カフェグローブ社長 矢野貴久子のブログ 朝と夜の間に
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野田聖子さんvol.7 今まではペコちゃんだった [2006年08月31日(木)]

 さて、初の女性総理という評判も高い野田さんが、ひとりのキャリアウーマンとして、目指すものは何でしょう。

「無所属で立候補した去年の総選挙でずいぶん強くなりました。それまでは、自民党の箱入り娘とか人寄せパンダのペコちゃん人形と言われ、自分でもそんな役回りを演じることがありました。同僚の男性議員を差し置いて昇進すると、「おやじ転がし」とか「スカートはいてるからな」とあからさまに言われたりしました。女性だから、順当以上のお役も注目もいただいたということは、自分でもわかっていましたが」

 その自民党を離党するまでの経緯は記憶に新しいのですが、ある意味「男性上司にさからって自分の信念を通した」結果でもありました。

「これまでは自民党の宣伝に使われていたことは間違いないだろうし、それはそれで割り切ったうえで今の私があるんです。今回、自分が生き延びるうえで最大の庇護者であった自民党を敵に回しながら勝ち残れたことは、私にとって大きな自信になりました。これからは私自身がもっと骨太になり、視線を“党”ではなく“国民”に向けて、と思っています」

 自民党というアドバンテージの中でやってきたのが今は、地道に自分で切り開いていく毎日。たとえば、野田さんのHPでも触れられているように、無所属議員は、国会での審議過程に直接参画しにくい仕組みになっています。それでも、「質問意見書」の有効活用など、どこかに活路を見いだして活動する。


「マスコミにちやほやされていた以前の私よりも、地べたを這いつくばっている今の私のほうが、国のかじ取りをする政治家として必要なキャラを培うチャンスに恵まれていると思います。そういう自覚は生まれつつありますね」

 さて、やはりひとりのキャリアウーマンとして、多忙な毎日の中での息抜きは? ストレス解消法も気になるところですが、それは次回で。

野田聖子さんvol.6 実は産みたい、という人はこれだけ多い! [2006年08月30日(水)]

 とはいえ、私たち女性は「なんとかして産みたい!」と思っているのも事実なのです。

「男性の政治家はね、女性が自分のことばかり考えて社会のことを考えなくなったとか、自己実現ばかりで子どものことを見なくなるとか言うけど、実際は、産みたいと思っている人はすごく多いんです。私がリサーチしているだけでも、キャリアウーマンと言われている人の7〜8割は、「子どもを産みたい」と思っているんですね本当に女性が産みたくないと言っているなら暗澹たる思いだけど、これだけの人が産みたいと言っている以上、その仕組みや受け皿をつくればいい。この10年が勝負だと思っています」

 Cafeglobe.comでも子どもに関してはVote!でいろいろ意識調査をしていました。


2006年5月25日 - 2006年5月31日
「子どもを持っても今の仕事を続ける?」では、いまの職場に戻りたい人が38%、転職したい人が24%、家庭に入りたい人が20%。子どもを持ったあとの要望はさまざまだということです。子どもを持つ気がないという人は18%。やはり、8割以上の女性が子どもを持つ前提でいることがわかります。



2006年6月07日 - 2006年6月19日
「出生率ついに1.25に。この低下の最大の根本原因は何だと思う?」この問いについては、少しずつ視点は違うものの、産む環境が整っていないとする答えが圧倒的でした。




また直近では、「そもそも子どもを持ちたいかどうか」についても聞いてみました。不妊や自然妊娠のタイミングをはずしてしまった人が治療や養子などの手段で子どもを持ちたいと思うのは、この流れでは至極当然と思ったからです。



 自分の人生でいつ子どもを持つか。やはり、今後は早めに意識してライフプランを組み立てていくことの重要性を感じます。もちろん「自然がいい」という気持ちも尊重すべきですし、要は、選択できる状況であることが大事なのだと思います。

 さて、次回は、野田さんご自身のキャリアについて。今後どういう道のりを描いていらっしゃるのかお聞きしてみました。

野田聖子さんvol.5 情報がゆがめられず選択できる時代に [2006年08月29日(火)]

 野田さんは、「将来は薬局でコンドームと並んで低用量ピル(OC)が買える時代にならないと」と言います。バイアグラのスピード承認に対して、OCは9年もの間認可がおりなかった話は、野田さんの公式サイトでも紹介されています。


「今年ガイドラインが引き下がってやっと検査料が安くなったとはいえ、今だって保険適用外でしょう。あれも、ピルを飲む女はふしだら、とか、ピルで避妊するようになってエイズが広まったらどうするなど、本質の議論はどこかにいってしまっています。望まない妊娠による人工中絶を減らすという理由以外にも、OCには、子どもを産まない女性にとっては、疑似妊娠期間をつくることで子宮や卵巣を休ませるという目的もある。これが不妊治療の一貫にもなることなど、いろいろ勉強させていただいているうちに多くを学びました」

 野田さんご自身が、OCを含めもっと前から自分の身体についても知っておくべきだった、という内容はこちらから読めます。

 日本でOCの普及に尽力されてきた日本家族計画協会クリニック院長の北村先生も非常に示唆に富んだ発言をされていますのでぜひチェックしてみてください。




 また、野田さんはさらに、出産のあり方そのものについてもご自身の説をもっていらっしゃいます。自然か計画か。どちらがいい悪いではなく、選べる環境があることが大事なのですね。

「それとね、日本だけなんです。とくに働いている女性において、非計画出産が異常に多い。日本は授かり物といって自然に任せるのがいいという思想だし、コンドームで男性任せの避妊も多いでしょう。大きな仕事を任された矢先に妊娠して、悩んでしまったりする。本当に望んだ子を望んだときに産むということもこれからの世の中大事だと思いますよ」


野田聖子さんvol.4 出産・育児を女性だけの問題にしない! [2006年08月27日(日)]

 男性、とくにこの国の方向性を決める立場、世代の方々に当事者意識がない……この問題はどう解決していけばいいのでしょうか。

「まずは、介護の社会化が成し遂げられたように、育児ももう女性または夫婦だけのものではないと認めてあげるべきですよ。子どもはすべて国の財産だということを掲げて初めて少子化対策が始まるんだと思います」

 たとえば、介護保険ならぬ子ども保険という考え方もあるかもしれません。また、NPOビジネスのような形で、子育てを終えた子育て能力のある人がビジネスとしてサービスできる仕組みをつくる。

「ボランティアじゃ続かない。やっぱりお金をもらって責任をもって仕事してもらう。官と民との間の公共というポケット、NPOを活用してビジネスとして就業の形がつくれるといいですね。そしてもう一つは教育。産むというスキルについての国民の理解がなさすぎるというか……。女性たち自身もそうだと思います。私だって、いつだって産めると思ってたら、そうじゃなかった」

 野田さんご自身、仕事と出産を天秤にかけたことなどなく、単に生理がきているならいつでも産めると思っていたら、不妊だということがわかり治療を受けています。その内容は、『私は、産みたい』に詳しく書かれていますのでぜひ読んでみてください。

「これはもう国の責任にしてよい問題だと思うんですが、若いうちから女性に、あなたたちには女性としての特別な能力・スキルがあって、だけどこれには年齢的限界があり、だからその特質を理解し自分の人生設計に役立てなさい、っていう教育をする必要があります。それこそ小学校から耳にタコができるくらい教えられていたら、私も今ごろ3人くらい産めていたのかなって思います。30代40代の女性が仕事か子どもかと迷っていたら、ほんと、私のような失敗はしないでといいたい。女性のからだのメカニズムについて無知であることは自分自身にはね返る。自分らしく生きるためにはまず自分をよく知らなくては」

 その中で、たとえば低用量ピルの問題にも国の方針は透けてみえてきそうです。続きは次回に。



  
   「私は、産みたい」
  
   野田 聖子(著)
   新潮社
   1,260円 (税込み)







  「だれが未来を奪うのか―少子化と闘う」

  野田 聖子(著)
  講談社
  1,470円 (税込み)

野田聖子さんvol.3 男性社会の中でのモチベーションキープ術 [2006年08月25日(金)]

 引き続き、「議論にならない」、その理由です。

「選択夫婦別姓の議論でも、反対のための反対だから、『苗字の違う嫁が姑の面倒を見ないだろう』とか『年賀状に両方の苗字を書くのは面倒くさいだろう』とかそんなことばかり。なんかもっと本質的な話はないのか、といつも思います。そこに透けて見えるのは、女性には対等になってもらいたくないということのような気がするんですよね」

 女性議員も同調せざるを得ないという場面も多々あるそうです。この男社会で生き抜くためには、ある程度可愛がられないとだめ。真っ向から反論しては元も子もない。これ、とんでもない悪循環ではないでしょうか。

 大勢(男性)と違う意見を言うと、「左翼」「反政府主義」「非国民」という言葉が飛び交うそうです。野田さんの場合、名指しで「顔は可愛いのに中身はひどい」と選挙演説の場で公に言われたことも。男性同士でも誹謗中傷合戦はよく聞きますが、男であれ、女であれ、「ひどい」とするならば、その根拠をきちんと並べないと、言っている人の株を下げるような気もしないでもありません。



 ここまで議論にならないと、自分の存在が何の意味があるのか問いかけたくなります。そんな中で、野田さんが、いかにご自分のモチベーションをキープしているのかお聞きしてみました。職場の上司や同僚にそんなことを言われたら確実にやる気を失いますよね。

「そうですね、この人たちは、確固たる信念で反対しているわけではなくて、単に、思いつきや自分たちの立場を守りたいがために言っていた。その程度のことで、はっきり言って議論にならない。とくに法律論としては成り立たないレベルなので、そこでは毅然と一線を引いて同調しない余裕を持っていけば、必要な立法のためにはやっていけますよ」

 なるほど。周りが無理解というのは、会社でも家庭でもあり得ることで参考になりますね。ただ、次にどうやって周囲を説得するかが難しいそうで、数字などを持ち出して理論的に説明しようとすると、「理屈っぽい」と言われてしまうことも。少子化問題でも、「子どもは理屈じゃない。俺はまたいだだけで生まれた」「気持ちいいことはやらないとダメだ」とか……これが本当のことだとすると、あまりにも女性がおかれている状況が理解されてないのではと思います。

考えてみれば、いまの政治家のみなさんの妻のほとんどは家庭を支え、彼らの働きを支えています。そんな中で、「働く女性の立場」という当事者意識はうまれにくいのでしょうね。早く共働きの議員がたくさん出てくればという気もします。

野田聖子さんvol.2 「女が増長し始めた」?そんなバカな。  [2006年08月24日(木)]

 さて、政治の現場では、産む性である女性が働きやすい、産みやすい社会構造をつくる。それが置き去りにされてきていたのではないかという気がしてなりません。男性議員の方々は、「女性たちが産まなくなった」ことについてどう思っているのでしょうか。

「正直言って、社会構造を作ってきたのは男だから、自分たちの非を認めたくないというふうにしか感じられないですね。女が増長し始めたってことにすり替えてる。女の自己実現と反比例して子ども生まれないんだみたいな」

 増長、ですか? と思わず聞き返してしまったその言葉。

「高学歴になって自己実現のために仕事を優先し、結婚もせず子どもも産まない女が増えたと。その一方で、少子化なんだから、女性も戦力で働いてもらわないとという矛盾が出てきています。それなのに、少子化問題に対して集約的に権限を持ち検討、断固たる実行ができる機関がないので、矛盾は放置されたまま。本当は猪口邦子さん(内閣府特命担当大臣<少子化・男女共同参画>)に権限を集中させるべきところ、権限も予算も法案もなく、そんな状態で日本社会の根底に横たわる総合的問題を解決するなんて、誰にもできない話です」



 まず100人規模の役所をつくり、数兆円の予算をつけてそこからスタートしなければ始まらないのでは、と野田さんはおっしゃいます。今の政策は小手先である、というのは誰もが感じていることだとは思います。

「今までの政権はそんなこと考えてなかったですからね。郵便局だけだったから。他のことが全部潰れてしまっている」

 とはいえ、国民の判断は郵政民営化だったわけです。

ここで、ふと思い出したのが、『日経ビジネス』2006年7月24日号の特集「沈むなニッポン」で、奥田碩元経団連会長がインタビューに答えての「日本には人口政策が存在しない」という言葉。今後経済界、ひいては日本が直面する少子化問題について危機感がなさすぎるという指摘は説得力がありました。奥田さんが特に強調して指摘していたのは、外国人受け入れ問題。少子化はたったいまから改善しても、それが本当に日本社会にきいてくるのは30年ばかり必要です。その間、どうやってしのいでいくか。

「とにかく議論になっていないのが現状だと思います。もっと原点を言えばそもそも子どもいらないかっていう議論があってもいい。もしいらないということであれば今の社会保障なしにするとかね。いまは年金、医療保険、介護保険と全部若い人頼りの社会保障システムでしょう。そして当面の労働力については移民受け入れも選択肢になる。そういう議論を何もしていないから、方向性も決められないんです」

 さて、政治の世界の「男性社会」ぶりは、想像以上にすごいもののようです。次回はもう少しそのあたり、お聞きしてみたいと思います。その、議論にならないというのが非常に気になります……。

野田聖子さんvol.1 少子化に取り組む理由 [2006年08月23日(水)]

 さて、予告させていただいた通り、本日から野田聖子さんのミニインタビューです。まず、1時間強ほどのインタビューを終えたとき……それは、野田さんの思いが痛いほど強く伝わってきて、シビレていました。こう、じんじんするというか。そのくらい、引き込まれ、考えさせられた時間でした。年齢が近いということもありますし、私も聖子さんが強く望んでいるように、子どもについての思いは、どこか後ろ髪をひかれるように心の中によどんでいます。

野田さんは、2004年にご自身の経験を綴られた『私は、産みたい』を、2005年には『だれが未来を奪うのか 少子化と闘う』を出版されています。少子化問題はライフワーク。その問題に着目したのは、15〜16年前だそうです。

 「ちょうど、落選したときですね。そのときは、まず少子化っていうことよりも、子どものために生きようと。子どものための政治家になりたいと思ったんです。この国には、子どもという概念があまりなくて、何というか、夫婦の私有物のような扱いをしていて何につけ曖昧模糊としているんですよ。子どもの環境をどう守るかなど、そういう勉強をしているうちに、数そのものが激減していることに気づいたわけ」

 少子化そのものは、三十数年前からはじまっているのですが、野田さんがはっきりと問題意識を持ったのが、バブルの頃。当時は、子どもが減っても経済に関係ないという思考がまかり通っていたそうです。そういえば、私自身もバブル当時20代半ばだったけど、少子化なんていう意識はまったくなかった。上がり続ける地価ばかりを、みんな呆然とあるいは騒然と見ていたように思うのです。


「実態のない登記で100円にしかならないような土地が1万円にも2万円にもなった狂乱の時代だから、経済の本当の価値もわからなくなっちゃいましたよね。お金となればすぐ反応するけれど、子どもという将来にわたる財産や目に見えない資質については鈍感。日本ではずっと“産む性”としての女性の特質を認め支えることをしてこなかったし、この国を支えていくのが子どもだという当たり前のことも見失って、目の前にある1万円札みたいな、モノや貨幣の形をとらないと大切に思わない。大切な“人”の存在が二の次、三の次のような本末転倒な国家になってしまったんじゃないかと」

 この流れの中で一番問題なのは、男女雇用機会均等法だと言います。つまり、結果として女にも同じように働かないと同じような出世、同じような賃金が出ないという社会をつくったことになる……というのです。


「高度経済成長期、男性は、本当に馬車馬のごとく働いて、たまたま家に妻がいてくれたからかろうじて家庭も温存できた。けれど、本来それは正しいやり方ではなかった。女性は、産む性であり歴史をつくる能力があるのに、男と同じ社会生活を強いられた結果、産む人が少なくなって、日本が衰退し始めているってことですよ」

 このままでは本当に日本の未来はない。その強烈な危機感が野田さんを駆り立てています。男と同じように働ける、という機会をつくったはいいが、「産む性」の保護、つまり産休や、「産んだあと」の保育支援などがまったくついてこなかった、これは事実だと思います。

次回は、なぜ、その発想が政治になかったか、の話です。

和田裕美さん後日談 [2006年08月09日(水)]

 和田さんのインタビューは、広報スタッフのTKが和田さんの大ファンで実現しました。

前職で営業ウーマンだったTKは、「和田さんに営業されてみたかった」そうです。

 TKの携帯には、毎日和田さんが書かれている『わくわく強運メルマガ』が届きます。インタビューの打ち合わせをしながら、気がつけば、彼女の携帯を奪ってふむふむといくつも読んでしまいました。

  私もインタビュー後は、確かに和田さんに営業されてみたいと思いました! 愛をもって相手に近づくと、先方も愛をもって返してくれるというのを体現されているのがよくわかりました。

 和田さん、ありがとうございました。


 

和田裕美さんvol.5 今後やっていきたいのは「話し方」の伝授 [2006年08月08日(火)]

 さて、和田さんがこれからやっていきたいと思われていることについて。

 今後は、和田さんの経験をベースに、話し方やコミュニケーションを教えていくスクールを運営していく予定だそうです。

 「話し方ですごく損をしている方はたくさんいらっしゃると思っているんです。悪い人ではないのに誤解を受ける人もよくいらっしゃいますよね。たとえば、仕事でも同じ成果を出しているのに、報告がうまくいかない人と報告上手な人を比べると、現場を見ていなければ報告上手な人のほうが仕事しているな、と上司は思いますよね。コミュニケーション能力の高い人のほうが、心の中で実はアッカンベーとしていても評価が高くなる。コミュニケーション能力が高いということは、好かれるということでもあって、そのノウハウを伝えていけるスクールをやっていきたいんです。すでに数回セミナーをやっていますが、男性の参加者も多いですね」

 和田さんの思いの背景には、「大人になってからでも人生変えられるよ」というご自分が伝えたいメッセージが、より明確に誰にでも平等に受け取ってもらえるように、という気持ちがあります。ここでも、テクニックや話し方のルールなどはあるものの、やはり大事なのは気持ち。そのためには、自分をよく知るということでまずは鏡をよく見てもらうことから始めたりするそうです。

 「いろんなことをセミナーや本で勉強してインプットされている方は多いのですが、自分の中身を研究して、どんな話し方でどんな表情でどんな声で人の前に座っているかを知らないでいらっしゃる方も多いんです。実践でやっていかないと変わらない」

 和田さんの話はとても具体的です。抽象論では伝えられず、どうしても具体的な言葉になってしまうとおっしゃっていますが、それこそ、働く人みんながほしがっているノウハウなのではと思います。概念なら誰でも言えますが、具体論は、やはり経験して結果を出した人ならでは。和田さんのセミナー、私も行ってみたいと思いました!


『和田裕美の人に好かれる話し方-愛されキャラで人生が変わる!』
和田 裕美(著)
大和書房
1,365円(税込)


 それから、和田さんの会社、ペリエの裏ブログ(スタッフの方のブログです!)がありまして、そちらでインタビュー時のことをご紹介いただきました

和田裕美さんvol.4 お客様をハッピーにするには優先順位を変える [2006年08月07日(月)]

 さて、その和田さんのすごい営業とは……。

 和田さんがブリタニカの営業として売っていたのは、英会話の教材でした。
最初はなかなか売れなかったという和田さんは、まず、「自分だったらどうされたいか」という原点に立ち返ります。ここでもまた優柔不断という言葉が出てきました。

 「私自身、強引なセールスにあうと、優柔不断で断れない。「ハイ」と言って買ってしまったりする。断れなくて買ってしまうプロセスを客として知っているからこそ、断りやすい環境の中で選んでもらいたかったんですね。だから、そういうお客様の気持ちになって、自分がもしセールスされたら、断ってもいいし、買ってもいいけど、自分のチョイスで必要だと思ったら、自分で進んでみてくださいって言いたかったんですね」

 だから、和田さんの営業スタイルは、ある意味コンサルティングです。いろいろ話を聞いて、信頼感を勝ち得、なおかつお客様に決断させるというやり方。お客様が自分で決めることだから納得度が違うわけです。

 「基本的には、好きな人からものを買いたいので、どうやって相手から愛されるかというのが重要なキーになるのですが、愛された場合、そこでその方が契約にならなくても紹介とかリピートという形で戻ってきます。それと、商品が素晴らしければ、それを売りつけるんじゃなくて買っていただいたほうが相手の幸せになると思って伝えるんです。お客様の予算が厳しくても、いろいろ話を聞いて絶対にこれを持ったほうがプラスになると思えば、それが信念として伝えることがむしろ思いやりですよね」



 いまはお金がないけど、貯めて必ずやってみたいから買うねといって1年後に連絡をくれたお客様。自分は買えないけど、友人が興味を持っていると紹介してくれるお客様。そんなふうに輪がつながるセールス。それは、お客様が和田さんと会って話した時間が無駄ではなく、とてもハッピーだったからこそ、輪が広がり売上につながっていったわけです。
 その結果、世界bQの成績をあげた和田さんが部下にその極意をどうやって教えていらしたか。それが気になってたずねてみました。

 「マニュアルとか、トーク、テクニックは当然あります。具体的なツールの使い方、順番などの指導はします。でもその前にやっぱり考え方なんです。人の背中を押すことって素晴らしいことで、人はモノを買うときはもっと良くなりたい、向上したいという思いがある。そこに気づいて背中を押す勇気があるのが営業の仕事だと言いますね。優先順位が『ノルマ』が先で次に『相手のため』というよりも、その順番を変えて、相手のために考えた結果、達成できて利益が上がったというふうにするようにと言っていました」

 これは、優先順位を変えたようで、実は変わってないわけです。そのほうがノルマは絶対達成できるんですから。これこそ、本質的な顧客主義のような気がします。

 さて、「営業の神様」和田さんが次にやっていきたいことは何でしょう。それは次回で。
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