悠遊国記 ここまで来て…3 [2007年04月08日(日)]
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4/8 撮影行脚7日目、広島県広島市
![]() 旧水上警察所。朽果てる一方だ 広島はここ数年、年2〜3回訪れては各所を撮影しているが、なかなか納得いく写真が撮れない。だから今度こそは、という思いでまた撮影に出かけるが、やはりうまく撮れない、の連続。写真の難しさ、いや自分の写真の下手さを痛感させられ、いささか苦痛気味になっていた。 広島は大阪から18切符で日帰りも可能なので(めちゃ強行軍になるけど)、仕切りなおして夏に来ようかとも思ったが(18切符に固執してしまうあたり、赤貧写真家の悲しいところ)、ここまで来て退散するのも悔しい。見たい箇所はまだまだあるんだから。 午前中は海のほう、宇品にある旧水上警察署にいく。1909年竣工というから、もう築100年近い木造の建物だ。そう、広島は原爆の惨禍によって戦前期の木造建築物はほとんど失れた。ここは爆心地から遠かったため被害は軽微、現存する数少ない木造建築物だ。戦後は広島県港湾事務所として使われたこともあるが、今は倉庫のようだ。 建物のあちこちで塗料が剥げ、木目が見えている姿は痛々しい。西側の壁はほぼ全面鉄板状のものに覆われ、また雨どいが比較的新しいものである以外、特に補強や補修はされていないのだろう。 建物裏手に回る。すぐ隣は現宇品警察署があり、不審者に見られないかヒヤヒヤしながらも、窓から中を覗いてみる。スチル製の棚が並び、段ボール箱が整然と置かれている。まだきれいな様子だったので、完全に放置されているわけではなく、少なくとも管理者の出入りがあることが伺える。 今度は正面玄関の、汚れまくったガラス窓から覗いてみると、入り口カウンターにセーラー服姿の女優紺野美紗子主演のNHKドラマのポスターが貼られていた(ある意味お宝写真)。これは20年以上前の作品だ。ということは、その頃までは役所関係以外の人の出入りがあったということだろう。今は、タイヤなんかが無造作に置かれているが、一瞬、そこに人々が行きかう、語らう様子を想像した。 旧水上警察署はその希少価値性から保存の声もあるが、どうなるのかは不明だ。 ![]() 無数の軍人が軍靴踏鳴らし戦場へと向かった宇品の陸軍桟橋は、 今は釣り人たちが集う ![]() ヒロデンに乗ろうとして、びっくり。京都市章をつけた旧京都市電の 車両が走る 昼からはちょっと山のほう、牛田にある不動院を訪れる。ここも爆心地から遠かったため、難を逃れた現存木造建築物。しかもここは16世紀中ごろに建てられたということもあって、広島においては貴重な歴史遺産。国宝、国、県、市の重要文化財が並んでいる。続いて不動院の少し南、水道資料館を経て、広島城の西側、かつての広島藩主浅野家の別邸に造成された庭園、縮景園を訪れる。都心部まで戻ってたわけだ。 学生時代に訪れて以来の縮景園以外は、今回初めて訪れたところ。確認はしつつも、迷うことなく各地を巡ることができたのは、何度も訪れてそれらの位置関係が、はっきりとしていたからだろう。 ここまで来たんだ。それを活かさなくては。 ![]() 道に迷いそうなくらい広い縮景園 |












