たまの休日に写真機材を抱えて京阪神のいずこかに出没、目指すは紀信かアラーキーか。みずからの愚かさ、未熟さ、時にはクライアントの理不尽さに嘆きつつも、世界を股にかけ写真を撮りまくることを夢想する・・・。
デジタル化の波に否応なく呑み込まれ、もみくちゃにされながらもどっこい生き残りを賭ける赤貧写真家の徒然なるブログである。

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悠遊国記 再び日本海へ [2007年04月09日(月)]
撮影行脚8日目。さすが1週間を過ぎると、ちょっと疲れ気味。
1週間前、お天気が悪く素っ飛ばした山陰地方は、これまでほとんど来たことがなかった。

左) 米子にある援体壕。雑草に阻まれ、これ以上近づけなかった
右) 米子空港は航空自衛隊美保基地との共用。C-1型輸送機が上空を何度も旋廻飛行していた

昨日、夕刻広島を出発、倉敷19時51分乗換え、伯備線経由で米子まで乗換えなしの23時14分着。そこから松江か出雲まで行きたかったけど、もう列車がなかった。

18切符での効率よく廻るコツのひとつが、こういう夜の列車だ。地方でも起点となるような都市までの列車なら、18切符の有効な深夜0時近くまで動いている。つまり夕方から、最終列車あたりで次の目的地に着くように、5〜6時間かけて乗り継いでいく。着くのが深夜なのが少しつらいが、赤貧写真家は抑えられる出費は、可能な限り抑えたいのだ。

午前中は米子空港近辺の旧海軍の掩体壕(飛行機用退避壕)など軍事遺構を撮影。その一部は農機具などの物置として使われており、一部は完全な不法投棄品の山となって、見るも無残な状態だった。地権者も、何の役にも立たない掩体壕に手間もお金も掛けられないし、行政も私有地ゆえにあまり口出さない、そういう構図なんだろうか。

昼から米子の北隣、境港をちょっと散策して、夕方再び米子に戻るつもりだったが、昼食に美味しい海鮮丼を食べたのがいけなかったのかもしれない。日本有数の漁獲量を誇る境港なんだから、やはり海の幸を食べたくなるっていうもの。食事をすればパワー回復するはずなのに、その満腹感と満足感から、それ以降の撮影意欲がしだいに萎えてしまい、結局、境港で半日のんびりと過ごした。

 左) JR境港線も鬼太郎ずくし。これは猫娘列車                右) 日本海の風物、イカ釣り漁船

境港は漫画家水木しげるの出身地で、その代表作『ゲゲゲの鬼太郎』の鬼太郎はじめ、いろんな妖怪の彫像や関連商品、便乗商売(?)で町興しをしている。数年前、友人がこの街を訪れたときは、日本で唯一、国交のない北朝鮮の元山(ウォンサン)市と結んだ、友好姉妹都市提携に関する資料室が駅前にあったと聞かされたが、どうやらその妖気に触れて、鬼太郎の下駄に蹴飛ばされたのかもしれない。

地方都市にとって特化された観光資源は、死活問題なんだろう。観光のメインストリート、水木しげるロードには、妖怪たちのブロンズ像が数メートルごとに置かれていた。いまや鬼太郎一色である。その数120体! さすがにこれらを写真に撮る気には、なれなかった。
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