悠遊国記 未来のカメラマン [2007年04月05日(木)]
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昨日一日の寒さには閉口したが、今日は春の暖かさを取り戻し、ほっとした。
「こんにちは! おじさんカメラマン?」 お昼過ぎ、小倉の街を撮影していると、小学生5、6年生くらいの男の子にそう、声を掛けられた。 おじさん、という響きに少々抵抗を感じたが、子ども相手にむきになってもしょうがない。 「うわ、すごい大きなレンズ!」 私のカメラを観て、そう驚いていた。標準ズームレンズだったので決して大きなものではないが、そのレンズよりずっと小さいコンパクトカメラがたくさんあるんだから、子どもの目にはそう見えてもおかしくないだろう。 「でも、もっと大きいレンズもあるんやで」と言いながら手を30センチくらい広げてみせた。 「野球とかのスポーツを撮るときに、大きく写すために使うんや」とつけ加えながら、なんてつまんないことを言ってるんだろうと、内心呆れてしまった。いきなり、そんな専門的なことを言っても子どもの好奇心に応えてないやろう。 「カメラに興味あるの?」。これまた平凡なことを聞いてしまった。 「うん。僕もときどき撮ってるよ」。お父さんのカメラを借りているようだ。 「でも僕のデジカメを買いたいから、今、お小遣いを貯めてるんだ」 「どれくらい貯まったの?」 「6000円くらい」。ちょっと照れくさそうに、そう答えた。 「まだまだやな。がんばって貯めや」 もっと気の利いた答えかたはなかったんか?! 男の子の名前を聞かなかったし、こちらも言わなかった。彼には、街中で写真を撮っている私の姿が、初めて見る自分が憧れる仕事の人間に見えたのかもしれない。彼のカメラや写真に対する純な想いを少し感じただけに、もっとそれに答えられる言葉を発してあげたかった。 ![]() 桜に彩られる小倉城から軒下のネコまで、なんだって撮ってしまう。 赤貧は撮る時、ひたすらに貪欲にもなる それでも、こんな小さな出会いが、彼がよりカメラや写真を好きになり、写真を撮るきっかけになってくれたら、私も少しは嬉しい。 |









