高校野球観戦記 撮影編 [2007年07月22日(日)]
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高校野球地方大会を見たのは、撮影の仕事のためだった。
70〜200ミリ望遠ズームにテレコンバータをかませて、ファインダーから打者の動きを追う。常にシャッターボタン半押し状態で、打者がスイングするのを見計らって連写する。うまくバットがボールを捉えた瞬間がベストだが、そうそうあるわけでなく、当たろうが当たるまいが振ってもらわなければ絵にならない。が、勢いあまって振っていないのにシャッターを押してしまうこともある。当然使えないし、フィルムも無駄になるが、選手たちにはまったく関係ない。構えもそこそこ、1球目から凡打したり、速球に押されて一度も振ることなく三振も少なくない。 そんな時は次打席で撮り直しだが、得てしてそういう選手は同じことを繰り返すので、撮る側としては困ったもの。こんなふうに弱小チームだと淡白な攻撃が多く、シャッターチャンスそのものが少ない。そして、相手チームの長い攻撃に待ち疲れてしまうというジレンマの連続。そのため1球々々を見逃さない集中力が要される。 ![]() また打者しか目に入らないファインダーから見るだけではダメ。フィールドの様子も見回して、試合の展開を把握する必要がある。走者が出れば、打者の動きも違ってくる。高校野球はバントを多用するが、そのときは撮らない。しかし中には裏をかいて、ヒット狙いのときもある。それはほんの一瞬で切り替わるので、うかうかしていられない。 原則出場した選手すべてを撮る。各選手撮影内容を記録し、うまく撮れてないのがあれば次の打席で再度撮影し、2、3回目の打順で撮り終えるようにする。途中交代、敗退となればその機会は失われるので、これは鉄則。その記録もきっちりしておかないと、誰をどこまで撮ったかわかんなくなる。 「あれ、この選手撮ったかな。覚えてないや。念のため撮っておこう」と、余計な仕事を増やしてしまってはやっかいだ。 撮影は1塁側スタンドが定位置。右打者をほぼ正面から捉えられるからだ。ということは左打者は背中を向いてしまうで基本使わないが、念のためその位置から撮っておく。そして右打者をひと通り撮り終えた後、3塁側スタンドに回り、同じ要領で撮る。左打者が2、3人と続けば少しは楽だが、その間右の代打が出れば戻らばければならない。 大きくて重い望遠レンズを担いでの行ったり来たり。あわててズッコケようものならカメラ、レンズともオシャカだ。かと言って、ゆっくり歩いたのでは間に合わない。足元をしっかり確かめながら、足早に移動する。これはしだいに重労働になってくる。 |









