たまの休日に写真機材を抱えて京阪神のいずこかに出没、目指すは紀信かアラーキーか。みずからの愚かさ、未熟さ、時にはクライアントの理不尽さに嘆きつつも、世界を股にかけ写真を撮りまくることを夢想する・・・。
デジタル化の波に否応なく呑み込まれ、もみくちゃにされながらもどっこい生き残りを賭ける赤貧写真家の徒然なるブログである。

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岩手・盛岡城 [2008年08月20日(水)]
城郭探訪 陸奥国 盛岡城(不来方城(こずかたじょう) '07 9/01

盛岡城址もすっかり市街地に囲まれてしまっている。が大きな石垣といくつかの堀が残されているので、城郭という雰囲気はあるものの、何処に何があったのか、どういう構造の城だったのか全然注意して見てなかったので、二の丸跡やら天主台など区別がつきにくい。

公園として丁寧に整備されているので散歩にはもってこいだが、ゆっくり撮影しながら周って10数分ほどで城址公園の端に来てしまった。なんだか拍子抜けしたので、くるりと反転、今度は違う方向を周ってみたけど、いつの間にかさっき歩いてきたところに出てきてしまい、またまた拍子抜けしてしまった。

以前、東京の友人が「西日本はお城がたくさん残っているけど、東日本はほとんどないよ」と言った。私は「ふーンそんなものなんかね」とたいして気にとめなかったが、天守閣や櫓等が現存あるいは復元されているところと、そうでないところとはやはり雰囲気が全然違う。どちらがいいという問題ではないが、建築物の存在感の大きさは否めないと思った。
ソウル・オリンピック競技観戦記  スジュン・バレエ [2008年08月18日(月)]
ソウルるん滞在記 '88 XIV オリンピック競技観戦 9月25日(日)〜26日(月)
スジュン・バレエ 



このころになるとよく行く場所はすっかり覚えてしまい、地図なしや地下道を通っても行けるようになった。
25、26日は日本でいう盆にあたるチュソク(秋夕)の連休で、日本と同様田舎に帰る人が多い。したがって都会のソウルでは多くのお店が休みとなり、少し違う雰囲気になった。

一方、オリンピックの人気競技はチケットも手に入りづらくなってきた。というか、ダフ屋が買い占めていたようだ。この国では問題ないんだろうか。正規のチケット売り場のすぐそばで、ダフ屋のアジョシ(おっちゃん)たちが堂々と風呂敷を拡げ、チケットを並べ売っている。もちろん何割か高めで。チケットの売り子も警察も何も言わないし、ダフ屋の方がいい席を押さえているらしく、けっこう人も集まって“繁盛”していたのには、驚きだった。さすがにダフ屋から買ってまで観ようとは思わなかったので、観られる競技がなくなってきた。

それでももうひとつ、どうしても見たい競技があった。シンクロナイズド・スイミング。なんでこんな競技があるだろう、といつも不思議に思っていたが、こんな機会でないと観ることもないだろう。スジュン・バレエ(水中バレエ)と呼ぶこの国でも人気競技のようで、チケットはすでに売り切れていたが、当日競技開始前に臨時で発売されることがあるので、それに賭けることにした。

夕方、早めに会場であるオリンピック公園に行き、発売開始まで待つこと約2時間、陽はすっかり暮れた。昼間はあれほど暑かったのに、急に寒くなってきた。9月もあと数日、これが大陸の気候なんだろうか。

半そで一枚で我慢したかいがあった。競技名と今日の日付がゴム判で押された臨時チケットを手にして会場に入ってみると、もうすでに数人の演技が終わっていて心配したが、しばらくして日本の小谷実可子が登場した。演技が終わると割れんばかりの拍手。なかなか気持ちのいいものだった。贔屓目で見ても彼女よりすごい演技だと感じたのは、フランスやカナダの選手くらいで、終わってみると彼女は第3位で予選を通過。後日決勝でも、そのままふんばって銅メダル。やっぱり日本を応援してしまうなあ。

本当はこんなに小さく見える。めいっぱいトリミングして、なんとなく小谷実可子とわかる
高校野球準々決勝のひとコマ [2008年08月15日(金)]



正午、場内アナウンスとともにグラウンドでプレーする選手たちが、プレーを止める。球場ほぼ満員、約46,000人の観客全員が立って、サイレンとともに頭を垂れ、黙祷を捧げる。この間、わずか1分ほどの出来事、なんか慌ただしかった。うっかりしていると、何がなんだか分からなかったかもしれない。

8月15日終戦記念日、高校野球の熱戦で湧く甲子園球場で見られる恒例のシーン、強烈な陽射の中でのことだった。

その後、何事もなかったかのようにプレーが再開される。そのギャップに違和感をすこし覚えた。
ソウル・オリンピック競技観戦記 ユクサン・ナムジャ100m [2008年08月13日(水)]
ソウルるん滞在記 '88 XV オリンピック競技観戦記
ユクサン・ナムジャ100m 9月24日(土)


TV中継中のユクサン(陸上)の観ていると、ここまできてメインスタジアムに入らずしてオリンピックを見た気になれないと思い、またソウル総合運動場に向かう。

が、実際に行ってみると重大なことに気が付いた。TV中継では選手をアップにし、ポイントになる画面に切り換わりアナウンサーの実況があるが、スタンドから見ると、ちっこい人間がチョロチョロし、複数の競技が同時進行しどれを注目していいか分からない。競技プログラムもわからない、の分からないづくしで、何がなんだか分からない。

しだいに退屈してきたし、腹も減ってきたので気分転換がてらスタジアム探検へと出かけた。スタジアムを半周ほどしたが、数ブロックごとに同じつくりの売店があるだけでここでも食堂はなく、ほかに面白そうな施設もない。しかたなくカップラーメンを買って席に戻ろうとするが、困ったことが起きた。

指定席じゃなかったので自分の席が分からなくなったのだ。あまりにも大きなスタンドは、1ブロックや2ブロックくらいずれても景色は変わらない。カップラーメン片手にだんだんと焦りが出てくる。するとますます区別がつかなくなり、競技なんてどうでもよくなってくる…だったが、そんなオロオロしている間にスタンドがどよめき始めた。場内アナウンスで男子100メートル走決勝、米代表カール・ルイスとカナダ代表ベン・ジョンソンの名が告げられ、ソウル・オリンピック最大の注目シーン、世紀の対決が始まろうとしていた。

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延暦寺今昔物語 [2008年08月11日(月)]

夜、比叡山延暦寺に行く。ケーブルカーとロープウェイを乗り継いで高度があがるにつれ虫たちの鳴き声も違ってきて、ぐんと涼しくなった。なんだか懐かしい感覚がした。

連日最高気温35度前後。もう当たり前の数字になった気がする。夜になっても27〜28度、湿度も高く、蒸し暑い。明け方4時、5時くらいになってようやく静けさと涼しさに包まれるが、それもつかの間、8時を過ぎる頃からまたぐんぐんと暑くなる…、そんな日が続き、感覚がおかしくなりそう。

少なくとも10数年くらい前までは、こんなんじゃなかったように思う。夜はもっと涼しく、窓から入ってくるヒヤッとした空気が心地よかったのは、今はもう昔か。
甍の波 歴史の波 [2008年08月10日(日)]
城郭探訪15 土佐国 高知城 '05 4/03


普通に生活していたら、屋根瓦なんて目線より高いところにあるわけだし、都会の高層ビルから街並みを見下ろしても、オフィスビルだらけで、そう目に入るものではない。ややスリムな佇まいの高知城天守閣の窓からは、天守閣下層階や懐徳館(本丸御殿)の渋い銀色の甍が波打つように連なって見え、その存在感を際立たせていた。

天守閣前の広場に、06年のNHK大河ドラマ『巧名が辻』の主人公、山内一豊の妻千代の像がある。主演の仲間由紀江とは似ても似つかないことは全くどうでもいいだが、こういう歴史上の人物を扱った小説をたまには読んでみたいぜよ、思いつつも、まだ手をつけたことがない(たいがいとても長いので、それだけで億劫になる)。

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歴史上の人物で高知といえば圧倒的に知られ、圧倒的に人気がある坂本龍馬の生家は、城の南西歩いて10分ちょいにあり、龍馬は高知城を仰ぎ見ながら育ったんだろう。私も幼い頃は四国・某市の城を見て育ったが、全然違う人間に仕上がってしまった。
二〇〇八八八八 [2008年08月09日(土)]
第二十九屆夏季奥林匹克 北京運動会、すなわち北京オリンピックの開幕式は縁起のいい数字として08年8月8日8時スタートというが、夜なので20時でもある。朝の8時じゃないところが気になる。日本と時差があることに気が付いたのは午前中。その時差が2時間…じゃなくて1時間、つまり日本時間9時開始であることも、TVを点けたのがたまたまその2、3分前だったため、分かった。うっかり見逃すところだった。

204カ国・地域の選手団の入場は延々と3時間以上続き、観ていてさすがにだれてきたが、前半の映画監督チャン・イーモウが総監督を手掛けたきめの細かい演出は、圧巻。これまでスクリーンという2次元に描いてきたものが、3次元の巨大なスタジアムになるんだから、並みの表現力ではおっつかない。しかも小津安二郎だってビックリの1時間に及ぶ長回し一発撮りは、周到な計算と細かい目配り、膨大な時間をかけた練習、そして秘密保持のうえに、いかに表現力を積上げていくかが勝負。夜間なので光と色彩を活かした展開は映画監督ならではか(外交問題云々で途中で降りた芸術顧問S・スピルバーグが、最後までその任を務めていたなら全部CGだったりして)。

しかし、なんでサッカーの予選はオリンピック開幕前に始まるんだろう?


フラッシュが光らない [2008年08月07日(木)]

先日、集合写真撮影のときのこと、クリップオンのフラッシュが光らなかった。
こんなことはよくあることで、カメラマン泣かせのひとつだ。たいがいは撮影前のチェック時は問題なく、いざ本番というときに順調に発光しなくなるから、やっかいなんだが、今回はチェックの時から快調に、そして何十回と試したが最後の最後まで発光しなかったので筋を通している(?)。

接点不良なら、面倒でもフラッシュとカメラの間をしっかりと片手で押さえていれば光るので対処できるが、これもまったく効かない。結局、本番では何事もないかのような顔つきで撮影を済ませた。

後日、カスタムファンクション(カメラを使用者個人の使い方に併せて一部の機能やボタンの割当てを変更させる)を見ていて、その原因が分かった。「カスタム機能  ストロボの発光 1:しない」となっていたのだ。
これじゃあ、光るわけがない。いつ何処でこんな設定をしたのか覚えがない。いや、こんな設定があること自体知らなかった。勘違いしたのか、見誤ったのか定かではないが、いつの間にやら変えてしまったらしい。

そりゃあ確かに撮影内容によってはフラッシュ発光禁止というケースもあるけど、そういう場合は電源を切る、フラッシュを取り付けない、さらにはボディによる発光禁止モード、などの手段をとる。いちいちボタンをあちこち押して変更するなんて面倒だし、今回のような必要なときに発光ミスを誘発する可能性だってある。

しかし、イッタイゼンタイなんだってこんな変てこりんな設定変更の選択肢があるのか、まったくもって奇妙奇天烈、摩訶不思議だ。
暑中お見舞い [2008年08月02日(土)]

梅田から心斎橋まで散歩。歩くことは苦でないが、何処もかしこも、むあーっとした暑さはたまらない。日差しが強くて暑いんではなく、照り返しや廃熱で街全体がフタをされたような暑さ。

道頓堀の遊歩道で涼むが、あんまり変わらんな。暑さで疲れてきた。水辺が涼しいというのは、こういう環境では無理かもしれない。ちょっとドブ臭いし…。

えびす橋が改修され、小洒落た雰囲気になった。阪神が優勝すれば、また飛び込む輩が出てくるんやろうか。水は相変わらず汚いんやけど。
ソウル・オリンピック競技観戦記  ノング;テニス:チュック;ヨジャ・ペグ  [2008年08月01日(金)]
ソウルるん滞在記 '88 XII オリンピック競技観戦 9月20日(火)〜23日(金) 
ノング;テニス;チュック;ヨジャ・ペグ



20日(火)
ソウル総合運動場は広大な敷地でありながら、どういうわけか食堂がひとつも見当たらなかった。売店でカップラーメンとかキムパップ(海苔巻)やスナック菓子くらいしかなく、腹ペコでしょうがない。また暑かったので冷たい物を飲もうとするが、韓国の自動販売機のジュース類は、冷えていないものが多かったため、買おうにも一瞬ためらい、賭けでもするような心境。日本のようにそこらじゅうに自販機があり、いつでもどこでも冷たいものが飲めることに慣らされているから、こんなことを不満に思うんだろうな。

オリンピックの花形競技、陸上の開始を3日後に控えたメインスタジアムは、警備厳重ではあったが、常にニラミを利かせているわけでもないようで、選手用ゲートから観客のいないなか、聖火が灯された聖火台やフィールドでトレーニングに励む選手たちの様子を見ることができた。本番目前、静かな緊迫感が伝わってきたように思う。

夜からはナムジャ・ノング(男子篭球=バスケットボール)予選、中央アフリカ共和国対ユーゴスラビアとソ連対オーストラリアを観る。中央アフリカは結局敗れたものの、一人の選手の活躍がとても目立つなど、スピード、ジャンプ、パス、シュートどれもさすがはオリンピックと唸らせる素晴らしいゲーム内容だった。
ちなみにこの時も客は少なく、2等指定席でもよりよい席を求めて何度も移動した。


22日(木)
競技観戦の勝手を知り、欲が出てきた。いろんな競技を見てやろうとオリンピック公園テニスコートに来る。センターコートを囲む数面のコートは、料金もセンターコートの半額ほどだったが、センターコートでも4000ウォンと安いので、せっかくの機会だからそちらにした。が、選手が一体どこの国の誰対誰なのか判らず、それ以前にルール自体もほとんど知らないので、どっちが勝っているか、何がどうなっているのかもわかんないことに気付き、観ていてもさっぱり面白くなかった。おまけに体中の水分がなくなるかと思うくらい暑かったので、陽の当たらない所へ移動したが、屋根のないセンターコートではほとんど意味がなかった。

夜からは市中心部に程近いトンデムン(東大門)運動場でチュック(蹴球=サッカー)、フランス対中央アフリカを観戦。こりゃあ、旧宗主国対旧植民地国の戦いだな…。
サッカーの方がルール等試合の面白さを知っているので、楽しく見られたが、今ほどサッカーに関心のない時代だったためか、ここでも観客はガラガラ、4000ウォン(約750円)。日本の物価水準にすると800〜1300円くらいか。オリンピックの試合がこの値段で見られるなら安い!
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