たまの休日に写真機材を抱えて京阪神のいずこかに出没、目指すは紀信かアラーキーか。みずからの愚かさ、未熟さ、時にはクライアントの理不尽さに嘆きつつも、世界を股にかけ写真を撮りまくることを夢想する・・・。
デジタル化の波に否応なく呑み込まれ、もみくちゃにされながらもどっこい生き残りを賭ける赤貧写真家の徒然なるブログである。

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童心 [2007年05月11日(金)]
今日ぷらぷらと家の近所を歩いていたら、クワガタムシがノソノソとはいつくばっているのを見つけ、びっくりした。詳しい種別はわからないけど、オオクワガタかヒラタクワガタあたりか。体長5〜6センチはある大きなヤツだった。

場所は大阪の中では山手にあり、近くには神社やら小さいけど藪も残っており、虫が飛んでこれなくもない距離だと思う。とっさに私が小学生のとき、部屋にカブトムシが飛び込んできたことがあったのを思い出したからだ(といっても、ずっとずっと昔の話だが)。しかし、時期的にまだ早すぎる。どこかで飼われていたものが、越冬後逃げ出したのかもしれない。それとも温暖化の影響で、虫たちの活動が早まったのか? 生きているクワガタを見るのはいつ以来のことだろう。

虫の中でも人気を分けるクワガタムシは、カブトムシよりもプレミア的な人気を持ち、1万だか10万円だか知らんが、とんでもない値で売られていたりする。

どうしようかと一瞬ためらった。コイツをひっ捕まえて業者にでも売っぱらちまおうか。ちょっとした小遣いにはなるかも。今さら虫を飼って喜ぶ歳でもないし、飼育にかかる時間もない。飼ったとしても、幾日もしないうちに死なせてしまうかもしれない…。

そいつはやがて、ブロック塀に前進を阻まれ、その大きなクワを突付きながら、懸命にもがくように脚を動かしていた。そんな姿を見ているといじましくなり、そのままに立ち去ることにした。

子どもの頃、友だちと虫かごをもって山の中を歩き回ったことがある。無邪気でとても楽しかった。もうあんなことは出来ない。
そしてほんの一瞬、童心に戻ったような気がした。
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