たまの休日に写真機材を抱えて京阪神のいずこかに出没、目指すは紀信かアラーキーか。みずからの愚かさ、未熟さ、時にはクライアントの理不尽さに嘆きつつも、世界を股にかけ写真を撮りまくることを夢想する・・・。
デジタル化の波に否応なく呑み込まれ、もみくちゃにされながらもどっこい生き残りを賭ける赤貧写真家の徒然なるブログである。

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高校野球観戦記 お天道編 [2007年07月23日(月)]
野球の撮影技量を左右するのが、展開を先読みする集中力だ。撮影はときにコンマ数秒を争うことがある。その直前気を緩めていたら対応できず、撮りそびれることだってあり、これは野球に限ったことではない。が、それもまだ、いい。慣れの問題だからだ。


この時季、梅雨。雨中での撮影はもちろんしづらい。
一方、日差しはもう真夏。朝8時半ころから夕方4、5時までの試合をほとんど遮るもののない炎天下で撮影し続けるのは、撮影技量以上に過酷だ。何もしなくても汗がだらだらと流れ、痛みを感じる刺すような日差しはしだいに体力と集中力を奪い、目眩を起こしそう。この仕事は、なによりも暑さ対策を万全にしないと、こなせないと思う。

毎日凍らせたお茶1.5リットルペットボトル2本を用意するが、カメラ機材と合わせた荷物はずっしりと肩に食い込み、その持ち運びだけでも仕事を始める前から重労働だ。それらも途中飲みきってしまい、試合の合間に冷たい飲み物を買いに行くこともしばし。タオルを濡らし首に巻くのもかなり有効だが、しだいに汗臭くなり、見た目も汚らしくなるが、そんなこと言っていられない。3日もすればすっかり真っ黒に日焼けし、知合いの会えば、「お前は何者や?!」と言われんばかりに驚かれる。

また食欲も減退しがち。食べなければぶっ倒れてしまいそうなので、ちゃんと食事を摂りたいんだが、イニングの間はおろか、試合と試合の間も整理と次の準備に追われ余裕がない。すでに水分取りすぎでお腹タップンタップン状態のなか、数分の間におにぎりを無理やり詰込むといった調子。全然おいしくないし、食べた気もしない。

散々な様子だが、それでもこの仕事は面白いと思った。上手い下手はあっても高校野球を予選段階で何試合も見られる機会をもらい、名もなき学校の名もなき選手たちのプレーは、ときにお粗末であり、ときにひたむきであり、彼らのいい体験になるだろう、その一瞬一瞬を付きあわせてもらうことは、仕事上の役得。なかには将来日本を代表するような選手がいるかもしれない。

今年この時期に時間がとれそうだったので、数年ぶりに仕事の申し出をしたが、2年前からやっていないと言う。はっきり理由は言わなかったが、選手の肖像権の絡みだと思う。撮った写真は本人に渡る(買ってもらう)ので問題ないと思ってたので、少し残念だ。
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