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素敵な話

2006-10-30 23:45:21
先日、24日に日本テレビで放送された山口智子さんの『女帝エカテリーナ 愛のエルミタージュ』を観た人も多くいらっしゃると思いますが、実はこの番組に併せて『恋文』という本が出版されているのです。



女帝エカテリーナとポチョムキンの間に交わされた1062通のラブレターを通して、日本におけるロシア文学の重鎮、小野理子さんと山口さんの大人の恋愛について語る対談を1冊にまとめたものである。

歴史好きな私でもその実、女帝エカテリーナについてはあまり知らなかった。たしか子供の頃に読んだ池田理代子さん(だったけな?)の長編漫画が私の知るすべてと言っても過言ではない。そんな中で、今回この本のPRが出来た事はとても興味深く、嬉しいものだった。この本の中で紹介されている、女帝と臣下であり、妻と夫である二人の間に交わされた往復書簡からは、深い愛情が見えてくる。知性・品性ともに成熟した人間が書く、これほどまでに素直で素敵なラブレターは、時に微笑と感嘆を呼ぶものである。ましてや、一国の女帝とその臣下という立場の違いもあったのだから、愛し抜くという事はなみなみならぬ事だったであろうと思う。

まさか、自分がこの世を去ってこれほど年月が経った後に、自分のごくプライベートな手紙が公開されるだろうとは、、、とエカテリーナは思っているかもしれないが、一見の価値ありですよ。私自身、ちょっとは素直にかわいい事言ってみようかなぁ?なんて思ってしまったのだから。


『恋文』著者、山口智子さんの
サイン会&トークイベントのお知らせ

当日は、『恋文』に沿った大人の恋愛をテーマに、
ロシアでのロケ話などもお話される予定です。

     日時:11月18日(土)18:00〜20:00
     場所:丸善 丸の内本店(OAZO内)  3F日経セミナールーム
お問い合わせ先:03-3499-2985 潟Aーティストハウス(営業部)

子供の頃にかえってみる

2006-10-24 23:28:08
今では、さすがにそんな暇はなくなってしまったが、子供時代というか、つい最近まで私はこんな事をよく考えていた。自分は例えば何かの事故とかで、どっかの瞬間で実は死んでしまって、魂だけが生きているように、私の人生を楽しんでいるのではないか?と。。。

子供の頃出回った噂で、『ドラえもん』の最終回ではのびた君が、実は植物状態で入院していて、物語は全部のびた君の夢だったという話。みたいな感覚を自分に置き換えてボーッとしてしまう事がよくあった。そんな少女時代の私を姉は「怖い!」と言っていた。

どうしてこんな事を書くかというと、最近は忘れていたこんな感覚を、まるでパンドラの箱を開けてしまったかのように、急に呼び起こしてしまったからだ。きっかけはやっぱり本。

参考書やビジネス本で名高い、出口ひろし氏の初の文芸作品『水月』を読んだ。

アマゾンから内容を転用するとこうだ

性愛と生死描くカリスマ国語教師デビュー作
大学生の洋と水月はともに赤い火の山で焼かれた記憶を持つ。洋は懸命に失踪した水月を探すが、己が忘れていた真実を知ることになり、予想もしない結末を迎える



出てばかりのこの本を、どこまで紹介して良いのだろうか?キーワードは赤い火の山。この赤い火の山が意味を持つとき、のどの小骨がするっと落ちるような感覚が訪れる。涙が流れて止まらないタイプの本では決してないが、読み進めるうちに不思議な中庸の中にいる自分を楽しめる。物悲しいようで懐かしい。。。そんな本である。

姉がローマ字で書いた私の紹介文を日本語で書くと、「子供の頃はやけにいつも、ポーっとしていたので、将来が心配だったが、きっとそれが知花のインナーワールド形成にとても役に立ったのだろう」 であるが、そのポーッとしている時に私は『水月』のような事を思っていたのである。 ちょっと、おすすめですよ。

やっと!

2006-10-22 20:32:43
新しいPCをゲットしました♪

今度のコはMacです。

まだまだ慣れない私ですが、

この土日でコソ練習します。

皆さま応援して下さいね。
bye bisous chica
Posted at 20:32 | この記事の詳細

「むふふ」の話

2006-10-21 23:38:58


子供の頃、料理好きな父が「いいか、料理は愛情なんだぞ。大根の面取りをきちんとしたり、灰汁を丁寧に取り除く作業などの手間ひまかける事は、愛情なんだ。つまり僕たちはお母さんの愛情を食べているという事になるんだ。」と、私によく言っていた。

そんな事をなぜ思い出したかというと、かねてから、すてきな本を紹介してくれる編集者S氏が、一人暮らしの私を心配してか、ちょっと素敵な本をプレゼントしてくれたからである。

『恋が生まれる愛のレシピ』


スサンだ私の食生活を思ったのか?はたまた、艶っぽいお料理をごちそうしてねの意思表示なのか?S氏が何を思ってこの本をくれたのかは判らない。ただ、この本のプロローグには、著者のフードコーディネーター・タカハシユキさんのご挨拶として、冒頭に挙げた父の言葉と同じ内容があり少なからず感動をした。

という訳で、普段は料理本を読まずにママレシピに沿って簡単に調理するのに、この本に沿って1品作ってみようという気になったのである。
題名が題名なだけに、各章ごとのネーミングも笑える。
「下心に火をつけて」「彼のBODYは私が管理する」「飲んで酔わせて愛をささやく」「愛情ご飯と熱い鍋でふたりの仲は燃え盛る!」と、何とも一人ご飯を楽しむ者にとっては少々寂しいものがあるが、鶏肉好きな私は「飲んで酔わせて〜」の中から、“鶏の炭火焼風柚子胡椒風味”を早速試してみた。驚いた事に、レシピに忠実に作ってみると、家庭のガスコンロでも焼き鳥屋さんのようにカリッカリ、中は柔らかという、とってもジューシィな1品が出来上がる。案外この本、ヒロイモノかもしれません。

で、私の感想としては普段自分の為に自分で作っているので、この本のレシピは私が作るのではなく、素敵な男性に「これ作って!」と、お任せしたいものである。男性がこんな料理を作ってくれたら、感激しちゃうだろうな。。。

ちょっと考えさせられる。。。

2006-10-20 23:16:39


ちょっと唐突だけど『酒鬼薔薇』少年事件を覚えているだろうか?
では、この事件に先立つこと28年、全く同じように少年が同級生をメッタ刺しにした上で首を切り落とす事件があった事を知っているだろうか? 今から37年前の事件である。

かねてから、会う度にお薦めの本をプレゼントしてくれる雑誌編集者S氏が、珍しく「絶対に返して!」と念を押すほど大切な1冊がこの本『心にナイフをしのばせて』である。



私が生まれる4年前に起こった事で、私は本を読んで初めてこの事件を知った。ただ、あまりにも冒頭に挙げた「酒鬼薔薇」少年と類似しており、初めて知った気がしないのである。


内容はアマゾンから転用すると
1969年春、横浜の高校で悲惨な事件が起きた。入学して間もない男子生徒が、同級生に首を切り落とされ、殺害されたのだ。「28年前の酒鬼薔薇事件」である。
10年に及ぶ取材の結果、著者は驚くべき事実を発掘する。殺された少年の母は、事件から1年半をほとんど布団の中で過ごし、事件を含めたすべての記憶を失っていた。そして犯人はその後、大きな事務所を経営する弁護士になっていたのである。これまでの少年犯罪ルポに一線を画する、新大宅賞作家の衝撃ノンフィクション。


と紹介されている。

紹介されたとき友人Sは「このルポルタージュは記者魂を感じるよ。被害者遺族のその後と今を通して、少年法を考えさせられる。同級生の首を落としておいて、加害者は弁護士になっているんだ。。。」と私に言った。
私は、ついうっかり「前科があったら、弁護士にはなれないんじゃ?」と言った瞬間に自分の浅はかさを知った。少年法は前科を前科として残さないのである。文字通り、なかったことになってしまうのである。それでも、遺族に謝罪をし「人を殺めてしまった」という贖罪の気持ちを一生持ちつづけるのであれば、新たに人生をスタートさせるのも判る。セカンドチャンスを与える事は、とても大切だと思う。

ただ、この少年Aはただの1度も遺族に謝罪をせず、賠償も放棄し、たった3年で社会復帰をし、かねてからの夢であった弁護士になっている。しかも事務所経営者で、その土地の名士になっているという。かたや遺族は、事件から37年経った現在も、精神を病み、心に大きな傷を抱えて過ごしている。

この本では「更正とはなにか?」を読者に強く問い掛ける。「罪を償う」ということは、隔離された施設で社会的・時間的にブランクを持つことでは決してないはずだ。遺族が加害者を許しきれるということは無いと思うが、自分が人を殺めた事件によって、自分にも遺族にも、背負いきれない重い十字架を負わせてしまったことを感じ、認識し、謝罪をし、一生かけて賠償していく覚悟を持って、初めて人として更正出来るのではないだろうか?

憤りを感じると共に、なんともやりきれない気分にさせる本であるが、一読の価値有り。



なんだかなぁ…

2006-10-15 23:33:37


以前このブログに書いたマイPCご臨終。
その後何度か更新しているものの、その実PCが直ったわけではなく、急遽実家から以前使っていた父の古いPCを頂戴してきて、暫定的に何とか凌いでいる。

でも、なんだかなぁ。。。

頂戴したのに文句を言ってはいけないのであるが、容量が以前の半分以下!当然のことながら、何かをクリックしても平気で3分以上待たせたりする私以上にワガママなこのPC。

そろそろ、本当に新しいコを探さなきゃ。なんて思いつつも機械オンチの私にはちょっと億劫なのよね。そんな事いっていられないけど。。。


bye bisous chica
Posted at 23:33 | この記事の詳細

役得?

2006-10-13 23:49:04


以前、坂口安吾の『不良少年とキリスト』をここで書いたせいか、友人の雑誌編集者M氏より頂いた嬉しい1冊。

『なぜ生きるんだ。−自分を生きる言葉』




「絶対、知花さん好きだと思って!」と言っていたけど、正解です。坂口安吾氏はかなり好き。この本は、今まで読んできた坂口安吾のググッとくる名文を、ご子息坂口綱男氏が1冊にまとめた語録集。

ちょっと話は変わるけど、何年か前にサン・テグジュペリ物がたくさん出版され、本屋さんに並んだのは記憶に新しい。実はこれ、テグジュペリが亡くなって50年経ち、著作権が解禁になったのが理由。『星の王子様』に思い入れがあり、テグジュペリ・ファンの編集者達がこぞって出版したのだ。

で、何故ここでこんな話を書いたかというと、実は坂口安吾氏も没後50年。この本は、聞くところによると熱烈な氏のファンである編集者が担当したそうである。装丁もとても美しく、ご子息綱男氏の写真にも魅入られながら、抜粋もとの著作物を思い出しながら、語録集をうんうん、と頷きながら読む。

この本をきっかけに坂口安吾ファンが増えると嬉しい。ただ、ひと言だけ付け加えるのであれば、どうかこの本を読んだだけで坂口安吾氏の全てとしないで欲しい。この本の中で取り上げられている個所はどれも人の心をつかみ、その言葉は深い。だからこそ、あくまでもきっかけとして読むか、あるいは氏の著作物をさんざっぱら読んだ挙句に「ちょっとした文で浸りたい」という方にお薦めであるからだ。・・・語録集とは、そういうものだと私は思う。


びっくりしちゃった

2006-10-10 23:26:26


かねてより恋愛モノは苦手と言っているのに、何の挑戦状か?友人の、本の超敏腕プロデューサーO氏よりベタな恋愛モノを薦められる。


『デブになってしまった男の話』



著者の鈴木剛介さんは以前『THE ANSWER』『自殺同盟軍』を執筆しており、ちょっとだけ『ソフィーの世界』を髣髴させるような哲学小説を書いていらしただけに、この表紙にまず驚かされる。

そして、読み進めるうちに内容にも驚かされる。哲学ひねりもなく、純然たるラブストーリーだったからだ。今までとガラっと作風も違い、かなりライトな仕上がりになっている。

通常、私はフィクションであろうとノンフィクションであろうと感情移入をして読む癖がある。そして、感情移入できない作品は、あまり芳しくない印象をもち、このブログでも紹介しない傾向にある。

主人公は軽薄のきわみで人間がいやらしく、もしこんな人が傍に来たら鳥肌たっちゃう!くらいに嫌な男。そして、そんな男に惚れられる女性は、ドラえもんのしずかちゃんみたいで、男性にとっての理想の女性エッセンスを抽出したまま現実感がなく、一切感情移入が出来ないのである。

しかしながら、不思議と面白いのである。エンターテイメントとして秀逸だと言ってもいいだろう。30分くらいで読みきってしまえる分量。起承転結。全てに於いてバランスが取れているのか?恋愛モノは苦手で、一切感情移入が出来ず、主人公はバカでデブ。なのに、読後感がこんなに善いのは何故だろう?

この本を、1時間かけて読むのはお勧めしない。きっと途中で主人公を嫌いになりすぎちゃうから。。。

でも、1時間くらい時間があって「なんか読もうかな?」と思うのなら、お勧めの1冊。30分で読んで、残りの30分は読後の爽快感が心地よく残ります。

願わくば、こんなにも嫌いな要素が満載なのに、この本を愉しく読めちゃった私の不思議に、誰か答えを出してくれると嬉しいのだが。。。






これって。。。

2006-10-07 23:53:18


日ごろより、読書習慣のある方は殆ど読むことが無いと思いますが、題名と装丁に惹かれてつい買ってしまった本。
『百年の誤読』




お酒を嗜まれる人は知っているかもしれないが、この題名、完全に焼酎『百年の孤独』のパクリである。この表1もパクリである。耳で聞くと、うまいネーミングだけど。。。何故?と読んでみても焼酎とのつながりが見出せずに読み終えてしまった。

ところで、私にマルケスの『百年の孤独』を薦めてくれたフリー・ジャーナリストのO氏は、この焼酎のネーミングでさえ、「ふざけるな!」とお怒りになっていたが、私にとっては、この焼酎が果たしてマルケスの『百年の孤独』からとったネーミングかどうか判別つかずに、どうでもいいことの一つと心の中の“どうでもいい箱”の中にそっと入れてしまった経験がある。
そんなことも在ってか、なんとなく今回は記憶のそこにあったその名前連鎖がちょっと引っかかり、手にとってみたのである。

友人知人たちから最後のオチを聞かされてしまっても、本自体を愉しめる私でも、この手の所謂“あらすじ本”や“ネタばれ本”はちょっと敬遠してしまう。オビには「あらすじだけでわかると思うな!」と、“あらすじ本ではないぞ!”と、ちょっと挑戦的なことも手伝ってか、つい買ってしまったのである。

確かに、あらすじ本とは違う。
「ダ・ヴィンチ」に連載されていた岡野氏、豊崎氏による過去百年のベストセラーをメッタ斬りにする文芸対談である。
実際、著者のお二方の頭の中には沢山の本の情報があるけど、この本を読んだ私の感想としては、イヤナモノが心に残った。

普段、読んだ本の批判はしないように出来るだけしないようにしてきたと思う。それは、日々数多くの本が出版されているのだから、気に入らないものは紹介しなければいい。それに、本の読み方なんて一つだけが正しいのではなく、読み手の心情や状況にも多く左右されるからだと思う。

で、なんでこの本に関してはこんな風に書くのかというと、ひとつはオアイコだからである。私の勝手な思いだけども馬鹿にしたり茶化したりと、平気で評論する人はきっと無神経だから、私みたいな小さな意見ごときには、痛みもかゆみも感じないだろうと、あえて同レベルに立ってみる。

もうひとつは。。。

とはいっても、イヤナモノが残ったけども、事実面白いのである。
両著者のいやらしいほどの知識のひけらかしは、バーで独りで飲みながら若い女の子に世間を語る説教好きなオジサンのそれであるが、過去百年における名作家の舞台背景などの面白いトリビアも沢山詰まっているのである。ようはこの本が言っていることを鵜呑みにさえしなければ、価値のある本と言ってもいいと思うのだ。

それに、限界ギリギリを超えてしまうぐらいの、ばかばかしい批判が満載のこの本を「いったい版元はどこだ?」と思い、遅まきながら『ぴあ』と書かれた背表紙に拍子抜けしてしまった私のちょっとした笑いに、この本について書こうと思ったのだ。

あれ?このネーミング。
もしかして、焼酎『百年の孤独』を飲みながらこの本読めって事?

どうせ焼酎の見ながら読むんなら、『百年の誤読』ではなく、マルケスの『百年の孤独』を読んでほしいところなのですが。。。



地下鉄に乗って

2006-10-05 01:32:03
さてさて、昨日に引続き浅田次郎さん著『特別版 地下鉄に乗って』のお話。



この『地下鉄に乗って』は地下鉄と書いてメトロと読みます。最近ではもう耳に慣れてきたけども、10年前はまだ日本の地下鉄はメトロとは呼ばれていなく、本屋さんでこの本を見つけたとき、「パリかどこかの外国が舞台の本なのかな?」なんて思ったことを今でも覚えている。

そんな印象をもって読み始めたが、実は舞台は東京。しかも主人公が地下鉄丸の内線に乗るとタイムスリップしてしまうSFロマン。ひと言でいってしまうとそうなのだが、ひと言でいい表せないのが浅田文学ともいえるだろう。父子の愛憎入り混じる葛藤や究極の愛の話がベースにあり驚かされ、より物語に惹き込まれる。私がもっと文を書くのが上手なら、もっと内容に触れて書きたいところだけど、これ以上かいてしまうとネタばれしてしまいそうなので、止めておきます。

アマゾンから流用すると
永田町の地下鉄駅の階段を上がると、そこは30年前の風景。ワンマンな父に反発し自殺した兄が現れた。さらに満州に出征する父を目撃し、また戦後闇市で精力的に商いに励む父に出会う。だが封印された“過去”に行ったため……。思わず涙がこぼれ落ちる感動の浅田ワールド。吉川英治文学新人賞に輝く名作。


以前、何度も読みたい本について書いてみたけど、この本もそう。友人に貸して戻ってきたら、もう一度つい読んじゃう本。

この物語をこれから読む人は、是非中断せずに一気に読んで欲しい1冊です。私たちの日常は、めまぐるしく日々忙しいけれども、1時間、没頭して物語に入り込んで読んで欲しい。この本にはその1時間の価値を何倍にもする力があるから。。。

と、ここで物語本編の話はおしまい。何故かと言うと、この特別版には、ちょっとした“嬉しい”が沢山詰まっているので、チョコット紹介したいと思います。

まず最初に、この本の装丁。ちょっと善いと思いませんか? 特別版だけに、なんだか重厚感があり、それでいてノスタルジックな表紙です。あと、これは私のひそやかな楽しみですが、私はよく、単行本の表紙(カバー)をそっとはずして本当の表紙の美しさを楽しむ傾向にあります。そんな時、カバーと本体の表紙のデザインがガラっと違っているのを発見すると、そこに編集魂をぐぐっと感じたりするのです。ちょっとオタクですが。。。この『特別版 地下鉄に乗って』もそう、カバーを剥いてしまうと、昔の丸の内線のイメージで、これまた素敵なんです。

次に、『「地下鉄に乗って」縁起』と表された書き下ろしのロングエッセイが収録されていること。これを読むと、作家浅田次郎氏がどのような気持ちでこの物語を書いたのか?や、作中の父親のモデルになった人物について紹介されていたりするから多角的にこの物語を愉しめる。映画もこの10月21日から公開されるが、映画をみる前に是非読んで欲しいエッセイである。

と、特別版たる所以か?こんな“嬉しい”がぎゅっと詰まっている大切にしたい1冊なのである。

そして昨日に引続き、興奮覚めやらぬ浅田先生話、というか先生への公開メッセージ?を最後に。。。

昨日今日と2日間、この本のプロモーションのために時間を作ってくださった浅田次郎先生。本当に素敵な方でした。先生はアナログが流儀な方でいらっしゃるから、きっとこのブログは読んでくださらないと思いますが、いろんな素敵なお話を伺うことが出来て本当に嬉しかったです。ありがとうございました。


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