たまの休日に写真機材を抱えて京阪神のいずこかに出没、目指すは紀信かアラーキーか。みずからの愚かさ、未熟さ、時にはクライアントの理不尽さに嘆きつつも、世界を股にかけ写真を撮りまくることを夢想する・・・。
デジタル化の波に否応なく呑み込まれ、もみくちゃにされながらもどっこい生き残りを賭ける赤貧写真家の徒然なるブログである。

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奥の細道2007 下北半島 [2007年09月06日(木)]
『10分後の天気予報は…』


雨に周囲はけぶり、津軽海峡からの風にさらされ、灰色に
支配された空。寂寥感とはまさにこのことか…(風間浦村にて)

本州最北端に位置するJR下北駅からひと駅、大湊線終着駅の大湊駅で降りたときは細かい雨が降り、昼の2時過ぎだというのに薄暗かった。駅を出たほんの数歩のところにあるバス停に行くのさえおっくうになるほど、雨粒が肌に当たり冷たかった。

そこからバスで10分ほど移動した先の光景に目を見張った。ほとんど路面が濡れていない。ということは、雨が止んだのではなく、数時間は降っていないということだ。空は曇っていたものの、駅付近よりかは明るかった。

日常、天気の移り変わりは距離ではなく時間の経過で感じるものなので、4〜5kmくらいの間に、雨と曇りの境をはっきりみようとは不思議な感じだ。

この日午前中に同じ下北半島の北側を周っていた。どんよりとした雲から滴り落ち、しだいに強まる雨脚と、肌寒さにはもう夏の面影はなく、東北の秋はこうして急速にやってくるのかなあ、とすこし寂しく感じていたところだった。

大湊には3時間ほどいたが、その間雨は少しパラついたほど、濡れる間もなく止んだ。暗くなりだした6時ころ、バスで駅に向かう途中でまた雨が降ってきた。いや、まだ降っていたと言うほうが正しいかもしれない。その間、雨雲は移動せず、そのあたりがずっと雨と曇りの境目だったんだろう。

連日の雨が降るか降らないかわかんない天候続きに、もうどうにでもなれ、と開き直って向かった下北半島は、覚悟していた通りの雨。今日一日はずっとこんな調子だろうな、とあきらめていたのに、意外な展開だった。

天気というものは、現地に行ってみなければ分からないもんだ。


大湊に向かうバスに乗る数分前。路面はまったく濡れていない
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