食べて、祈って、恋したい!

R40が直面するあらゆる研究の旅

【Hina】このブログの書き手。オーストラリアで中学時代を過ごす。貿易会社秘書で、現在夫と別居中&自分探し中。好みの男性は「芸術家タイプ」。40歳。【Yuriko】旅の立案者Hinaに同行するフリー編集者。7年間結婚していたが35歳のときバツイチに。アメリカ留学経験あり。好みは「年下のワル」。43歳。
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Vol.22 変えられないものを受け入れる平和な心と、変えられるものを変える勇気

2011年8月30日(火) 11:00
シドニー行き飛行機の中で、私たちはTomokoやキヨミから学んだ、「自分のやるべきこと、やらざるべきこと」について考えていた。残り半分の人生を充実させるには、自分がやるべきことにフォーカスするべきだ。だから、出口の見えないモヤモヤに時間を費やしているのは、もったいない。

私がこの旅に来る前に読んでいた『ミュータント・メッセージ』という本に、こんな一説があった(この本について説明し出すと長くなるので省略するが、ひとりのアメリカ人女性が、ふとしたことからアボリジニと共に旅をして、心を通わせ、スピリチュアルな体験をしてく話)。

「神様、私に変えられないものを受け入れる平和な心と、変えられるものを変える勇気と、そのふたつの違いがわかる知恵を与えてください」

調べてみたら、これはラインホルドという神学者の有名なフレーズだそうだ。私にもしこの知恵があったなら、もうあれこれ迷うことはないのだろうか。

私たちは、シドニーで東京行きに乗り換える前の数時間、街に出て時間をつぶすことにした。シドニー在住の友人Miyuと待ち合わせたのは、サリーヒルズにあるカフェ・イッシュ(Cafe Ish)。そろそろ、日本食を食べたいだろうと気づかってくれたMiyuが選んだ、オーストラリア素材と日本食を組み合わせたおしゃれカフェだ。
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シドニーに着いてから、Yurikoは急激に疲れが出たようで、眠い目をこすりながらなんとか話についてきている状態。私が久しぶりに会ったMiyuさんに夫ジュンとのことを話ている間、徐々にYurkoはぐったりしてきた。まあ、仕方ない。Yurikoにしてみればもう何回もこの話を聞かされているんだから。

その流れで突然、Miyuさんが「私の新しいボーイフレンドは、……」って、Miyuさんったら10年来の事実婚パートナーがいたんじゃなかったっけ。え、え、新しいボーイフレンドって?? ぐったりしていたYurikoも急に目を覚ました。

「これまでも別れ話は何度もあったんだけどね、やがてふたりの方向性や価値観が違ってきたのは明らかで、でも長くなればなるほど、まあいいっか、って流されてしまうんだよね。別れるのもエネルギーがいるし。でも、『今のままで私は幸せだろうか』『私がこの先一生を共にしたいパートナーなのか』と自分に問い続けるうちに、『ガマンや妥協を続けていたら人生もったいない!』と確信したの。

ようやく別れる決心をして、その過程で相談した家族や友人が支えになってくれて、同時に今の彼と出会ったの。本当は別れたらしばらくひとりでいいと思っていたのに。なんだか、今は20代のときみたいにすっごく楽しい。

日本にいる友人が、『日本では40代になるともう女は終わりって感じで見られるから…』って言ったとき、すごくビックリしたんだけどね。オーストラリアでは『オンナの人生は40代から』っていうパワーがあるの。そもそも離婚率が高いから、子育ても仕事も頑張ってるシングルマザーは多いし、40代になってから相手を見つけて結婚・出産する女性も多い。みんな楽しんでるよ」とMiyuさん。

なんだか、以前よりもイキイキして楽しそうだ。私たちは完全にMiyuさんの話に引き込まれていた。何かに区切りをつけると、自然と次のチャンスはやって来るんだ。私はふと、「どうしようかと悩むんじゃなくて、楽しむんだよね」と確認するように言ったら、「そうだよ、Akiにもよさそうな人がいるから、今度紹介するよ。次はいつシドニーに来る?」とMiyuさん。

もちろん、会います!会います!会わせてください!私の好みは…。と、条件的なことをひととおり伝えた。Yurikoは「それなら、私も!ぜひお願いします。日本人以外とつきあったことないですけど、いいですか? どういうステップふんだらいいですか? お見合いらしいこと、やったことがないんだけど」と急にのってきた。

「じゃあ、ふたりとも、まずは写真が必要ね。それと簡単なプロフィールをあとでメールして」とMiyuさん。するとYurikoはその場で仲のいいカメラマン・ユウジに電話をして、「私とAkiのお見合い写真を撮って欲しいんだけど。次の週末はどう?」とアポを入れた。は、はやい。

そして私は、仲直りしたらジュンと一緒に使おうと思ってアリス・スプリングスで買った歯磨きコップを、「Miyuさんと新しいボーイフレンドに」とあげてしまった。Yurikoは、帰ってすぐにリョージに会う予定だったのをキャンセルして、フットマッサージの予約を入れていた。「実らぬ恋より次の恋」とひとりごとを吐いていた。「変えられないものを受け入れる平和な心と、変えられるものを変える勇気」、その小さな第一歩だ。

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私たちの旅はここでいったん終わるけど、私たちの恋愛ネクストステップはこれから。お見合い写真を送ってからの後日談は、このブログでご報告していきます(ただし、進捗があった場合のみ。不定期)。

■まとめ
<食>シドニーで日本食
<祈>変えられないものを受け入れる平和な心と、変えられるものを変える勇気と、そのふたつの違いがわかる知恵を
<恋>ようやく、次に向けてのアクション開始

>カンタス旅のスタイルガイド
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Vol.21 「感じること」を思い出す旅だったんだ

2011年8月26日(金) 11:00
いよいよ、日本に帰る日の朝、数時間のフリータイムがあった。私たちはすかさずホテルのスパRed Ochre Spaの予約をして、旅の疲れを取ることにした。疲れてはいるけれど心地よい疲れで、なんていうか、すごく気持ちは満たされているような、なんとも表現しにくい感覚だった。ここでいったん総括してしまうと、旅の途中で新しい恋は生まれなかった(ここから日本に帰るまでに何か起これば別だけど)。でも、確実に自分の中では何かが変わった。

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私たちが受けたメニューは「Stress-a-Way」、直訳すると「ストレスさようなら」コース。ラベンダー、カモミール、メリッサ、ゼラニウム、ベルガモットなどのオイルを使った全身マッサージだ。足を温めながら代謝を促すのは、なんだか日本のスパに似ている。ソフトで静かなマッサージを受けながら、自分の中で変わったと感じている「何か」について考えていた。

いちばん大きいのは、カカドゥ国立公園の壁画やウルル−カタ・ジュタで感じた、「真実のほんの一部しか、私たちは知らない」という「無知の知」みたいなこと。またまた次元の低い話で申し訳ないが、5年もジュンと一緒に暮らしていたのに、そのうちの3年はジュンにほかの女がいたなんて、想像すらつかなかった。恋愛や結婚でいちばん怖いのは、相手のことを「知っているつもり」になることかもしれない。

Yurikoは夫と別れるとき、「楽しく暮らせればそれでいいっていうもんでもないんだよ」と夫に言われたそうだ。まだ若かった当時は、「彼はそんなこと思っていたのね」とショックだったという。自分が知らないこと、想像が及ばない範囲のことは、まったくどうしたらいいのかわからない状態だったという。

何が言いたいかというと、「知らないこと、わからないことは山ほどある」と思ったうえで、人と向き合い、自然と向き合い、情報と向き合えばいいんだ、ということ。私がこんなに謙虚な気持ちになったのは、恥ずかしいけれど初めてだ。知らないことを目の前にして、場合によっては屈服せざるをえないだろう。それは仕方ないし、一方で、未知のものを知ることで気づきの範囲は広がるだろう。

そしてもうひとつ。旅に出ると、体を動かすこと以上に「感じる」ことの大切さを思い知る。オーストラリアのアボリジニ文化は、もともと文字をもたない口承文化だったわけで、感じ取ることが鈍かったら生きていけなかった土地。私たちにも、もともと備わっていた能力のはずだけど、文明の進化や忙しさで鈍ってきた感覚。これを取り戻すのに、オーストラリアは最適な土地なのだ。感じることに身を任せると、ずっと昔の同じような体験を思い出したり、心の奥にしまっていた感情が湧き出てきたりする。それらがリンクして、蓄積されて、その人をつくっていく。人間の厚みになる。その作業なくして、いい恋愛なんてできるはずがない。

携帯やメールやネットでいつもつながっている今の世界では、アンテナを張って何かを「感じ」ようとすることは少ない。でも、たまには意識的にそうしてみようかと思った。それを、瞑想というのかもしれないけれど。

空港行きのバスまであと30分という段階になっても、まだYuriko はホテルの芝生の上で寛いでいる。のんきだなぁ。「そうじゃなくて、十数年前に行ったフロリダの日差しを思い出してたの。あのとき、旅先から片思いの人にはがきを送ったのよ。それをきっかけにつきあうことになったの。でも後に、私の親友とつきあって結婚したんだけど(笑)」とYuriko。何を思い出してんだか、Yuriko。まあ、20代のときの旅と40代の旅とでは感じることが違うけど、次に踏み出すきっかけをくれるのは確実だ。

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エアーズロック空港からシドニー空港へ向かう便は12:40に出発した。ふつう、大好きな旅先を離れるときは寂しい気がするものだが、これまたちょっと違った。心の底から「ありがとう」の気持ちと、「これからの私は、きっと大丈夫」という感覚だった。(続く)

■まとめ
<食>ホテルで朝食
<祈>「知ってるつもり」はやめましょう
<恋>なし。でも大丈夫な気がしてきたのは、なぜ?

>ウルルについて
>カンタス航空「ウルル(エアーズロック)ガイド」
>VIP Touring ウルル-カタ・ジュタとノーザン・テリトリー周辺のツアー
>ホテル「セイルズ・イン・ザ・デザート」について(英語サイト)
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