山形国際ドキュメンタリー映画祭10/8〜10/10
カンヌ、ベルリン、ベネチア…。これらの都市を結ぶキーワードは、国際映画祭。先日「別に…」発言でお騒がせの、女優沢尻エリカが出席予定だったプサンや東京国際映画祭も有名になりつつある。いずれもその国を代表する都市であり、知名度も高い。
東北の一都市、山形で隔年開催されるド国際キュメンタリー映画祭に行ってきた。今年で10回目。数ある映画祭でも、一際異色を放つもので、ドキュメンタリー(記録)映画に絞ったものは他では聞かない。
ドキュメンタリー映画は、たまに独立系の映画館で話題になる程度。最近のマイケル・ムーアなんかは例外で、大ヒットというのは滅多にない。映画祭恒例の、華々しく着飾った有名男優女優や監督らが、レッドカーペットを颯爽と闊歩するわけでもなく、地味なのは否めないが、『殯(もがり)の森』で今年のカンヌ国際映画祭グランプリ(審査員特別大賞)を受賞した、すでに世界で名を馳せる映画監督の河瀬直美(ドキュメンタリーと劇映画両方を撮っている)が普通に会場を歩き、一般参加者らと気軽に語らうような雰囲気は、その地味さのおかげかもしれない。
10年ほど前、知人がその山形でのその映画祭に通い詰め、ドキュメンタリーの製作手法や観点なんかを学んできた、というのを聞いた。存在自体はそれ以前からなんとなく知っていたが、私の中で「なぜ山形なのか。なぜドキュメンタリーなのか。なぜ国際映画祭なのか。なぜ、なぜ??」と、その接点が見出せないまま、その時の印象も「ずいぶんとマイナーだな」だった。
すでに並行して家庭用ビデオカメラでニュースを取材、NHKやニュースステーションなんかにも採り上げられた知人は、その直後、ちょうど10年前の秋、本格的にドキュメンタリー映像を学ぶためNYへと旅立った。どうしているのかと、たまに気にはなったが、直接音信があった訳ではなく、以来動向を知ることはなかった。
距離の遠さもあり、関心の遠のいていた映画祭だったが、今年は都合がつきそうだったので、急に行ってみたくなり、情報を集めているうちに、びっくりすることを知った。前回2005年の時、その知人の監督作品が映画祭に出展、特別賞を受賞したという。
もう2年前のことだ。いくら音信がなかったとはいえ、新聞やらTVでも大きく取り上げられていたこのことを、この瞬間までまったく知らなかったことに恥ずかしさを覚えるとともに、知人が観る側から作る側、そして受賞する立場に大きく変化したことに、厚かましくも、まるで自分のことのように嬉しかった。 これも何かの縁。その知人に導かれるものを感じ、なおさら、いや何がなんでも山形に行き、いろんなドキュメンタリ−映画を観たくなったわけだ。きっとゲストとかで招かれるだろうその知人に、会えるかもしれない。そのときはそんな感謝の言葉を伝えたい、という思いもあって。 |









