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役得?

2006-10-13 23:49:04


以前、坂口安吾の『不良少年とキリスト』をここで書いたせいか、友人の雑誌編集者M氏より頂いた嬉しい1冊。

『なぜ生きるんだ。−自分を生きる言葉』




「絶対、知花さん好きだと思って!」と言っていたけど、正解です。坂口安吾氏はかなり好き。この本は、今まで読んできた坂口安吾のググッとくる名文を、ご子息坂口綱男氏が1冊にまとめた語録集。

ちょっと話は変わるけど、何年か前にサン・テグジュペリ物がたくさん出版され、本屋さんに並んだのは記憶に新しい。実はこれ、テグジュペリが亡くなって50年経ち、著作権が解禁になったのが理由。『星の王子様』に思い入れがあり、テグジュペリ・ファンの編集者達がこぞって出版したのだ。

で、何故ここでこんな話を書いたかというと、実は坂口安吾氏も没後50年。この本は、聞くところによると熱烈な氏のファンである編集者が担当したそうである。装丁もとても美しく、ご子息綱男氏の写真にも魅入られながら、抜粋もとの著作物を思い出しながら、語録集をうんうん、と頷きながら読む。

この本をきっかけに坂口安吾ファンが増えると嬉しい。ただ、ひと言だけ付け加えるのであれば、どうかこの本を読んだだけで坂口安吾氏の全てとしないで欲しい。この本の中で取り上げられている個所はどれも人の心をつかみ、その言葉は深い。だからこそ、あくまでもきっかけとして読むか、あるいは氏の著作物をさんざっぱら読んだ挙句に「ちょっとした文で浸りたい」という方にお薦めであるからだ。・・・語録集とは、そういうものだと私は思う。



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