今夜、中国生まれパリ在住の作家、シャンサに会いました。彼女は天安門事件の直後にソルボンヌで教鞭をとっていた父親を訪ねて渡仏。それが17歳のとき。それからわずか7年でフランス語で執筆した処女小説でフランスの権威ある文学賞「ゴンクール賞」の最優秀新人賞を受賞したというからものすごい。
第三作目になる「碁を打つ女」で各国の文学賞を受賞しこれが世界28カ国で出版されてミリオンセラーとなる。第四作目は「女帝わが名は則天武后」、去年出版した「美しき傷」でベストセラー作家として不動の地位を築く。その「美しき傷」が日本でも出版され、これが日本デビューとなる
・・・という人なのです。
誘ってくれたのは映画人で、新宿でシャンサの映画を撮るかもしれない監督の作品を見たあと、歌舞伎町の上海小吃で遅い夕飯。シャンサは先日オーストリア国境に近いイタリアのスパでおこもりダイエットステイをしてきたそうで、いまもなるべく野菜を食べているみたい。私もそうだからそれは好都合〜ということで、みんなで豆苗やら百合根とセロリやら豆腐やらを食べる(ショウロンポウも食べたけど)
シャンサの話は小説家というだけに終わらないところがさらにすごいんですよ。
話は前に戻りますが、父親の住むパリに着いた後、父が帰国後も彼女はフランス人家庭にホームステイしてパリの高校に通い始める。19歳でバカロレア(フランスの高校卒業資格試験)にパスして大学の哲学科に入るが、そこで春美という友達と出会う。実はこの春美さんはあの高名な画家、バルテュスの娘の春美さんだったのです。
春美さんのスイスの家に遊びに行ったシャンサはそこでバルテュス夫妻と会う。春美は母親、節子のアシスタント兼父親の秘書をしながら小説を書くことをシャンサに勧め、シャンサは即座に決断。
・・・というものすごい展開になったわけです。
今月&来月、シャンサの日本デビューを記念してさまざまな催しが予定されており、みなさんも見ることができるものについては、少しずつ紹介できればと思っています。彼女、小さい頃から詩や絵を描いていたのだそうですが、なにせバルテュスのそばで2年も暮らしていたわけで、いまも大きな絵をたくさん描いているのだそう。今夜も帰り際に「見ていかない?」というので見せてもらいに行くと350×150cmの大きな風景画を作成中でした。
この絵に合わせた額を日本で発注してあり、この絵に関しては、彼女自身のプロデュースによる空間でお披露目されることになっているそうです。
私はまだ彼女の小説を読んでいない! 早く読まなくては!