2008年03月
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31
コメントThank you!

3月の読書日記A

2008-03-30 16:36:34
24.天野節子 「氷の華」

何不自由ない裕福な暮らしをしていた美貌の主人公の元にかかってきた、夫の愛人と名乗る女からの電話。
計画通りに愛人を殺害する主人公。
でも彼女が殺したのは、本当に夫の愛人だったのか・・・。

文中で使われている小物が使い捨てカメラやキャップ付きボールペンなど、何だか少し古臭い印象を受けましたが、二転三転するストーリー展開はとても良く練られていると思います。
ただ、ラストの主人公の行動が予想通りだったのが惜しい!もう一捻り欲しかったかも。

物質的な豊かさに囚われすぎている主人公が哀しい。

本書は還暦を越えた著者のデビュー作、しかも最初は自費出版だったものが話題を呼んでメジャーデビューされたとの事。すごいですね。
以前平松庚三氏の講演で聞いた

「人生は後半戦。
野球もサッカーも、ゲームは後半戦の方が面白い。
人生だって同じに決まってる!」


という言葉が思い出されます。
星3つ★★★

25.奥田英朗 「イン・ザ・プール」

遅ればせながら読んでみた本書。

トンデモ精神科医・伊良部の元に集まってくるのは、いずれ劣らぬ奇病の持ち主。
とにかく面白い本が読みたい!という時にピッタリ。
どんなにブルーな気分なときでも、これを読めば間違いなく大笑いできます。(断言)

それにしても伊良部のキャラはすごい。
世間のどんな常識からも完全に自由。
解き放たれている。

氏の大傑作「サウスバウンド」の、主人公の父・一郎の突き抜けっぷりもすごかったし、破天荒キャラを書かせたら、今日本で一番上手いのは間違いなく奥田氏だと思う。

早く続編の「空中ブランコ」も読まなければ!
星4つ★★★★

26.レス・ギブリン著/渋井真帆訳 「チャンスがやってくる15の習慣」

昔読んだベストセラー「チーズはどこへ消えた?」があまりにもつまらなかったので、それ以来自己啓発本はちょっと苦手な私ですが、雑誌で紹介されていたのに興味を持ち手にとってみた本書。

わずか1時間で読めて、コミュニケーションのあらゆる悩みを解決する特効薬
との事ですが、15分もあれば充分読めますし、中身も特に目新しい事は書かれていません。

人間は自分のことにしか興味が無い
というのは全くその通りだと思います。
でも、
「とにかく相手に同意する」
「相手のことだけ話題にする」

という方法は、ハッキリ言ってギモンです。

だって、自分の意見をしっかり述べない相手を、私は信用できませんから。
自分と対立する意見であったとしても、きちんと相手にも主張してほしいですし、自分とは異なる意見を知る事なしに、人は成長しないのではないかしら。

もちろん、心の底から相手に同意しているのであれば、何の問題もありません。
なるほどー、と納得できる箇所もありましたが、この本をそのまま真似るのではなく、自分の頭でよく考えてから実践する必要がありそうです。

などと偉そうなことを書いておりますが、猛獣さんのおっしゃる事には無条件で同意してしまう私なのですが(←言動不一致)
星3つ★★★

27.長嶋有 「猛スピードで母は」

独特の淡々としていて繊細な文体、そしてお名前から女性だとばかり思っていた著者が男性だと知ってビックリ!

数年前に芥川賞を取った表題作と、著者のデビュー作「サイドカーに犬」が収められていますが、とくに「サイドカーに犬」が面白かったです。

大胆でかっこいい父の愛人・洋子さんと過ごした夏。
自由な精神を持つハードボイルドな女・洋子さんと、つかみどころがなくていい加減、でも憎めない父親。
そんな大人たちをごく普通に受け入れる主人公の小学生・薫の他人との距離の保ち方が、何だか心地良かったです。

去年竹内結子さん主演で映画化されているのですね。全然知りませんでした。
時にはこんな軽めの小説も良いものです。
星4つ★★★★

<オマケ>
先週このブログを訪れてくださった方の中に、77777番目にアクセスされた方がいらっしゃいます。
ラッキー7が5つも並ぶと、何だかハッピーなことが起こりそうですね

最近はあまり更新していないので、見にきてくださった方には何だか申し訳なく思っておりますが、今後も細々と続けてまいりますので、これからもよろしくお願いいたします
(c) 1999-2008 Cafeglobe.com All rights reserved