たまの休日に写真機材を抱えて京阪神のいずこかに出没、目指すは紀信かアラーキーか。みずからの愚かさ、未熟さ、時にはクライアントの理不尽さに嘆きつつも、世界を股にかけ写真を撮りまくることを夢想する・・・。
デジタル化の波に否応なく呑み込まれ、もみくちゃにされながらもどっこい生き残りを賭ける赤貧写真家の徒然なるブログである。

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小さなワールドカップ       ―女子野球W杯観戦記 その1 [2008年09月02日(火)]

北京オリンピックで金メダルを期待された野球の星野ジャパンは、4位で終わった。世界の中での4位なので、けっして恥じるような数字ではないが、誰もが不本意であったことは確か。さまざまな要因があるだろう。

近年はTV視聴率が振るわないながらも、国内スポーツにおけるプロ野球の人気はなお高い。つまりは国内市場だけで十分なので、国際スポーツとして拡がらない野球競技が、北京オリンピックで最後となることへの危機感が薄かったのでは、と思う。実業団チームをプロ化、年間を通して各種カップや国際試合を組み合わせてその底上げを図り、ワールドカップ出場を果たしたサッカーJリーグとは状況がまったく異なる。

星野監督にしても、その人選の時点で疑問に思った。氏の人気や人望は認めるが、野球は監督がやるものではない。監督が広告塔になってしまい、肝心なチーム強化や戦略が見えてこない。上層部がどちらを向いているか分からないなか、おそらく監督自身もやりづらかったのではないかと思う。

選手たちにしてプロ12球団からの選りすぐりであり、ペナントレースという本来の持ち場からの長期離脱は、チーム成績にも影響する。敗退してもぶっちゃけ選手たちは億単位の年棒が待っているので、大きなマイナスにならない…。

チーム全体を覆っていた、そんなちぐはぐさを象徴するのが、主将・宮本選手の語った「相手の方が勝ちたい気持ちが上だった」という言葉だと思う。それを実感したのが、松山市で開催された女子野球ワールドカップだった。

ほとんど全てのスポーツで男女の垣根は取り払われているのに、野球に限ってはいまだほとんど認知されていない。それでも野球をやりたい女性は多くいる。小学生くらいまでは少年チームに混じってプレーできるが、それ以上になると、彼女たちの活躍の場は極端に少ない。ようやく日の目を見たこの舞台で勝って、その存在を示さなければ、「女の子が野球なんて」と言われかねないからだ。
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