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川上善兵衛さんはほんとに偉い方でした

2006-08-17 09:13:15
 先日、新潟県上越市の岩の原葡萄園へ行ってきました。


 「日本のぶどうとワインの父」とも言われる
川上善兵衛さんが興したワイナリーで
是非一度行ってみたいと思っていたのですが、
上越市ということで、遠くてなかなか行けないでいたので
今回は楽しみにしていました。

 高速を降り、岩の原葡萄園が近づくと、周りは延々と続く田んぼ。
日本のを代表する穀倉地帯の真ん中に岩の原葡萄園はありました。

 到着すると、なんと岩の原葡萄園の萩原社長がお出迎え。
社長が自ら案内してくださいました。

 最初に見たのが、「川上善兵衛資料館」。
明治元年、土地の名門の家に生まれた川上善兵衛さんですが、
学校としては小学校しか出ていないにもかかわらず
驚くような業績を残しておられることが良くわかりました。


 善兵衛さんは自分の田んぼを売って自宅の裏山を開墾、
ぶどうを植えワイン事業に乗り出します。

 業績の第1は、日本で始めて本格的なワイン醸造に取り組んだこと。
たとえば、現在では当たり前の技術の低温発酵。
ステンレスタンクの周りが水で冷やせるようになっている醸造設備は、
ワイナリー見学に行くとどこのワイナリーでも良くあります。

 善兵衛さんは、豪雪地帯という地の利を活かし、
降り積もった雪を貯めておく「雪室(ゆきむろ)」をつくり
醸造のときにその雪を使って樽を冷やし
明治時代にすでに低温発酵を行っていました。

 業績の第2は、ぶどうの品種改良。
日本の気候風土に合ったぶどう品種をつくるべく品種改良を続け
35種もの優良品種を作ったとのこと。
特に有名な品種としては「マスカット・ベリーA」があります。

 現在、農林水産省が指定している
優良ぶどう品種が15種あるのだそうですが、
そのうち5品種は善兵衛さんがつくり出したものだそうです。

 私がもう一つ驚いた業績は、都市計画を行ったこと。
33歳で、岩の原葡萄園を経営する傍ら、
葡萄園がある高士村の村長さんになります。

 当時、3つあった小学校を統合して一つにまとめたのですが、
その小学校から放射状に道を整備しているのです。

 道が放射状になっているのはヨーロッパでは良く見られます。
この放射状の道によって村の交通は大変便利になったのだそうですが、
海外に一度も行ったことがない善兵衛に
どうしてこのようなアイデアが浮かんだのか、
ただただ感服するばかりです。

 こんなに偉大な川上善兵衛さんがつくった岩の原葡萄園。
現在では、善兵衛さんがつくったぶどう品種を中心とした
ワインづくりをしています。

明治31年建造の岩の原葡萄園第二号石蔵
(赤ワインの樽熟成に使用中)

岩の原葡萄園雪室(ここに雪を貯めておきます)

岩の原葡萄園の畑(向うに、穀倉地帯が広がります)

ちなみにバッカス・マーケット扱いの岩の原葡萄園のワインは
深雪花・赤 2,100円
岩の原ワイン 白 1,050円
岩の原ワイン 赤 1,050円
です。

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