食べて、祈って、恋したい!

R40が直面するあらゆる研究の旅

【Hina】このブログの書き手。オーストラリアで中学時代を過ごす。貿易会社秘書で、現在夫と別居中&自分探し中。好みの男性は「芸術家タイプ」。40歳。【Yuriko】旅の立案者Hinaに同行するフリー編集者。7年間結婚していたが35歳のときバツイチに。アメリカ留学経験あり。好みは「年下のワル」。43歳。
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Vol.20 サウンズ・オブ・サイレンス、流れ星に願いを込めて

2011年8月23日(火) 11:00
リゾートエリア全体を見て回った後、私たちはこのエリアのホテルを回るバスに乗って、少しだけ小高い場所に到着した。今晩は、サウンズ・オブ・サイレンスというディナーイベントに参加するのだ。単なるディナーではなくて、エアーズロックに沈む夕日を見ながらシャンパンを飲み始め、約3時間ゆったりと星を見ながら過ごす、というもの。参加者は世界各国からの観光客で、バスの中はさまざまな言語が飛び交っていた。

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この夕景をしばらく眺めた後、スタッフに案内されて、私たちはテーブルにつく。Yurikoはシャンパンをおかわりして、すでにご機嫌モード。私はというと、こう見えても意外と人見知りなので、どんな人たちと同じテーブルになるのか、どきどきしていた。

さて、私たちが案内されたテーブルは、まあまあ若い人チーム(?)みたいな感じで、イタリア人の新婚カップル2組、シドニーから来たカップル1組、そして私たち。おっと、カップルに囲まれてしまった…。隣のテーブルはファミリーだったり、別のテーブルは年配チームが多かったり、ほんとうにいろいろ。

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私たちのテーブルでは、シドニーから来た男性が会話を回す役にいつの間にかなっていて、私たちにも会話をふってくる。「東京は大丈夫なのか? いつも行ってみたいと思いながら、なかなかチャンスがなくて。だから東京は僕にとっての憧れの街なんだ」。ちなみにこのシドニーカップルは、3年前にプロポーズをした場所がこのエアーズロックだったそう。

一方、新婚イタリア人カップル2組ともに、男性は自分の妻に話しかけるばかりで、そのほかの話題には乗りが悪い。どうしてかしらと思ってしばし観察していたら、よくわかった。どちらも明らかに妻が年上で、明らかに気を使っている。「疲れてない?」「お酒はもういらない?」「寒くない?」などなど。私は、結婚するならイタリア人がいい、とひとしきり納得していた。正直いって、うらやましかった。あれ? そういえば私は今日の昼間には「社交的な男性がいい」と思っていたではないか。その場その場で影響を受けやすいのが、私の悪いところだ。

面白かったのは、そのあと。新婚イタリア人男性のうちのひとりがボケキャラで、星空を撮るのにカメラのフラッシュをたいたり(!)、奥さんのことを自慢して「うちの奥さんは、大食いなんだよー」と言って奥さんから不機嫌な顔されたり。大きな声で話し、ギャグを空振りし、それを自分でウケてる様子がおかしくて、私たちは密かに「イタリアの柳沢慎吾」と呼んだ。その慎吾の奥さんは、映画『スピード』のサンドラ・ブロックみたいにカッコよくて、慎吾はなんて幸せなんだろうと思った。柳沢慎吾とサンドラ・ブロック、よく考えればありえないもの。

もうひと組のイタリア人カップルの年上女性は、萬田久子をかなり若くした感じ。大げさではなく、かなりの美女だ。そして男性のほうはサッカーのスペイン代表にいたラウルを3割減にした感じ。Yurikoは「いいオンナは年下オトコを選ぶ、というのは世界共通なんだね」と言っていたが、私は少し違うと思った。日本みたいに若いことが優先的な基準ではないという、ヨーロッパ的考え方の象徴なんだ、彼らは。

ディナーの話に戻って。前菜、スープまでテーブルにサーブされた後、そこからの料理は、ビュッフェ形式になって、ゆったりした時間の流れと共に、自由にいただくスタイル。ガイドでお世話になったアツシが、「ラムチョップがおいしいから、絶対食べてくださいね。僕なんか3回もお替わりしちゃいましたから」と言っていた。そのラムチョップは多めにいただき、ほかにサラダ、パスタなどを。

食事がひととおり終わると、いよいよ“Stargazing”、つまり星を見ながら解説を聞いたりして楽しむ時間。周辺のライトを全部消すと、星は“まぶしいくらい”たくさん降り注いでいて、星に包まれてるような感覚になる。

形が認識できただけでも、南十字星、そのすぐそばのケンタウルス、左のほうに行って蠍座、そのすぐ近くに天秤座…。Yurikoは自分の星座である蠍座を初めて見たと言って、すごい喜んでいる。その後には、「流れ星だ!」と指を指しながらほかのみんなにも教えている。私が気づいたときは消えかかっていて、願い事を唱えることはできなかった…。

実際に流れ星が見えても、いざとなるとお願いごとなんて、言っている時間の余裕はないのだ。そう残念に思っていると、そばで見ていた老夫婦が「だから空を見上げながら、ずっと願いごとを言い続けているのがいいのよ」と。それからはずっと空に向かって「幸せな結婚ができますように」と言い続けていた。でも私は、これまでの単なる神頼みオンナではもうない。夜空や自然を敬いつつ、謙虚に、自分を客観的に見つめることのできるオンナなのだ(の予定)。同時に、次に旅に行くなら、大人が幸せな場所イタリアだと心に決めた。(続く)

■まとめ
<食>サウンズ・オブ・サイレンスでのディナー
<祈>幸せな結婚ができますように
<恋>イタリア人、いいかも

>ウルルについて
>カンタス航空「ウルル(エアーズロック)ガイド」
>VIP Touring ウルル-カタ・ジュタとノーザン・テリトリー周辺のツアー
>サウンズ・オブ・サイレンスについて(英語サイト)
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Vol.19 環境を大切にすることと、リゾートビジネス

2011年8月19日(金) 11:00
カタ・ジュタからホテルに戻ってランチを食べた後、私たちが滞在するホテルセイルズ・イン・ザ・デザートのPR担当・ミーガンと待ち合わせた。このホテルは、エアーズロック・リゾートを運営するボヤージズ(VOYAGES)というリゾートホテルグループのひとつで、ミーガンはこのヴォヤージュの広報担当だ。そしてとびっきりの美女。

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「ここは砂漠だけど、草木もあるし、歴史もカルチャーも、いろんなものがあるんですよ。それらを守ることとリゾートビジネスの成功とは、相反するものではなくて、この環境と共に生き、この地に身を置くことで、ビジネスはきちんと成り立つのです。ボヤージズはその成功例だと言えます」

エアーズロック・リゾートには、5つのホテルとキャンプ場がひとつある。注目すべきは自然への配慮で、まず電気は油田から採掘された天然ガスを燃料に、エアーズロック地区にある発電所でつくられた電力が、リゾート施設に供給されている。乾燥した砂漠地帯で水はとても貴重な資源で、幸いなことに地下水に支えられている。が、これも有限な資源だと思うと、大切にしなくてはと心底思う。

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私たちが驚いたのは、2階建て、3階建てのホテルの建物も、少し離れれば、穏やかな丘陵に隠れて完全に見えなくなることだ。だから、ウルルを鑑賞するとき、建物が視界に入ることはないし、ほんとうに「なんにもない」ように見える。「この環境と共に生き、この地に身を置く」ための、人の知恵と技術なのだ。

そもそもの話になるが、オーストラリアは乾燥が激しく過酷な地だったため、アボリジニは農耕を行わず狩猟だけで5万年以上生きてきた。野草や地中から食べ物を探し、水を掘り当て、生きて伸びてきた。農耕を行わなかったことが、後になってみれば何よりの自然保護だったわけで、農作物を育てるために土地を耕したり遠くから水を引いたり、害虫を駆除したり、そういった自然に逆らうことは何ひとつやってこなかった。「農耕をしない」生き方こそが、自然と共に生きる方法だったのだ。

では、現代ではどうか。農耕をしないわけにはいかないが、土地の大部分は依然として厳しい砂漠だ。けれど、そこで生きる術をもっている。原子力発電はもちろんない。資源が自分たちのすぐ足元の地球であることを思えば、自然を大切にしようと思うのは当たり前。そして、観光地であるウルルでもその思いは徹底されている。けれど、あまりにも当たり前のことすぎて、「大事にしましょう」とゲストに強いることはない。そこが、オーストラリアのいいところだ。ホテルの部屋はどれも窓が大きく電気なんて使わなくてもいいし、たとえ夜でも外で集まって語らっていたほうが星が見えて心地いい。だからテレビもいらない。

そんな過ごし方を提案する代表的なホテルが、ロンギチュード131°だ。Longitude131°は経度131度のことで、そのままこの場所をさしている。アフリカのサファリテントのような5つ星のエコ・ロッジで、15のテントからできている。朝夕の食事はゲストやスタッフみんなで語らいながら、日中は施設内のプールやライブラリーで寛ぐ。

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一緒に来るなら、英語のできる男性がいいと思う。すごい上手な必要はないけど、ゲストみんなで一緒に楽しむための“社交性”としての英語が。その意味ではジュンは最適だ。大人だし、キスなんて挨拶代わりだし、いろんな年代のいろんな国の人とすぐに仲良くなれる。ミュージシャンをやるうちに、身についた処世術だろう。そう思うと、ジュンを手放すのは惜しい気がしてくる。どうしたんだろう。この旅で初めて、ジュンへの気持ちに揺り戻しがきている。

それに対してYurikoは「大人にならないと来ちゃいけないところね、ここは。年齢という意味ではなくて、何も予定のない時間を楽しめるか、ふたりで読書してるだけでも幸せを感じられるか、という意味でね。リョージは…10年早いかな。暇だなぁとか言って、DSやり始めちゃうもの(笑)」(続く)

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何もしなくても、幸せを感じられるか。私たちが今後パートナーを選ぶときの基準になった。

■まとめ
<食>ホテルでランチ(タイふうヌードル、サラダ)
<祈>何もしなくても幸せを感じることができますように
<恋>ジュンを手放すのは惜しい…?

>ウルルについて
>カンタス航空「ウルル(エアーズロック)ガイド」
>VIP Touring ウルル-カタ・ジュタとノーザン・テリトリー周辺のツアー
>エアーズロック・リゾート内のホテルとロンギチュード131°について


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