自分および他者とのコミュニケーションをライフワークに、食やキャリア、ヨガなどを通じて「自分らしさを創造し、他者と共存するライフスタイル」を考えていきます

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カウンセリング・マインド [2007年03月07日(水)]

先日、Lisaの朝ヨガクラスに参加した帰り道、ある病院に勤務する看護士さんと一緒になりました。彼女もLisaのポーズの技巧にとらわれないスタイルが好きで参加されたそうで、思わず「私も同じです!!」と意気投合してしまいました。

そして、私も自分の仕事についてお話させてもらったところ、とても興味を持ってくださいました。実は、彼女がヨガに興味を持ったのも、自分のメンタルケアに役立てるためで、病院では殆どその種の研修などはなく、あるとしても「接遇研修」くらいで、コミュニケーションの類はないのだそうです。

世間では、看護士不足が社会問題になっていますが、やはり単にこれまでのような「人並み以上のいい待遇」だけで人材を確保できる時代ではなく、人のケアを後手後手に回したツケは、ここにも現れているなぁと思いました。

企業レベルでは研修会社の株を買っておいたらいいんじゃないか?と思うくらいに人材育成がホットなキーワードとなっていて、そこに力を入れる企業や組織も徐々に増えてきていますが、特に、医療の世界は徒弟制度が厳しく、コミュニケーションとは無縁の世界でしたので、トップ層と「皆平等」で育てられた若年層との世代間での価値観の違いが大きいようです。(医療関係者談)

実は、人間にとって、いわゆるLove, Life and Money、つまり愛憎と人の生き死にと、お金に関することは極めて、怒り・憎しみ・悲しみ・喜び・充実感などのエネルギーの増減が激しく、サービスを受ける側も提供する側も、普段なら意識の下に隠れている無意識のエゴが強く現れることが多いんですね。

そして、(いいか悪いかは別にして)小泉内閣の聖域なき改革によって医療や法曹・教育界にも競争原理が導入された現在、Love, Life and Moneyを大きく扱う弁護士・医者・教師とその関係者は、これまでは単に「個人の資質」で片付けられていたソフトスキルの重要性を認識し始めているようです。

つまり、現代の患者・生徒・クライアントが求めているのは、専門知識でも学歴でもなく、「カウンセリング・マインド」なのであって、「先生、私の話をちゃんと聞いて!私の痛み・苦しみを受け止めて!」なんですね。そして、そうされることで、やっと信頼感が芽生えるわけです。

そのいい例だと思ったのが、私の妹は以前に法律事務所に勤めていたことがあり、自身も弁護士志望なのですが、裏切られた怒りや憎しみに満ちて事務所に乗り込んでくるクライアントさんでも、先生がきちんと話を聞いて受け止め、気持ちの整理をさせてあげれば、殆どのケースが法廷に持ち込まれずに示談で終わるのだそうです。

ただ、そうは言っても、それができればいい方で、法律や医療技術・学問的な知識など、専門知識の習得と日々の実務が忙しいために、自分達の方がカウンセリングの必要があるのではないか?というくらいにいっぱいいっぱいの状態なので、若者の中には、相手はおろか、自分をケアする心の余裕もないまま、辞めて行ったり、挫折したりするケースが多いようです。

志高く目指したであろう職業だけに、挫折する本人自身も無念だろうなぁと思います。やはり、組織の上に立つ人は、格差だ二極化だと不安を煽る前に、それを下支えするカウンセリングマインドを育てることが必要になっているのかもしれませんね。
Posted at 16:08 | 感じたこと | この記事のURL

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