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先週は1週間タイ北部のチェンマイでスパ取材をしておりました。
最近のスパメニューで目立つ、滞在型トリートメントに関しての撮影取材を行ってきたのですが、そのスパでしょっちゅうみかけるおやじがいて、撮影してるときにも現れたので話をしていたら、そのおやじはfromカリフォルニアで、本人曰く「テニストーナメントを主宰している」と。I own tennis tournament.と 「own」といっていたので主宰か主催って翻訳でいいんだと思うんですがね。それで「ここにくる前はメルボルンパークハイアットに泊まっとったんだ」「これから東京に行くんじゃが、東京ではどこに泊まったらええかのぅ?」と聞くので「XXXXxXxXがいいんじゃないの?」と教える。
その後、取材がすんでリゾートの入り口にあるショップで小さな手みやげを買おうと入っていくとまたこのおやじがいるわけです。「おぅキミか。わしはここでてんこもり買ってるのに1バーツたりともまけてくれないぞ」といいながら黒いカードを切っている現場。なにも黒いカードをお持ちなら値切らなくてもええんでないの?と思いながら「もう東京にいっちゃったのかと思いましたよ」と場をつなぐと「今晩だよ今晩。今晩のタイ航空でバンコクに行ってそこからJALのファーストだ。バンコクまではファーストがないんでね」はぁさよでっかって感じだけどこのおやじ放置しておくとまぁしゃべるしゃべる。
「チミはここのスパどう思ったかね。わしはこの前はXXXXに行ったんで、今回もXXXXにしようとしたんじゃが、バンコクから車で3時間もかかるんで今回はこちらにきてみたんじゃが、ここは応対がまるで違うな。放っておかれる感じだ。それはそれでいいんだが、XXXXはメシがいいからな。チミはXXXXに行ったかね?」「行きましたけど」「ほぅ。わしはカリフォーニアからきとるんだがチミはカリフォーニアのスパにはいったかね」というので「カリフォーニアには90年代はよく行ってたんですが、最近は行ってませんね。行ってませんけどミアーモスパには行きたいっす」とマニアックに攻めてみると
「おぉミアーモスパもわしは行ったぞ。いいスパだ。パームスプリングスにもいいスパがあるぞ」と負けないおやじ。世界のスパ巡りが趣味なのか?
「東京にステイしたいと思うたがLAに早く帰らにゃならんので東京はトランジット10時間だけじゃ。その間に日本のハイテク製品をチェックして、美味いトロを食べたいんだがどこにいけばいいんじゃ」というから「ズバリ秋葉原」というと「なに?待て、いまメモるから」とおやじはその店のカードを1枚失敬してその裏にメモり始めた。
「A-Ki-Ha-Ba-Ra」と。「そこへは空港からどういくのじゃ? ファーストのラウンジで朝飯くって荷物預けてそこへ行きたいぞ」というので「いろんな手段がありますが」というと「列車で行かれないのか」と聞くから(黒いカードお持ちなら運転手つきのリモでも雇えばええのにさ)と思いながら京成で上野に出て上野からタクシーで秋葉原に行けば?というと、「上野から秋葉原は遠いのか」というのでJRラインの乗り継ぎが出来るなら2個目の駅だというと「おぉそれはいいぞ。電車で行こう。そうするとわしは電車乗り放題パスでも買ったほうがええんかの?」というので「いやーそれくらいの移動ならチケット買えばいいでしょ」
はなはだ金銭感覚がよくわからんおやじ。使うべきとこと使いたくないとこのメリハリが普通とズレてません?寿司はいいマグロが食えれば値段に糸目はつけんというので秋葉原から遠くもないので銀座久兵衛を薦めておいた。っていうかそういうのって黒いカードのトラベルデスクに電話したら案内してくれないのかのぅ?
東京は寒いのかのぉ?と聞くので「暖冬だけど昨日から急に寒いらしっすよ」というと「ドルチェアンドガバーナの出たばかりのスキージャケットならだいじょうぶだな。ドルチェアンドガバーナの、出たばかりのファンタースティックなジャケットなんじゃよ」このおやじは自慢が得意なのであった。上下テニスウエアで寿司屋に行ってもいいもんかの?というのでまぁランチならユルしてもらえるんじゃないの?許してもらえなかったら日本文化をまるきり知らないふりをするしかないね。というと、ふはっはっはと笑っていた。あとで空港で見かけたらアロハシャツを着ていたわ。
推定年齢70代?70に近い60代?いずれにしてもおやじからオジジに移行するあたりの年ごろ。その年で世界のスパをはしごしてるのは見上げたモンです。移動はファースト、カードはブラック、行き先は世界の名だたるスパ・・・っていい老後ですわよね。
このおやじに限らず、今回行ったスパでは単独でおやじ1人がスパ活動してるのが目立ちました。滞在型だとかなりの体質改善が可能なので、21日間コースを受けているフランスおやじもいました。彼は禁煙するために21日コースを受けているのだけど、すでに6日目にタバコを吸いたくなくなって、それ以降、非常に快適なスパづけの日々を送っているのだそうだ。朝飯のときからガウン姿で、ヨガしたり、プールで泳いだり、ドクターと話したり。おやじが1人で自分の健康増進活動してる姿は、感心できます。
日本では考えられない絵だけど、欧米おやじはスパに対してここまで進んでる人もいるんですね。日本のおやじ族が、単独で温泉やホテルスパにでかけて健康活動する日は将来くるのでしょうかしらん?
私は3日間連日4時間ずつのトリートメントと朝ヨガしてたら疲れて疲れて、ご飯食べに行く気力もないので部屋に運んでもらって食べ、静かに読書してました。おかげで読書がはかどり「華麗なる一族 上中下」めでたく読み終わりましたよ。華麗なる話は次回に!
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