藤沢久美のTHE rising Sun
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家計から社会へ


2007-04-03 22:11:36

今日の日経新聞の「経済教室」で、
UBS証券チーフエコノミストの大守隆さんが、
日本の生産性を高めるための3つの課題について
お書きになっていた。

3つの目の課題である
「家計と企業の矛盾」は、私も同感。

人口が減る社会では、
かつてのように生産して販売していれば、
人口の増加に応じて市場規模が拡大するわけではなく
リスクをとって、新しい市場を作らなくてはいけない。

けれども、そうした挑戦を支援するお金がない。

個人金融資産は、膨大な金額になっているけれど
どちらかといえば、リスク回避志向。

社会の要請と家計の要請にはギャップがある。


けれども・・
新しい市場というと、リスクがとても大きい気がするけれど、
新しい市場の中には、
社会性をもった市場もこれから求められるはず。

たとえば、高齢者や子育ての相互扶助の仕組みとか、
地域再生のための地場産業の育成とか、
社会ニーズに要請されて、生まれるべき市場もあると思う。

こうした市場は、場合によっては、
生産性や収益性は、低いけれども、
大失敗する確率は、新技術開発のような市場よりも小さいと思う。

せめて、こうした新しい事業に
お金が流れるような仕組みを作れないだろうか・・・。

アメリカで、お会いしたエコーイング・グリーンの
シェリルさんは、「ソーシャル・リターン」という言葉を
教えてくださいました。

投資や融資をすることで帰ってくる利益は、
お金だけではなく、「より良き社会」だということ。

既存の金融機関の枠組みを超えて
家計から社会へと
新しいお金の流れをつくる動きが
生まれてきてもいいんじゃないだろうか・・。

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プロフィール
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投資信託会社勤務を経て、96年、日本初の投資信託評価会社を設立。現在はシンクタンク・ソフィアバンクの副代表、「社会起業家フォーラム」副代表。セミナーやテレビ、雑誌など幅広いメディアで活躍し、経済・経営に関するわかりやすい解説が評判。金融審議会委員など、政府の委員など公職も多数兼務。
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