北陸への旅・金沢おんたま編 [2007年01月14日(日)]
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「うー、さすがにお腹が一杯や。すこし気持ち悪くなってきたな」
腹八分目、とは昔の人はよく言ったもんだ。 北陸の旅二日目午前中は、金沢から能登半島のつけ根あたり、和倉温泉まで足を延ばしてみた。午前中といってもまだ暗くて寒い早朝5時35分発の普通列車で金沢から約2時間、そこからさらにバスで10分くらいのところだ。 和倉温泉総湯「寿老人」前で元湯が噴水のよう流れ出るところに、ネットに入った玉子を取り出している人がいた。 「温泉玉子か。いいねえ。食べてみたい」 すると建物入口には「温泉玉子あります」の貼り紙が。 「今ここで玉子をお湯につけておけば、温泉から出てくる頃にはいい塩梅に出来上がっているやろうな」 受付に並べられた玉子を二つ買うと、「もう冷めちゃっているかも」と言われた。 「ん? これはもう出来上がっているヤツなの?」 「生がよかったらここを出て××にあるお店までいかないと、ないよ。まだお店、開いてないんじゃないかな」 むむ、確かに「生玉子あります」とは書かれていなかった。 いちいち買いに行くのもメンドーだ。その分温泉にゆっくりつかり、この温泉玉子はお昼に食そうと、決めた。 <誰もが温泉玉子を作っていける> 温泉を出てから地元の人が開く朝市でちらし寿司を買うが、ちょっと少なそうだったので、駅キオスクでおにぎり二つを買い足し、金沢に戻る列車で食べることにした。さらにここで昨晩つまみで買った平天一枚が残っていることを思い出した。冬とはいえ、さっさと食べたほうがいい。と見てみると、けっこうな量だ。 温泉玉子のカラを割って取り除こうとするが、半熟状態の白身がプルプルとゆれ、すんなりとは剥がれない。しかも列車の中、互いが揺れてますます剥がしにくくなる。ようやく3分の1ほど取ったらすばやく口に放り込んで、吸い出すように丸呑みで食べた。そうしないと、カラからこぼれ落ちそうだった。 風情もなにもあったもんじゃない。これではまったく食べた気がしない。しかもあともうひとつ。玉子だからバッグに仕舞っていても、割れたりすれば元も子もない。 食べなきゃしょうがない、のだ。 ![]() <金沢の名の由来となった金城霊沢。ここで砂金を洗い金を取り出した> |









