たまの休日に写真機材を抱えて京阪神のいずこかに出没、目指すは紀信かアラーキーか。みずからの愚かさ、未熟さ、時にはクライアントの理不尽さに嘆きつつも、世界を股にかけ写真を撮りまくることを夢想する・・・。
デジタル化の波に否応なく呑み込まれ、もみくちゃにされながらもどっこい生き残りを賭ける赤貧写真家の徒然なるブログである。

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美ら島紀行 基地の中の沖縄 [2008年12月09日(火)]
那覇市上空を飛ぶF15戦闘機(上のちっこいヤツ)

飛行機に乗るのはいつ以来か。那覇空港着後のまだフライトの興奮さめやらぬ、那覇中心部に向かうモノレールの車中からふと見えたのは、上空を飛ぶF15戦闘機2機。これは鮮烈な歓迎だと思った。

以降、嘉手納基地はもちろん、読谷村、那覇でさらに2回、飛行中のF15戦闘機を目撃、また伊江島上空でF4戦闘機を見た。これらの機種は自衛隊も使っており(那覇空港は航空自衛隊との共用)、国籍マークまでは確認できなかったが、自衛隊機は基本的に市街地上空は飛行しないし、沖縄本島一帯の航空管制権は米軍が握っており、民間機はその合間をぬって飛んでいるため、米軍機専用空域みたいな状態。

とはいえ、機影がはっきり分かるくらい低空を飛び交っているとまでは思わず、「基地の中の沖縄」と言われる所以を実感した。航空祭でのデモフライトをのぞけば、戦闘機が飛んでいるのを見たのは、これまたいつ以来か。関西に米軍基地はなく、自衛隊機もヘリコプターくらいしか見られない。

米カリフォルニア州サンディエゴの住宅街に現地時間12月8日昼に墜落した米軍のFA18戦闘攻撃機は、嘉手納基地ほか神奈川県厚木基地、山口県岩国基地でも運用されている。そう、しょっちゅう落ちるもんじゃないが(当たり前だ)、これほど頻繁に飛んでいるなら、その危険性も高まる。軍用機の運用は民間機ほど安全最優先ではないので、たまったものじゃないな。
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私には夢がある。いつの日か… [2008年11月05日(水)]
ニューヨーク摩天楼群

次期アメリカ大統領に民主党バラク・オバマ氏が当選、建国以来初めてのアフロ・アメリカンの大統領誕生となる。

自由と民主主義、人権尊重を標榜し、サラダボールとも言われる多種多様な人種・民族は、豊かで深い文化を生み出し、あらゆる国の人々を惹きつける一方、進化論を否定する前時代的保守的価値観がなおはびこり、一部の白人富裕層が富と権力を独占、対極に置かれるアフロ・アメリカンの貧困層はそこからなかなか抜け出せず、社会的地位向上のスタート・ラインにも立てない悪循環をもたらすような根強い人種差別が、人心と社会を蝕むというジレンマを抱えた国が、あらたな一歩を踏み出した。

現職のブッシュ大統領があまりにもひどすぎた。聡明で強い意思を持つオバマ氏は、白人であったとしても当選しただろうが、黒人であるがゆえより注目され、磨かれていったんだろうと思う。

キング牧師が夢見た「いつの日」はようやく訪れたのか、これから4年間アメリカの真価が問われる。久しぶりにこの国が眩しく見えた。
なんだか円高 [2008年10月25日(土)]
世界同時株安のあおりで、日本の円が外貨に対して高くなってきている。10月24日には瞬間最高1ドル=90円87銭をつけるなど、1995年夏以来の高値だ。

私はちょうどその頃にアメリカ旅行をするため、ドルのトラベラーズ・チェックを購入した。1ドル=96〜98円くらいだったと記憶している。そして400ドルが余った。すぐに円に替えるつもりだったが、銀行に行く機会がなく、ずるずる時間がたってしまった。何年かしてこのまま置いていてもしかたないので、当時金利6、7%くらいだった米ドル建て外貨預金をしてみようと思い、銀行に相談してみたが、400ドル程度なら諸手数料が掛かり、高金利のメリットはほとんどないと言われ、アホらしくなってやめた。

そして、いつしか$1=125円くらいまで円が安くなった。円に戻せば5万円前後、買った当時の4万円弱から、1万円以上も得したことになる。「ああ、こういうのを含み益と言うンやなあ」と分かった。

この時、よほど円に戻そうかと思ったが、95年時ほどの円高なんてそうありはしない。そう考えると、いつしか海外に行く日のために(余裕も予定もなかったけど)温存しておく方がいいと判断、箪笥預金ならぬ、引き出し預金となった。

2年前の06年、ついに“在庫一掃処分”をもくろみ5日間韓国を旅行するが、レートはあまり好くなく、一時期のお得感はなかった。おまけに、滞在費をあまり使わなかったうえ、お土産をひとつも買わなかったので、一掃どころか半分の200ドルを韓国ウォンに換金しただけで、なおかつ余ってしまった。

今ふたたび200ドルの外貨準備高がある。誰の思惑かも分からないまま、円が上がった、下がったで一喜一憂するのは好みじゃないし、本質でもない。こういうものは、じっくりと持ち続けるほうがいいんじゃないかな。

ソウル・南大門市場近くのネオン街。ウォンも安くなってきている。また行きたいな

新しい鉄道 大阪・中之島 '08/10/19 [2008年10月19日(日)]

この日、大阪市内ど真ん中に新しく開通した鉄道、京阪中之島線。仕事帰りついでだったので、ちょいと覘いてみた。

もともとの路線・京阪本線から天満橋駅で分岐、200〜300メートルほど北を並行し、工期5年を経て全線中之島地下を3km西へ新設された。沿線には大阪市役所はじめ、裁判所、国際会議所、大手企業本社がひしめくビジネス街だけに利便性は高まるんだろうが、JR東西線とも並行しているので、そこまで需要があるんかいなと、疑問でもある。

終着駅、中之島駅を降りてホームを歩く。入線してきた新線開通にあわせて導入された新型車両に、たくさんの鉄道ファンがカメラを持って、写真を撮っている。私はその類ではないけど、も大きなカメラバッグを抱えていたので、はたから見れば区別はつかなかっただろう。

ふと先頭車両の正面、つまりトンネルのどん突きを見てみると見慣れないものが。まるで、トンネル工事につかうシールドマシンの先端部のようだ。さらに西へと延伸の案があるようで、これはその意思表示ということか(具体的なめどは立っていないようだが)。

二〇〇八八八八 [2008年08月09日(土)]
第二十九屆夏季奥林匹克 北京運動会、すなわち北京オリンピックの開幕式は縁起のいい数字として08年8月8日8時スタートというが、夜なので20時でもある。朝の8時じゃないところが気になる。日本と時差があることに気が付いたのは午前中。その時差が2時間…じゃなくて1時間、つまり日本時間9時開始であることも、TVを点けたのがたまたまその2、3分前だったため、分かった。うっかり見逃すところだった。

204カ国・地域の選手団の入場は延々と3時間以上続き、観ていてさすがにだれてきたが、前半の映画監督チャン・イーモウが総監督を手掛けたきめの細かい演出は、圧巻。これまでスクリーンという2次元に描いてきたものが、3次元の巨大なスタジアムになるんだから、並みの表現力ではおっつかない。しかも小津安二郎だってビックリの1時間に及ぶ長回し一発撮りは、周到な計算と細かい目配り、膨大な時間をかけた練習、そして秘密保持のうえに、いかに表現力を積上げていくかが勝負。夜間なので光と色彩を活かした展開は映画監督ならではか(外交問題云々で途中で降りた芸術顧問S・スピルバーグが、最後までその任を務めていたなら全部CGだったりして)。

しかし、なんでサッカーの予選はオリンピック開幕前に始まるんだろう?


時としてカメラとは [2008年06月13日(金)]
本文と写真とは関係ありません

6月8日起こった東京・秋葉原で7人が殺された通り魔事件で、付近にいた多くの通行人らが携帯電話のカメラで写真を撮っていたことのモラルが問われている。

曲がりなりにも写真を生業としている者として、これは非情に複雑な思いである。もし自分がその場にいれば、どうだろうか。不謹慎だという理由で撮らない、とは言い切れない。

かつて1985年、豊田商事事件で自宅マンションにいた首謀者が、多くの取材陣が取り囲むなか自称右翼の二人の男によって惨殺された事件のとき、やはり批難が集中した。映像として流された凄惨なシーンとともに、なぜ二人を止められなかったのか、と。それについて、ある報道写真家から「私なら他のカメラマンをけり倒してでも、その様子を撮影しただろう」と聴いたことがある。「それが私の役割だから」と。
また別の報道写真家はアフリカのとある難民キャンプにおいて、あばら骨が見えるほどやせ細った子どもを撮ろうとしたが、その子はそれを見られまいと横を向いたという。このときその写真家はハッとし、カメラを構えることを止め、「カメラマン失格なのだろうか」と思ったという。

報道が仕事のカメラマンと、おもちゃと化した携帯電話のカメラで撮る一般の人の傍若無人な振る舞いとは単純に比較できないが、もし携帯電話が普及する以前、たまたま事件現場に居合わせた人がカメラを持っていて、その様子を撮影していたなら、スクープとしてどこかのメディアに提供され、流されることだろう。逆に阪神大震災のとき、上空から撮影するヘリコプターの音で瓦礫に埋もれた被災者の声が聞こえなくなる、という批判がでた。が、その映像があればこそ、被災地のただならぬ状況が瞬時に伝わり、大量のボランティアや救援物資が短時間で被災地にもたらされたことも事実だ。

使命感と功名心、あるいは好奇心とは時として紙一重の差なのかもしれない。撮る側と撮られる側の思いは、必ずしも一致しているわけではない。そんな時カメラは心理的凶器となりうる以上、どう線引きをするかというジレンマがあることを、撮る側は常に肝に銘じる必要があると思う。
昭和な日 [2008年04月29日(火)]

大型連休真っ盛り。とてもいい天気だった。淀川べりで寝転んで読書。
暑いのでTシャツだけになった。鉄橋を渡る阪急電車の音と、くつろぐ人たちの声がひびく。たまにはこんな時間の過ごし方もいいもんだ。

陽がかげってくるころ、少し寒くなってきたので、シャツを羽織る。

あれ、今日は何の日だっけ? あ、「昭和の日」か。なんでこの日が休みなんだ? なんで「昭和」なんだ?
子どもたちには、「今は昔、扶桑の国 昭和の翁といいし、すめらぎあり」なんて説明するんかな。

あ、そういや、将軍様のお国では先代のお誕生日が「太陽節」と名を変えて、今でも公休日なんだって。人のことを笑えるか?

ま、どうでもいいんだけど、「昭和も遠くになりにけり」やな。

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