「幸せのちから」という映画が日本でも上映されていますよね?これは実話にもとづいてつくられた物語です。ウィルスミスと彼の実の息子が競演し、ウィルの演技がすばらしいと、アメリカで大変評判がいいのですが、簡単にいうと子連れのホームレスがアメリカンドリームを追求し、億万長者になるという話なのです。
DCの中心街。
スーツを身にまとった人が整然と歩く同じ通りで、いつも同じ場所に立って、空き缶を手に物乞いをするホームレスの姿があります。
彼らは他人をひがんでいる様子でもなく、だからといって楽しんでいるわけでもなく、ただただ毎日日課のように同じ場所に立ち続けます。
DCの新市長、フェンティー氏は、先日市内のホームレスたちを市庁舎に招待して、「幸せのちから」の上映会をおこなったそうです。彼らはこの映画をみて、何を感じ、何を思ったのでしょう?
アメリカの人口は3億人に達したといわれています。そしてこの国のホームレスの数は70万人を超えます。この数は多いのか、少ないのか。社会の格差はますます広がり、ホームレスも増加する一方です。
少なくとも、なりたくてなったわけではないホームレスがいる限り、アメリカが自由で平等な国であるとはとてもいえません。彼らの犠牲の上に、一般市民の生活がなりたっているのですから。