元日とはうって変わってどんよりと曇り、時おり小雨が降りしきる天気。
しまった。雨具を他の荷物と一緒にコインロッカーに放り込んじゃったよ。
仕方なく、ジャケットのフードを被っての一日だった。
観音寺市というくらいだから、四国八十八ヶ所69番札所、観音寺がある。て、別にお遍路に行ったわけではない。そのすぐ背後にある標高60mにも満たない琴弾山から見える寛永通宝の銭型砂絵がとても有名。
その観音寺のお休拠でうどんを食った。お昼をとうに過ぎていたせいか、客はまばら。小雨で身体がすっかり冷えていた。美味しかった。けど、何か物足らない。何だろう、としばし思いながら食べる。
そうだ、コシが足らんのや。讃岐うどん独特の、太くて歯ごたえのある硬めのコシ。その店のうどんは香川県以外で普通に食するうどんと、あまり違わなかったように思えた。
それは気のせいか、その店が讃岐うどん以外のものを出したのか、メニューには「うどん」としか書かれていなかった。
どうもそれが引っ掛かった。帰路岡山で途中下車、札幌ラーメンを食べるつもりだったけど、その手前、坂出で岡山行きを1本遅らせて、うどんを食った。
あきらかに違っていた。その店は通販も手掛けている自社製麺で、やはり、どっしりとした期待どおりの歯ごたえのある讃岐うどんだった。
お昼をちゃんと食べたのに、いっぱい食べ残したような奇妙な感覚はすっかり解消されたけど、新たな疑問が出てきた。
観音寺で食ったうどんは、はたして讃岐うどんだったのかどうか。香川県内のうどん屋は全て讃岐うどんを出すのか。それ以外の“普通”のうどんがメニューとしてあるのか。あるとしてそれは区別されているのか。あるいは讃岐うどんと称されるうどんの定義とは。
バカバカしくもあるが、香川=「讃岐うどん」というある種の先入観がもたらした、オソロシイ食べ物の恨みなのだ…?