キャリアの手帖

ライフキャリアの視点で
自律的なキャリア形成、結婚生活と仕事との調和を考えるブログです
このブログの中にせめて一つか二つ、
読者の皆さんが自身のキャリアについて立ち止まり、考えるヒントがあることを願っています

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課題を文章で定義する

2012年5月22日(火) 07:26
キャリアの葉c.jpg

キャリアを拓くヒント8: 課題の本質を文章で定義する


堂々巡りの思考を打開するためには、今あなたが何を壁だと感じているのか、なぜそれらが壁なのか、つまり課題の本質を文章に起こして定義するのも有効です。攻めるべき本丸はどこなのか、克服すべき課題の本質を確認するのです。課題の本質をきちんと見極めないと、的外れな解決策しか打ち出せないからです。

イメージが湧きにくいかもしれませんので、筆者の留学時代、先のレトリックの授業での一こまを例に説明します。前述のY教授から、今現在諸君が抱えている問題を文章にせよ、という課題を出されたときに書いた文章とY教授とのやり取りです。できるだけ短く、無駄な情報を削ぎ落とし、本質のみを3センテンスにまとめよ、という指示がありました。

第1稿:
カリキュラムをこなすためには、たくさんの課題図書を読まなければならない。すべての本を読もうとして速読すると、内容の理解が疎かになる。大切な部分だけ拾い読みしようかとも思うが、それで授業についていけるか不安がある。私はどのように課題図書を読めばよいのか。

Y教授いわく:
「君の問題は何かね? 問題はそれ自体が自然に存在するわけじゃないよ。君の問題は君自身のために存在する。いいかい、問題を解決するとは、君自身を変革することなんだ。君はこの文章に、君自身を賭けられるかね?」

修正稿:
じっくり課題図書を読み、内容を理解する時間がない。かといってこれ以上睡眠時間を削っては、健康が保てない。どのようにすれば内容を十分理解しつつ本を速く読めるのか。

自分が抱えている問題をこう定義して、内容を十分理解しつつ本を速く読むこと、つまり速読の質の向上は一朝一夕にはできないことであり、できないことに焦っても仕方がないことに気づきました。

そして、当時の私にできる解決策はタイムマネージメントを厳格に実行すること、具体的には、しなければならない各作業にプライオリティを付け、それぞれの作業に充てる時間を割り振り、その範囲で集中し、できなかった部分は割り切って捨てること、それらを続ける中で、読む力が次第につくはずだと考えました。自分にとっての解決策が決まれば、あとは実行するのみです。
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キャニオンランズ

2012年5月14日(月) 07:23
アメリカ原風景の旅 4:キャニオンランズ

オレゴン街道を離れてロッキー山脈沿いに南下し、コロラド州、ニューメキシコ州、アリゾナ州の砂漠地帯を巡ると、そこはグランド・サークルと呼ばれ、国立公園の宝庫です。半円ドーナツ状の巨岩群があるアーチーズ、雄大な断崖が広がるキャニオンランズ、ジョン・ウエインの駅馬車の舞台になったモニュメント・バレー、真っ白い砂の砂漠が広がるホワイトサンズなどを訪れました。

右手にロッキー山脈、左手に風雨に削られ岩肌がむき出しの丘が点在する草原を望みながら、インターステイツ25号線をひたすら南下。次々に現れては遠ざかる丘の群れを眺めていると、グランドキャニオンの断崖やモニュメント・バレーのビュート(岩の柱)ができる過程が想像できます。まず川の浸食により丘に亀裂が走るように削られ、やがて断崖となり硬い岩盤が現れ、さらに風雨に長い年月晒されて、岩の柱がむき出しになる。

車で疾走している分には変化に富んで飽きない風景なのですが、高さ1m足らずの針葉樹が生えているだけで、雑草も育たない厳しい乾燥地帯です。こんな土地を馬や徒歩で往来したかつてのアメリカ人たちは、どんな心境だったのでしょう。行けども、行けども同じような風景で、聞こえるのは風の音だけ。孤独と渇き…。

キャニオンランズ.jpg

個人的には、グランドキャニオンほど観光地化されていないキャニオンランズの風景が大好きです。この写真の地に初めて立ったときは、「なんだ、これは」以外、ことばになりませんでした。

月並みな言いかたになりますが、人間の営みがいかにちっぽけなものか、思い知らされました。この大地の前では、「お見逸れいたしました」とただ、ひれ伏すしかありません。自分の悩みや悲しみが消し飛ぶようでもありました。
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