台風のち鉄ちゃん [2007年09月07日(金)]
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『奥の細道2007 秋田・山形 9/7』
![]() 発車間際の新庄20:16発、酒田行快速最上川(左)は、同方面の最終列車 とうとう来きやがったか。夜中、台風の影響で強い風に見舞われた青森市内は明け方に雨が降り出すと、たちまち本格的になった。NHKTVでは東京近辺のJRが停まったというのを始め、各所での被害のニュースを繰り返し伝えている。 そこで少しでも台風の影響を避けようと、日本海に沿って南下することに。雨脚はところどころ強く、ダイヤも多少遅れていたが、運行そのものは大きな影響はなかった。奥羽山脈を横断して東北本線に繋がる、花輪線や北上線といったローカル線が終日あるいは夕刻まで運休したことを思えば、これしかなかったわけだが。 この日は乗継での小1時間程度の途中下車以外、何もすることもなくひたすら列車に揺られるばかり。車内では流れる景色をぼんやりと眺めたり、本を読んだり、ウトウトしたりだが、しだいに退屈してくる。「どうせ乗ってるだけ、その退屈ついでに乗り潰しをやろう」。 乗り潰しとは、ある交通機関の営業路線のすべてを乗車することで、目的地に行くための手段としてではなく、乗ること自体を目的とする特殊な旅。この場合はもちろんJRを指す。いわゆる「鉄ちゃん」にとっての最高目標であるらしい。私はそういったスタイルの旅はしないが、時間やその後の行程に大きな狂いが生じない範囲ならば、試みることはある。もっとも乗り潰しなんて、まともに正規料金払ってできるものじゃなく、最高の自由度と最低価格の18切符シーズンにしかできないものだが。 ![]() 改札を出ると寿連獅子の山車が一際目に付く。新庄駅舎内にて 青森から秋田までの奥羽本線は、今回初めての路線(厳密には新青森-追分間)。秋田以南、最長なら新潟まで行けるが、この区間、羽越本線は以前に乗車済みなので、それを避け、内陸側に進む奥羽本線に引き続いて乗り、横手経由(ここまでも以前乗車あり)山形県新庄まで行くことに。この間、約3時間。車窓風景を眺める、暗くなってからは寝る、本を読む、ぼけーとするの繰り返し。 あれ、新庄駅はつい1週間ほど前も来たな。その日も退屈しのぎで、乗り潰しがてら、やってきたんだ。観光案内所や物産館、イベントスペースなどがある板張りの駅構内は、気持ちを和ませてくれる。前は涼しかったけど、今日はちょっと暑いぞ。まさか暖房してる? ![]() 新庄駅からローカル線陸羽西線に乗って山形県を再び日本海側に向かう。終点酒田までは行かず、羽越本線との合流点余目駅で羽越本線に乗換え、鶴岡で列車待ちの間、駅前の居酒屋で夕食。そこから新潟との県境にある鼠ヶ関行最終列車に乗る。 単に遠回りしているだけの移動に、意味があるかといえば、多分ない。だが、駅待合室の明かりだけが煌々としているような、ローカル駅の存在もまた今の日本の現状だ。 |











