藤沢久美のTHE rising Sun
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取り返しのつかない事


2007-12-30 22:35:05

旅行二日目は、伊勢神宮へ。

以前、テレビのロケで来た。

そのときの取材先は、「赤福」。

伊勢神宮への参拝客は
観光バスなど、車で来ることが多く、
駐車場から直接参道に入ってしまい

昔のおかげ横丁には、観光客の足が向かわず、
さびれていく一方。

そこで、観光客にも着てもらえる横丁にしようと
電柱地中化や店の景観を
昔ながらのたたずまいに改装し、
かつてのおかげ横丁の雰囲気をよみがえらせようと
プロジェクトが始まったそうだ。

そのときの発起人でもある赤福の社長(現会長)が
せっかく建設した本社ビルをいち早く取り壊して、
昔ながらの建物に変えたとか。

その思い切りに、心を動かした人も多かった。

・・・とこんな取材だった。

あの時、社長は、いろんなことを話してくださった。
老舗を継ぐことの重みや従業員への思い、
そして地域への思い。

「今はまだまだだが、
死んだ後、赤福の一員として
ご先祖様に顔向けできるような
経営者にならなくてはいけない」

とおっしゃっていた言葉を思い出す。

でも、今日行ったおかげ横丁の赤福は、
扉が閉ざされ、「無期限営業停止」の張り紙。



たくさんの人が、その赤福のお店を写真に収めていた。

「再開しないのかなぁ」
「食べたいね・・・」
「やっぱり赤福だよなぁ」
「でも、誤り方が悪かったんだよ」
「あれじゃぁ仕方ないよ」

などなど・・・赤福の写真を撮る人たちは、
赤福のことを語っていた。


関西育ちに私にとっては、
やっぱりさびしい赤福の営業停止。

「取り返しのつかないこと」

その重みをかみ締めるお伊勢参りとなりました。


プロフィール
プロフィール
投資信託会社勤務を経て、96年、日本初の投資信託評価会社を設立。現在はシンクタンク・ソフィアバンクの副代表、「社会起業家フォーラム」副代表。セミナーやテレビ、雑誌など幅広いメディアで活躍し、経済・経営に関するわかりやすい解説が評判。金融審議会委員など、政府の委員など公職も多数兼務。
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