ええっと、先ほど携帯から入れたマリー・エレーヌ・ロジョンさんは、ひいおじいさんがナポレオン3世御用達の化粧品や香水をつくっていたという家系の方です。ひいおじいさんの名前は、ムッシュ ルイ・パナフュー。この方はオートクチュールブランドで初めて香水を手がけたポール・ポワレのために「ロジーヌ」という香水を創ってもいたのです。
ひいおじいさんに続いておじいさんも調香師だったそうで、その環境の中、マリー・エレーヌさんも香水や香水ボトルに囲まれて育ち、自分自身もジバンシイやピーエルバルマン、キャロンなどといった有名香水メーカーで、商品開発やマーケティングの経験をつんだ後、独立して1991年にパレロワイヤルに小さな自分のメゾンを開いたとのことでした。
初めて創った香りは「ローズ・ド・ロジーヌ」 ダマスクローズ、トルコローズ、ブルガリアローズ、グラースのローズ、エジプトローズの世界バラ5大産地のバラのエッセンスをブレンドしたバラ好きにはこたえられない豪華な香り。この最初の作品はいまもフランスで最もポピュラーだそう。
91年にこのローズ・ド・ロジーヌ、そして次に97年に出したのがローズベリー・ド・ロジーヌというバラの花びらとラズベリーの葉を調和させたフレッシュな香り。ここに至ってパルファンロジーヌはバラの香りの専門店?とパリの人は思ったそうです。
マリーさんにとっては「うちはバニラも作ってるしバラだけの会社じゃないんだけど」ってかんじだったそうですが「!」とひらめいたマリーさん。「もしも人がそう思ってくれるなら、私もバラは好きだし、うちはバラのスペシャリストとしてやってみよう」と思ったのだそうです。そんなわけで以後のパルファン・ロジーヌのコレクションはバラづくし。
98年に出たのは夏の朝早く香るフレッシュな庭園の花々を思わせるバラと小さな花たちの香り「ローズ・デ・テ」
2002年発売の南仏のフレッシュなシトロンの香りがまじったバラの香り「ゼスト・ド・ローズ」
2003年の海からのミストと野バラの香りが一緒に香ってきた北欧の旅の思い出を香りにした「エキューム・ド・ローズ」
2004年のスペインのアンダルシアへの旅からヒントを得たオレンジやジャスミンとともに香るバラの香り「ローザ フラメンカ」
2005年のシプレとローズを組み合わせた意欲作「フォリー・ド・ローズ」(フランスの伝統であるシプレ系とバラをかけあわせるのは香水界でもめったにないブレンドだそうで非常に大人な香り)
2005年には世界初の男性のためのバラの香りとしてラベンダーとローズのブレンドにさまざまなシトラスを加えた「ローズ・ド・オム」も発表。
2006年のカルダモンのスパイスが効いた「ローズ・ド・フュ」(火のローズという意味)
そして今年できたての新作がフランスの伝統のお酒ディアボロの名前をとったペパミントの香ローズの香り=>これです。
といっても写真では香りは伝わりませんが、彼女の庭先にミントがあり、そのミントがバラとともに香ったところをイメージして創ったものだそうです。
彼女のブランドの調香を担当しているのはフランソワ・ロベールという調香師で、この人は有名な調香師ギィ・ロベールの息子さんとのこと。
最新作のディアボロをのぞくいままでの作品からいちばん好きなものをプレゼントしますということでしたので、みんなでそれぞれの好みのものをいただいてきました。私はシトロンの香りが入った南仏ローズの香り「ゼスト・ド・ローズ」を選びましたが、実はラベンダーが入ったメンズ用という「ローズ・ド・オム」もすごく気に入ったのです。若いみなさんでしたらBFに贈って一緒につけたりしたらとてもステキなのでは?
バラといっても想像力と香りの知識でここまでさまざまなバラの香りにひろがりが出るんですねー。香っているだけでフランスの地方やヨーロッパ各地のいろいろな情景が目に浮かんでくるような気がしました。