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酸化防止剤の話

2006-08-28 23:01:43
 以前ご質問をいただいたこともあるのですが、
酸化防止剤の入ったワインを飲みつづけて
健康に悪い影響がないか心配されている方も
多いのではないかと思います。
そこで酸化防止剤について。

 私達が通常口にするワインの裏ラベルを見ると、
ほとんど「酸化防止剤:亜硫酸塩」とか「二酸化硫黄」と
表示されています。

 酸化防止剤→防腐剤→体に悪いというような
イメージがありますが、
亜硫酸(二酸化硫黄、SO2)は悪者ではありません。

 ワインの新鮮さを保つため、
またゆっくりと熟成を進めるために欠かせないのが亜硫酸。

 ぶどうを搾ってワインにする醸造段階でも、
その果汁を酸化させずに醗酵させて
健康なワインを造るために必要です。

 酸化防止剤がないとワインはすぐに劣化してしまい、
安定性がなく、常にバクテリアに汚染されやすい状態になります。

 なお亜硫酸は自然界に存在する物質で、
厚生省がワインに添加を許可しているレベル(残留濃度350ppm以下)では、
人体には影響のないものですし、
揮発性が高く、栓を空けてグラスに注ぐとほとんどが飛んでしまいます。

 とにかくワインづくりに欠かせない存在なだけに、
ワインの製造には昔から亜硫酸が使われていました。

 亜硫酸を使うことによって、
ワインづくりの技術が飛躍的に進歩したと言っても
過言ではありません。

 ワインの酸化はどうしても避けられないので
賞味期限は短くなり、熟成させて飲むこともできなくなります。

 製造段階で繁殖するバクテリアを殺すため、
場合によっては醗酵後に加熱殺菌する必要もでてきます。

 これではワイン本来の風味はことごとく失われてしまいます。

 科学物質は一切お断りのオーガニックワインでも
その使用は認められてる程。

 おいしいワインをお飲みいただくために
酸化防止剤(亜硫酸)が不可欠な存在だということが
おわかりいただけましたか。
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