たまの休日に写真機材を抱えて京阪神のいずこかに出没、目指すは紀信かアラーキーか。みずからの愚かさ、未熟さ、時にはクライアントの理不尽さに嘆きつつも、世界を股にかけ写真を撮りまくることを夢想する・・・。
デジタル化の波に否応なく呑み込まれ、もみくちゃにされながらもどっこい生き残りを賭ける赤貧写真家の徒然なるブログである。

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サクラの花の咲く頃 [2007年03月29日(木)]
桜が咲き始めた。やっぱ日本の春は桜が一番!!

実はこの桜、写真に撮るのが結構難しい。人間の目で見る色と、写真で再現される色とに差があるからだ。
とくに天候に左右される。曇っていると、あの淡いピンク色はその光加減では白っぽく写り、また周辺も色の輝度差が少なくなるので、それらに埋没してしまい、目立たなくなる。背景によっては汚く見えることさえある。
真っ青な快晴の空と対比させると、それぞれの色が映えて美しい。
しかしこれも、少し離れたところから撮ると、春霞のためか、くすんだように見え、これも綺麗とは言いがたい。

桜の花は小さいので、写っているのが少ないと貧相に見える。構図によっては、桜を撮ったのではなく、たまたま画面に入った木の枝に咲いている花、ぐらいにしか見えない。それくらい、ひとつひとつの花は弱々しい。が、密集して咲くので、たくさん入れようと思えば、簡単なはずである。でも、そういうわけでもない。

桜は、たいがいが高い位置にあるので、仰ぐような格好で撮ることが多くなってしまう。あっち行ったり、こっち行ったり、どこかによじ登ってみたり。すこしでも、たくさんの桜を構図に入れるのも楽じゃない。クローズアップや望遠レンズで大きく写すのは、ひとつの手段だが、そよ風程度でも枝が揺れて、ピントあわせすらままならない。
さらには、木あるいは枝によっては、その咲き具合がまばらなこともあるから、やっかいだ。つぼみならまだしも、散りだした桜、さらに葉桜が交じりだせば、これはもう絵にならない。

まだ、あるぞ。
桜が咲くのは、1年365日のうち、1週間から10日ほどしかないのは周知のことだが、そのうち1、2日は必ずと言っていいほど、多くの桜を散らしてしまう、「恨みの雨」が降る。

満開前後の雨が振る前の快晴で、無風、写真を撮りやすい場所を容易に確保できて・・・。なんて好条件は、そう揃ってくれないのが、これまでの経験だ。

それがまた桜の持つ、奥ゆかしさゆえの美しさなのかもしれないが。

そんなこんなだから、これまで上手く撮れたことなんて、ほとんどありゃあしない。そうするとまた1年お預け…。



桜前線とともに北上しながらとことん桜を撮っていく、なんてことをしてみたい。この時期、ついそんなこと思ってしまう。これはなかなかな贅沢だなあ。
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