たまの休日に写真機材を抱えて京阪神のいずこかに出没、目指すは紀信かアラーキーか。みずからの愚かさ、未熟さ、時にはクライアントの理不尽さに嘆きつつも、世界を股にかけ写真を撮りまくることを夢想する・・・。
デジタル化の波に否応なく呑み込まれ、もみくちゃにされながらもどっこい生き残りを賭ける赤貧写真家の徒然なるブログである。

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ソウルるん滞在記 '88 V [2008年06月18日(水)]
ソウルるん滞在記 '88 V プサン 9月12日(月)

プサンのランドマーク、ヨンドサン(龍頭山)公園のプサンタワーに行く。海抜180メートルの展望室からは港が一望、さらには天気のいい日は対馬まで見えるそうだ。タワーからの写真撮影は軍事上の理由から禁止のはずだが、みんな撮りまくっていた。警察が監視しているわけじゃなし、あれなら撮っておけばよかった。

市中心部からバスで30分の釜山一のリゾート地、ヘウンデ(海雲台)に向かう。大変に美しい海岸で、はだしでビーチを歩く。これまた、とても気分爽快。あちらこちらにカップルがいたのは、まるで京都の賀茂川べりのよう(?)。海水浴シーズンは過ぎていたが、子どもたちが海に入って遊んでいた。私も水着があれば、すぐにでも飛び込みたい気持ちに駆られ、はじめは30分ほどいれば充分と思ったが、居心地のよさに次第に延びていった。

しばらくして話しかける男性がいた。釜山で行われるオリンピック・ヨット競技場の警備に当たる地元の警察官で、横には弟を連れていた。こちらが聞き間違えたのか、向こうが言い間違えたのか、勤務中と言ってたが、カメラを持ってぷらぷらし、「写真を撮ってくれ」と言い出す始末。まあ、他の競技会場でも警備中の警官がヨーロッパ系の外国人旅行者と写真を撮ったり、撮られたりという光景をしばし見かけたので(旅行者からの依頼もあるだろうが)、またとない大きなイベントだから仕方ないのかなあ、と思った。

また、その人は習い始めて3ヶ月というわりにはうまい日本語で、暇さえあればソニー製ラジオ付ウォークマンで九州あたりのラジオ放送で生の日本語を聴いていると話してくれた。この時もラジオを聴いていたので、たぶん暇だったのだろう。ちなみに当時韓国では日本のラジオ放送を聴くのは禁止されていたが、プサンあたりだと地理的に近いせいもあり(私も聴かせてもらったが、まだ明るい時間だというのにくっきりと聞こえたことに、距離の近さを感じた)、日本語の分かる年輩の人とか日本に興味を持つ若者の間でそれらを聴くのは、いわば公然の秘密で、そういったことを平気で口にするようだ。

ともかく、終始、勤務中とは思えない雰囲気だった。

夜、宿のユースホステルにて同室のパキスタン学生が「日本は1990年、アメリカから独立して軍隊を持つ」と言いだした。どうやらパキスタンの学生はそう噂しているようだ。他の日本人同室者とそれは違うと言うが、実質アメリカに従属し、自衛隊というややこしい軍隊を持つ日本の実情を英語で説明できず、彼も頑なに信じているようで、話は並行線のまま深夜まで及んだ。  ⇒写真編 9/12
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