57,000回 [2007年12月11日(火)]
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デジタルカメラ受難 その3 57,000回
![]() 「お客さま、これまで何枚くらい撮影されてますか?」 「分かりませんが、相当撮ってますよ。仕事で使っているので、1日1000枚以上撮ることもよくありますから」 「そうしますと、シャッターの耐用回数を超えているかもしれませんね。お調べしましょうか?」 別のスタッフが出てきて、私のカメラを持って奥に入っていった。ほんの2、3分もあっただろうか。 「およそ57,000回ですね」と、そのスタッフはカメラを片手に戻りながら言った。その数字は、とっさにした自分の中でのおおざっぱな計算と大きな差はない。 聞けば、EOS-10Dのシャッター耐用回数は3万回とのことで、ゆうに倍近くになっている。 全身高精度電子回路となったデジタル一眼カメラの唯一メカニカルな箇所、シャッターは当然一番負担のかかるところ。その耐用限度があることはもちろん承知していたけど、それが3万回とは知らず、ましてやわずか3年の使用でそれを超えてしまうとは思わなかった。 デジタルカメラの普及以降、特にスポーツを撮るカメラマンから持ち込まれる機材に、こういう現象が見られると、スタッフは言う。つまりカメラの他の箇所の点検や修理の依頼のときに、あわせてシャッター回数を調べてみると、その耐用回数に近づいているか、超えていることが発覚するという。 そうでなくても、デジタルはフィルムの数倍はシャッターを切る。特にシャッターチャンスのタイミングが被写体の激しい動きに委ねられるスポーツでは、後作業はともかく、撮れば撮るほど決定的瞬間を残せる可能性が高くなり、フィルムでは躊躇われたこと―コストやフィルムの交換―から解放されたこともあり、その傾向がより顕著になっている。 調子こいて1日何百枚も撮っていたが、∞なわけではなかった。 結局、シャッターユニットの交換を勧められたので、見積もりしてもらったが、その費用は約5万円と言われ、気は進まなかった。というのは、問題はそれだけではないからだった。 |









