『石川くん』
2007-04-20 14:56:42
ここんとこ、ずっとバッグに入れて繰り返し読んでいる『石川くん』不思議な不思議な縁で、私の手元にやって来た本である。

この不思議な縁について、うまく書けるかどうか判らないけど、ここでご紹介すると、以前、私はこのブログで『結婚失格』なる本の感想を書いたのだが、何日かして急に、とあるリンクページから大量に、このブログを見ている人たちに気がついた。調べてみたら『結婚失格』の著者、枡野浩一さんのプライベートページからだった。制限を書けていらっしゃるため、その内容は判らずじまいだったが、とにかく、ここから人が大挙してくると云う事は、この『耽溺読書の時間』について、何かしらの事が書いてあると云う事である。
あの記事は、絶賛するでも批評するでも無く、ただただ淡々と私自身の経験と併せて読んだ事やそこからくるモヤモヤを抱えた事なども書いていたので「もしかして、お気を悪くさせてしまったかしら?」と、お詫びのメッセージを送ったところ、逆に「嬉しかった」との、私も嬉しいメールを下さった。
それから、また他の縁もあり、私の「ピンと来た!」もあり、この前晴れて枡野氏にお目にかかる事が実現したのである。更にその時に伺った新刊本『石川くん』を後日、お送りいただいた。と、こんな不思議な縁で私の手元に来て、以来気がつけばページをめくってしまう可愛らしい本なのです。
「笑い」という中には、クスクス、あはは、わっはっは等沢山あるが、この本は「クスクス」と「あはは」がいっぱい詰まっている。内容をアマゾンから転用すると
啄木の短歌は、とんでもない!(談・糸井重里)
親孝行や働き者のイメージは間違いだった!? お金大好き、働くの嫌い。借金大王で、女ったらし。そんな「石川くん」の本当の姿をユーモラスに描いたエッセイ集。啄木短歌、衝撃の現代語訳つき。
以上である。
石川啄木というと、教科書で「働けども働けども。。。」の歌を読んだ事以外、さして私の記憶に残っていなかったし、興味を覚える人物ではなかった。それに、勝手な想像であるが「教科書に出ているくらいなら素晴らしい人物なのであろう」なんて思っていた。なのに、この本を読んでみると、とんでもない駄目人間である。そんな石川くんに書かれた枡野氏の意地悪なコメントも面白い。ものすごーくハマる1冊である。ま、意地悪といっても、相手を貶めるタイプのものでなく、わざと好きな子に意地悪しちゃう小学生のような意地悪が可愛らしい。愛情溢れる気持ちで書いているのが判るから、好ましいのである。本書の中で紹介されている石川啄木の文献や日記も読みたくなってしまうのである。
「笑い」以外の事を書いてしまうと、所謂「だめんず」な私は、あまりに自分勝手でダメな石川くんと過去私に関わった「だめんず」を重ね、みんなが笑って読める箇所でも、つい泣けてくるのであるが。。。文庫なのでポケットに入れて、おりにふれて楽しんで欲しい、お薦めの1冊である。



