たまの休日に写真機材を抱えて京阪神のいずこかに出没、目指すは紀信かアラーキーか。みずからの愚かさ、未熟さ、時にはクライアントの理不尽さに嘆きつつも、世界を股にかけ写真を撮りまくることを夢想する・・・。
デジタル化の波に否応なく呑み込まれ、もみくちゃにされながらもどっこい生き残りを賭ける赤貧写真家の徒然なるブログである。

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それも当たり前 [2007年05月05日(土)]
今日は久しぶりにフィルムカメラを使った。デジタルカメラ以降、使う機会はどんどんと減り、気が付けばまる1年、ちょうど昨年のGWのとき以来だ。その時使い残したフィルムもあって、それものまま1年置きっぱなしだった。何がまずいかって、フィルムには化学薬品が使われているので、使用期限がある。時間がたてばそれらの薬品は劣化し、現像の発色がおかしくなってくるからだ。
そしてそれは2007年4月となっていた。あれー使用期限過ぎてるよ。

まあ、ひと月(数日?)くらいならまだ充分に使えるが、しかし仕上がりの色がおかしくなるかもしれな現像を、しかもお金を払ってしてもらうのは、なんとも乗り気しない。さっさと使ってしまえばいいんだけど、フィルム代も現像代もいらないデジタルを、ついつい使ってしまうのは、赤貧ゆえの悲しい定めか。

フィルムカメラで撮っていて、すぐにおかしなことをしていると、気が付いた。撮った直後に、カメラの背面を見ていたことだ。当たり前だが、フィルムカメラに液晶モニターはついていない。撮ったフィルムを現像所に持っていって、どんなに早くても30分は待たないと写真は観られない、カメラを扱うようになって以来ほぼ20年続いていた当たり前なことが、わずか数年のデジタル化で覆されてしまったのかもしれない。


フィルムカメラの2台。まだまだ使えるんだけどな

そういえば、デジタル導入直後はモニターをわざとオフにして、見ないようにしていた時期もあった。電池の消耗がどれくらいかわかんなかったし、いちいち露出がどうのこうのなんてことに、引っ張られたくなかったからだ。が、それもほんの束の間だった。

仕事での撮影で失敗は許されない。特にデジタルではその場で確認ができるんだから、どんな言い訳も通用しない。撮影直後に見ることが、当たり前になった。

写真を撮ることに、フィルムもデジタルも基本は大差がないと思う。それは道具であり、手段であって、目的ではないから。しかし、デジタルに慣らされると、フィルムを扱うことが億劫になってくるのも事実。でも結果をすぐに見られない分、それを想像しながら1枚1枚をじっくりと"ためて"撮るフィルムの感覚を失いたくないな。
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