小さなワールドカップ ―女子野球W杯観戦記 その2 [2008年09月24日(水)]
![]() マドンナ・スタジアム(手前)と坊ちゃんスタジアム(奥) 女子野球W杯の会場は02年、プロ野球オールスターゲームも行われた収容観客数3万人の坊ちゃんスタジアムと、隣接する同2000人のマドンナスタジアム。JR松山駅からひとつめ、無人駅の市坪駅を降りて目の前だが、電車は1時間に1本、バスも同様。地方都市ならまあこんなものかな。地元の人は自家用車か自転車で見に来ていたようだったが。 大会は全試合全席無料と、スポンサーさまさまであったが、それでも日本以外の試合の観客はまばらで、来ているのは選手の家族や日本在住の各国人くらいだろう。サッカーみたいに弾丸ツアーでサポーターが繰り出すなんて、ここでは見られない。だからワールドカップといったって、世界ではマイナーの、さらにマイナーの女子の大会となれば、ちょっとさみしくも、だがなんとものどかな雰囲気だった。練習中の選手たちも間近で見られ、その気になればサインももらい放題だったかもしれない。 野球経験のない人間が言うのもなんだが、出場全8カ国のレベルは高いとはいえないと思う。高校野球くらいか。しかも地方大会1回戦レベルから、全国大会決勝戦レベルまでと差が大きい(確証はないけど)。 「え、野球なんかやってんの?」と正直、出場が信じられなかったインドや香港、男子ではともにプロのある韓国や台湾も、女子はまだ発展途上で、女子野球先進国の日米加濠との試合は、「米対印 27-0」、「日対香港 24-1」、「加対韓 15-0」などと世界大会とは思えない大差をつけられていたことに、女子野球全体の底辺の小ささを感じた。そりゃあ地区予選もなし、いや、それができないくらいどの国にも普及していないんだから。だから、それらの選手にとっては、とても酷な試合だったに違いない。が、見方を変えれば、勝てる相手ではないんだから、臆せず勝負して、“世界”の野球を少しでも実感し、吸収できればいいんだろう、と思う。大会6日目の8月28日、雨のため午前中の何試合かが中止になった。そのあおりを食ってか、18時半から始まる夕方の試合が、どういうわけか17時半開始となり、松山城を見学し終えた直後に慌ててタクシーで坊ちゃんスタジアムに駆けつけて観たのが予選最終ラウンド、ここまで4戦全勝、計57得点2失点と圧倒的な強さをみせる日本対3勝1敗のアメリカ。アメリカは過去の世界大会で何度も優勝した、日本最大のライバル国。まるで北京オリンピック、ソフトボール決勝を彷彿とさせるものだった。 |








「え、野球なんかやってんの?」と正直、出場が信じられなかったインドや香港、男子ではともにプロのある韓国や台湾も、女子はまだ発展途上で、女子野球先進国の日米加濠との試合は、「米対印 27-0」、「日対香港 24-1」、「加対韓 15-0」などと世界大会とは思えない大差をつけられていたことに、女子野球全体の底辺の小ささを感じた。そりゃあ地区予選もなし、いや、それができないくらいどの国にも普及していないんだから。だから、それらの選手にとっては、とても酷な試合だったに違いない。が、見方を変えれば、勝てる相手ではないんだから、臆せず勝負して、“世界”の野球を少しでも実感し、吸収できればいいんだろう、と思う。
