パンを焼く
パン焼きは難しいです。ちょっとしたイーストの加減、その日の天候や火加減で出来が大きく変わります。でも、プロのパン屋さんのように、お金を出しても買いたくなるようなパンは作れなくても、自分で作って楽しめて、食べて満足できるレベルのパンは誰にでも焼けるものです。それに、できたてのパンは、出来不出来にかかわらず、たいていは美味しくいただけます。
料理本を見ながら、基本の作りかたをマスターし、いろいろ試しました。日本風のカレーを作った翌日は、余ったカレーを詰めてカレーパンを作ったり、ドライフルーツを生地に混ぜたパンを作ったり、ピザ生地を作ってピザを焼いたこともありました。
焼きたてのパンは、多少膨らみが不十分でも、香ばしく、小麦の素朴な風味がして美味しいです。でも1日経つと急速に風味は落ちていきます。防腐剤などはもちろん使いません。2日もすると堅くなったり、カビが生えたりしますので、少量しか作りませんでした。

(住んでいたアパート。かつてはホテルだったそうです)
パンを作る、という行為に集中するのは、思いのほか楽しい時間でした。それまでの勉強とは質の違う集中した穏やかな時間が流れ、そうした質の違う時間を楽しめることがとても幸せに感じられました。
食の充実は、心の充実に直結します。