話しが色々読めると思って期待してたんですけど。

各章の最後には、
電話鳴る 来客は着く ボスは呼ぶ
とか
俺だって どこかで言いたい 「社長出せ」
なんていう心の叫び風な川柳がのっていて、うんうん、そうそう!と頷きながら読みました。
星3つ★★★

31.石田衣良 「池袋ウエストゲートパーク」

石田衣良さんの10年前のデビュー作。
今さらという気もしたけれど、一応読んでおくことに。
リズム感のある文体も良いし、池袋のトラブルシューター・主人公のマコが何より魅力的。

青春モノの小説を読むと、昔を思って切なくなったりするものですが、私はごく普通の高校でのんびりと学生生活を送ったので、登場人物たちと自分を重ね合わせることはできませんでした。

でも、少し羨ましくなりますね。
この頃、この街で、こんな風に日々を過ごした人たちの事が。

以前ドラマ化された時に随分話題になったけれど、あまりTVを見る習慣がないので、私は見たことありません。
キャストをチェックしてみると、小説のイメージを壊すことのないハマリ役が多くて、ドラマがヒットした理由がよくわかるような気がします。
きっと脚本も良かったのでしょうね。見てみたかったな。

星4つ★★★★
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