たまの休日に写真機材を抱えて京阪神のいずこかに出没、目指すは紀信かアラーキーか。みずからの愚かさ、未熟さ、時にはクライアントの理不尽さに嘆きつつも、世界を股にかけ写真を撮りまくることを夢想する・・・。
デジタル化の波に否応なく呑み込まれ、もみくちゃにされながらもどっこい生き残りを賭ける赤貧写真家の徒然なるブログである。

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消えた半日 [2007年10月28日(日)]
10/28 CFカード受難その2 消えた半日

その瞬間までまったく気が付かなかった。「あれ、なんかおかしいぞ」。そう思った時には後の祭りだった。
急きょ入った夕方からの撮影仕事を終え一旦、夜遅く会社に戻りデータ整理をしているときのこと、400枚以上の撮影データが消えてなくなっているのに気が付いた。

この日の昼間は某カメラメーカ主催の撮影会に参加。いわゆる綺麗なモデルさんを相手に、モデル命なのか、カメラ命なのか、写真命なのかわかんない連中が群がってパシャパシャと撮りまくる、あれである。
しかし一人のモデルに撮影者30〜40人という人の多さに、しだいにうんざりしてきた。思うような撮影ポジションをとれず、何とか確保したかと思えば、そこから身動きがとれず、いたずらにシャッターを切り続けることは、苦痛になっていったからだ。

それでも来たからには撮らねば、その意味がない、と2枚のメモリカードに700枚ほどを撮った後、そのまま京都宝ヶ池に向かう。当初時間的に間に合わないので断っていたその依頼も、「少し遅れるくらいなら構わないから」と言われ、「夕方からなら、時間を有効にできるな」と引き受けた。

メモリーカードは仕事用分まで余裕がなかったので、ストレージに放り込んで再び使用。赤貧写真家は使えるものはとことん使う主義。デジタル様さまである。

が、2枚のうち1枚は、京都に向かう電車内で彷徨い込んだ夢の世界の中で、その作業を済またらしい。何もかも一瞬の出来事。これもデジタル様さま。

これが仕事の撮影データなら確実にクビだろう。普段から撮影済みメモリカードは会社のサーバに移すまでは、触らないように指示されていたにも関わらず、それを無視してストレージに頼っていたからだ。

逆じゃなかったのがせめてもの救い。だからか一大事のはずも、不思議とショックはあまりなかった。とは言え、気乗りしなかったうえ撮った写真の半分以上が消えた半日は、どうしたって戻ってこない。
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