たまの休日に写真機材を抱えて京阪神のいずこかに出没、目指すは紀信かアラーキーか。みずからの愚かさ、未熟さ、時にはクライアントの理不尽さに嘆きつつも、世界を股にかけ写真を撮りまくることを夢想する・・・。
デジタル化の波に否応なく呑み込まれ、もみくちゃにされながらもどっこい生き残りを賭ける赤貧写真家の徒然なるブログである。

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12月 所感 映画編 [2007年12月31日(月)]
『ミッドナイトイーグル』 '07松竹 監督:成島出

邦画史上初の日米同時上映というだけあって、ハリウッドも資本参加しており、スケールの大きさはハリウッド並。そして、ご都合主義的な展開もハリウッド並み。次から次へと突っ込めるシーンに、「どうなっとんじゃ?」という楽しみが出てくるが。

また、撮影協力に自衛隊とあり、「半島」からの工作員との交戦によって一人残った陸上自衛隊三佐(吉田栄作)に、主人公の元戦場カメラマン(大沢たかお)に軍隊のことをなじられ、「われわれは軍隊ではない。自衛隊だ」とおお真面目な顔で言わせるあたり、何だかなあ…(失笑)。日陰者の自衛隊の健気さをさかんにアピール、という感じ。

やはりと言うか、「崇高」な犠牲精神でもって終わらせるあたり、日本人好みなんだろうか。であったとしても、恣意的で深みも何もない。


狐につままれる? [2007年12月30日(日)]
『CFカード受難その5 狐につままれる?』

先月に続いてCFカードを買う。2GB、100倍速で4140円也。台湾のメーカーP社製。実は、初めて買ったCFカードがこのメーカーで、以来3年間、一番安心して使っている。が容量128MBなのでさすがに、使いづらい。そしてこのメーカー、あまりメジャーではないのか、扱っているお店が少なく、なかなかお目にかかれないゆえ、密かに狙っていた。それを大阪駅前のOカメラ店で偶然見つけた。店員さんによるとメーカーから直接安く仕入れることができた、という。

先月買ったアメリカS社製1GB、133倍速4480円と比べても断然安い。100倍速か133倍速かはほとんど問題ない。いつも覗くだけで滅多に買わないそのお店だけに、たまには売上げに貢献しようと、即決して買った。

「おや? これと同じCFカード、確かYバシカメラにも置いてあったな。今さら見てもしょうがないけど、見てみよう」
歩いて数分、いつもたくさんの客でごった返すYバシのショーケースにずらりと並べられた同じCF、12800円也。

なんなんだ、この価格差は? 市場原理では説明のつかない、いや市場原理だからこそか、この数字にマジックに、得したという気分より、狐につままれたような不思議な気持ちになった。
一難去って [2007年12月26日(水)]
デジタルカメラ受難 その5 一難去って

そんなこんなで、シャッターユニット交換の見積もりに対して「新しいカメラを購入することも検討します」と答えて、見送った。これはどうしようもなくなった最後の手段として置いておこうと。

そうすると、10Dで同時に依頼していたフラッシュとの接続箇所、ホットシューの交換について、50mmレンズのピント不具合調整に続いて工賃だけでなく部品代まで無料にしてくれるという思わぬ回答を得た。私は「検討する」と言っただけで、買うと言ってないし、それがいつになるかも分からない。買うにしても中古かもしれない。そうすればメーカーには1円の利益にもならないのに、ずいぶんと大盤振る舞いをしてもらえた(10Dも20Dも中古で買った、とはもちろん言えない)。

レンズの不具合を見てもらうことから派生した予期せぬ受難続きに覚悟していた負担は、予期せぬ展開ゆえ、かえって免じられたわけだが、結果それはカメラ本体再構築の必要性に迫られるという根本問題との引き換えだった。

デジタルカメラ切り替えにともない、主要な機材のほとんどが入れ替えとなり、その出費のやりくりもまだ続く中、限られた予算からどういった組合せで、ボディーを揃えていくのか、また悩まされる。

一難去ってまた一難。今度は財布の受難が待ち受けている。
路地猫素行観察誌 [2007年12月23日(日)]

山形県鶴岡市にて

駅の住人らしい。いや住“猫”か。
人に飼われていたのはたぶん、間違いない。私が列車待ちの間、ひざやベンチに寝転がった時おなかに乗ってきたりと、ほとんどそばから離れなかった。

そんな人なつこさから、駅利用者や近所の人たちから食べ物をもらっているんだと思う。駅舎内にあった「ネコにエサをあげないでください」という貼り紙の言葉とは裏腹、ずいぶんとまるまるとしていた。

にゃぁとも鳴かない、とても穏やか性格で、こちらまで穏やかな気持ちにさせられてしまう、おう揚としたペースの持ち主のようだ。

いつまでも もつと思うな [2007年12月19日(水)]
デジタルカメラ受難 その4 いつまでも もつと思うな デジタル一眼
  
もう1台のデジ一EOS-20Dは10Dの1年後に購入したが、格段の使い勝手の良さから、仕事にプライベートに使用頻度は高く、2年ほどで10Dの57,000回に匹敵するくらいのシャッターを切っていると思う。そして耐用回数も同じ3万回という。つまり、20Dもすでにシャッターユニット交換の時期なわけだ(現実には倍近く撮っているので、もっと持つわけだろうが、サービスセンターの人いわく、「個体によってまちまちですね」)。

仕事でデジカメを使う以上、その耐久性は重要な要素だが、私のような週末プロカメラマンにとっては、そこは多少抑えてもまあ、さして支障はない。最高級機1Dクラスでないとどうしても撮れないというような状況は、あまりない。購入価格や諸機能を総合すれば、中間クラスのカメラも決して引けをとっていないと思っていた。これまでは。

が、20D以降の機種(5D〜)では、シャッター耐用回数が3倍以上の10万回(1D系は30万回)と大幅に向上し、その高耐久性がカタログにしっかりと記載されていることを、今回、気付かされた。そして、どれほどの高機能であっても、シャッターが切れなければただのガラクタにしかならないデジタルカメラの、今まで気にしていなかったこのシャッター耐用回数こそ、スペックとして重要視し、選定基準にすべきでは、と思った。

10Dは約10万円、20Dが14万円弱で購入、ともに3万回。1枚撮るごと3.3〜4.6円ほどかかる計算だ。2台で交換費用は約10万円。これまでと同様の使い方をすれば、およそ1年半で再び3万回を超えてしまう。最新機種の40Dなら12〜13万円、1枚1.2〜1.3円とぐんと安くなる。1Dmk3なら50数万円、1枚2円弱で、それぞれ4年半、13年半と持つことになる。あくまでも単純計算だが…。と考えると前者のシャッターユニット交換は急場しのぎであり、1〜2年持たせるための出費としては高い。

なるほど、デジタル一眼カメラの新製品のサイクルが2年くらいなのは、ある意味妥当な期間のかなとも思った。
ルミナリエを見る [2007年12月17日(月)]

冬の風物詩として定着した神戸ルミナリエ。ここ数年いつもささやかれているのが、「ルミナリエは来年開催されるか?」。

理由は財政難。その運営資金を地元企業や商店街、スポンサーから賄っているのと同時に、会場では来年の開催につなげるための「1人100円募金」呼びかけも盛んに行われている。今年は会場内あちこちで、募金箱を持った人が立っていた。初めて見る光景だ。

一昨年(05年)からは、開催時期をもっとも集客を見込めるクリスマスをはずして前倒しした。何でだろうと不思議に思ったが、人が多すぎて予期せぬ事態に発展しかねないという懸念からだという。また、その来場者数の割には会場周辺のお店への売り上げの波及効果が現れていないそうだ。確かに、一部のコンビニを除けば客で混雑しているようには見えなかったし、私個人としても、ルミナリエを見に来たんだから、別の機会にできる買い物は必要ない、と考える。

95年阪神大震災の犠牲者への鎮魂のためにスタートしたルミナリエは、神戸旧居留地というハイカラな地に、これまでとは比較にならない芸術性豊かで立体的大規模なイルミネーションで観光客を呼び戻し、疲弊していた神戸復興への起爆剤としての期待もあったわけだ。これらの役割はもう十分に果たしたんじゃないか、と思う。

かといって、その趣旨や会場の規模、形態からして、また神戸ルミナリエをきっかけに、これまで単なる飾り付け程度だった冬の街中のイルミネーションが大規模化イベント化しながらも、いずれも無料であることを考えれば、有料化は難しいだろう。

やはりなくなって欲しくない。100円募金以外に、収益金の一部がルミナリエ開催資金になる記念グッズや宝くじを買っている。宝くじは一等50万円と高額ではないものの、当たれば全額カメラ関係機材に充てようと夢見つつ、いつも缶コーヒーくらいにしかならないが、ちょっとした楽しみになっている。
やっぱりそうなるのかな? [2007年12月15日(土)]
去年と同じ場所、同じ行事の撮影のため亀岡のとある幼稚園に向かうが、ことしは現場での準備作業が減ったので、朝明るくなってから家を出ても十分間に合った。

撮影そのものは3時過ぎに終了。会社に戻る途中にある嵐山に寄り、京都花灯路を見る。去年も同じスケジュールだったけど仕事を優先してそうはしなかったが、今年は逆の発想になった。

この時期の撮影の仕事はその日中に完了せず、家に持ち帰り、次週、さらにその次週まで持ち越すことが多い。中途半端で終わらせるくらいなら、今日の作業は最小限にとどめ、残りの時間とエネルギーを他に費やすことに切り替えた。今回は時間も場所も無駄がない、一石二鳥、願ったりかなったりの思いだった。

仕事用撮影機材一切を持ったまま、たくさんの人が行き交う中、またカメラを持って歩くのは難儀だが、せっかくのこれだけの機材、使わな余計荷物になるだけと思い、三脚を拡げて存分に撮って周った。

夕方5時前に始まり、2時間もあれば十分だろうと思っていた花灯路の撮影は、消灯時刻間際の8時過ぎ、カメラの電池切れでようやく終了。それから会社に戻り、とりあえず撮影データだけをサーバに移し、明日の撮影の打ち合わせをしていたら、たちまち時間は過ぎ、結局これまでと変わらない、最終電車ぎりぎりになってしまった。はぁあ…。


57,000回 [2007年12月11日(火)]
デジタルカメラ受難 その3 57,000回

「お客さま、これまで何枚くらい撮影されてますか?」
「分かりませんが、相当撮ってますよ。仕事で使っているので、1日1000枚以上撮ることもよくありますから」
「そうしますと、シャッターの耐用回数を超えているかもしれませんね。お調べしましょうか?」

別のスタッフが出てきて、私のカメラを持って奥に入っていった。ほんの2、3分もあっただろうか。
「およそ57,000回ですね」と、そのスタッフはカメラを片手に戻りながら言った。その数字は、とっさにした自分の中でのおおざっぱな計算と大きな差はない。
聞けば、EOS-10Dのシャッター耐用回数は3万回とのことで、ゆうに倍近くになっている。
全身高精度電子回路となったデジタル一眼カメラの唯一メカニカルな箇所、シャッターは当然一番負担のかかるところ。その耐用限度があることはもちろん承知していたけど、それが3万回とは知らず、ましてやわずか3年の使用でそれを超えてしまうとは思わなかった。

デジタルカメラの普及以降、特にスポーツを撮るカメラマンから持ち込まれる機材に、こういう現象が見られると、スタッフは言う。つまりカメラの他の箇所の点検や修理の依頼のときに、あわせてシャッター回数を調べてみると、その耐用回数に近づいているか、超えていることが発覚するという。

そうでなくても、デジタルはフィルムの数倍はシャッターを切る。特にシャッターチャンスのタイミングが被写体の激しい動きに委ねられるスポーツでは、後作業はともかく、撮れば撮るほど決定的瞬間を残せる可能性が高くなり、フィルムでは躊躇われたこと―コストやフィルムの交換―から解放されたこともあり、その傾向がより顕著になっている。
調子こいて1日何百枚も撮っていたが、∞なわけではなかった。

結局、シャッターユニットの交換を勧められたので、見積もりしてもらったが、その費用は約5万円と言われ、気は進まなかった。というのは、問題はそれだけではないからだった。
よく寝る子だね [2007年12月10日(月)]

路地猫素行観察雑記

起きているとき以外はいつも寝てばかり。エサを食っては寝て、毛づくろいしては寝て、高いところに上って寝て、夏は涼しいところで寝て、冬は暖かいところで寝て、ようやく起きてノソノソと動いたかと思えば、場所を変えて寝て、寝ては寝て、寝て寝て寝て…。「寝るのを好む」から「寝子」が、ネコの語源ともいう。

リフレッシュ・フラッシュ [2007年12月04日(火)]
デジタルカメラ受難 その2 リフレッシュ・フラッシュ
   
「お客様、フラッシュは特に問題がないようですが…」
そう言われたとき、こちらも返答に困った。概してこうなるのだ。サービスセンターの人が私の持ち込んだフラッシュの点検をすれば、これまでの不調はどこへ、快調に発光を繰り返していた。

レンズのピントの件について、事前にメーカのサービスセンターに問い合わせてみた。
「レンズだけの問題だと考えられますが、念のためボディもお持ちいただければ、そのボディにあわせて調整します。それで大丈夫だと思いますが、他のボディでもピントが合わないようであれば、またご相談ください」
とのことだった。以前から外付けフラッシュが光らないことに頭が来ていた私は、フラッシュとともに特にそれがひどいEOS-10Dを持っていくことにした。ついでなので、これらの調子も見てもらおうと。口頭で説明するより、実際に不具合をその目で確かめてもらう方が早いからだ。

なのに、何の問題もない状態にあることに、余計腹立たしさを覚えながらも、それをあらわにできない。が、チェックはサービスセンター備え付けのカメラに取り付けられてなされたものだった。用意したボディはまだ手元。

「特にこの10Dとのときに光らないことが多いんです」
と、自分の訴えの正しさを強調するよう、カメラを差し出しながらに言った。すると
「お客さま、このカメラは相当使いこなされてますね。どういうものを撮影されますか?」
一見して分かるほど、ところどころ地金が見えるくらい塗装が剥げ、擦り傷なども目立つそのボディをさして言われた。
「仕事で使っているので、主に学校行事が多いですね。運動会とか。それと各種の発表会なんかです」

ふとフラッシュの取付け箇所であるホットシューを見てみた。フラッシュ側の接点金具にそってきれいに筋ができている。数え切れないほどフラッシュを抜差ししているうちに、接点箇所が削られ、接点不良となったことが一瞬にして悟られた。
灯台下暗し。原因はフラッシュの不良ではなく、酷使による物理的障害とは思いもよらなかった。

仕事でもプライベートでも使い続けてきたとはいえ、週末プロカメラマン、使用頻度は専業プロに比べればずっと少ない。購入してわずか3年で接点が擦り切れるほど、やわいものなのかな。確かにEOS-10Dがプロ仕様でないことは承知していた。こういうところにその差が出てくるんだろう。

そして、それに追い討ちをかけるような展開が次に待ち受けていた。
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