秋薫る匂ひ [2007年10月12日(金)]
![]() 子どもの頃、キンモクセイの馨りが嫌いだった。酸いというか、鼻の穴全部を刺激するむせかえるような生臭さに我慢できず、息を止めて通り過ぎるくらいだった。 中学生のとき、同級生の女の子がキンモクセイの匂いが好きだということを作文に書いた。あらためてかいでみた。甘いようなすっぱいような、気持ちを爽快にさせてくれる香りが、鼻の奥までいっぱいに拡がった。とたんにこの香りが好きになった。それは、彼女に対しての気持ちそのものだった。 彼女が今どこで、どうしているか定かでない。が、この時季、キンモクセイの馨りがしてくると、ふとあの頃のことを思い出してしまう。 |









