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『富士日記』(下)読了

2007-02-22 12:23:22
 数日前、ついに『富士日記』(下)を読み終わりました。以前の感想で「お酒買う量多い」とか書きましたが、泰淳氏は肝臓ガンでなくなったのですね。。。
 もともと富士山の別荘にいるときだけに書かれた日記で、飛ぶ時は数ヶ月も飛ぶものだったんですが、最後の方はほんとにすごく間があいたものになっています。著者の武田百合子さんご自身も振り返って書かれていますが、相当大変な毎日を過ごされたことが垣間見られます。
 最後に書かれていますが日記は泰淳氏から薦められて書き始めたそうです。毎日の買物と食事、その時々にあったことや聞いた話が書かれるというスタイルが13年間ず〜っと同じような調子で続いているだけなんですが、「それだけ」であリ続けることの凄さをずっしりと感じました(もちろん文章も上手だからここまで読ませるんでしょうけど)。

 ほぼ毎晩数ページずつ読んできて、終わってしまったわけですが、心配無用。私の傍らにはちゃんとロシア旅行記『犬が星見た』が控えているのです!今日からはこれ読んで寝ようっと。

『富士日記』(中)

2007-01-17 12:34:51
 昨年から延々と読んでいる『富士日記』ですが、2冊目(中)を先日読了しました。時代は昭和40年代。これは富士山の山荘に滞在したときだけのものなので毎日書かれたものではないんですが、それでも昭和30年代後半から50年代初頭まで15年ぐらい続けたということ自体、驚いてしまいます。記述内容は日常のあれこればかりなんですが、これだけ長いと段々と富士山の周囲が開発されていったり、泰淳氏の健康が衰えてゆく様子が感じられて、(中)は読み進めるほどに寂しさが迫ってきます。

 それにしても、特に発表するつもりではなかったようですが、何をいくらで買った(←やけにお酒が多い・・・)とか、「ウチに来た○○さんの話」(←ほとんどが世間話・・・)とかをきちんとこれだけ書き残すというのも凄いことだなあ、と思います。日常生活がまとまると世相が垣間見られて本当に面白いです。

 この本はなんだかちょっとアラン・コルバンの本みたいな面白さがあるというか。コルバンのは歴史研究書だから『富士日記』とはも何もかも全然違うんだけど。やっぱり普通の人(高名な作家の奥さんなので武田百合子さんの場合「普通」じゃないかもしれませんが)の生活の様子とか、日常に感じたことって、なんだかほっとするような気がして読んでいて妙に落ち着くというか、覗き見的な意味ではなく興味深いです。ま、私自身ドキュソープ番組のことやってたくらいだから、この方面の関心が強いんでしょうね。

『富士日記』(上)読了

2006-12-08 14:57:44
 『富士日記』(上)読み終わりました。毎晩寝る前に数ページずつ読むのがすっかり習慣化していたので、寂しい気持ち。日記だからその後の展開が気になるとかいうこともなく、一日の閉じ方としてとてもいいリズムになっていたんですね。段取りの悪い私は(中)を買い置き(?)しておくのを忘れていたので、今日帰りに買って帰ります!実はおととい慌てて地元の本屋4軒行ったんですが、どこも置いてなかったの。今日は途中下車して大きめの本屋に行ってきます!

なかったら、ほっぽらかしにしてあるNever Let Me Go読むか。。。寝る前に『ゴリオ爺さん』もどうかと思うし(←タイトルがなんとも・・・)
 

面白かったよ『ダ・ヴィンチ・コード』

2006-11-29 12:10:12
 週末、『ダ・ヴィンチ・コード』読了しました。読後の感想は途中で書いたのと変わりませんね。最後まで面白く読めました。散々なことを聞かされた分、意外性があったからかもしれませんけど。でも、イギリス行ったあたりから謎を解くまでがどんどん短くなって、焦るな〜、とは思いましたな。
 会社の先輩は「だまされた」感があったそうですが、小学生4年生ぐらいのときルパンを読んで、知らない間にありえない「秘密の抜け道」ばかり用意しているルパンのどこが名作で、どこが面白いのかと憤然としたことがあったので、それに比べりゃあ全然OK、一応オチも筋が通ってたみたいだしね。普段あんまりベストセラーに手を出さない(←手にとる前になんとなく読んだ気がしちゃうから)ので、とても新鮮でした。

 で、今は、というかずっと併読してるんですが『富士日記』。日記だけあって毎日少しずつ読んでます。まだ3分冊の1冊目なので、年内の読了はまず無理でしょうね〜。特にだからどうというような内容ではないのだけど、買った物の値段をいちいち控えてる著者に親近感大 まあ、所詮わたしが似てるのはそこだけ、という感じですが
 
 

中庸が大事。

2006-11-21 12:32:09
 まだ、『ダ・ビンチ・コード』(中)の途中なんですが。途中でいちいち感想書くなよ、という気もするんだけどね。

 異教ものは多いけど、読んでいて『フリッカー あるいは映画の魔』(タイトルうろ覚え。違ったら)という小説を思い出しました。というか、『フリッカー』の場合は、

「先生!それはやりすぎでございまするっ(← by 仮想秘書)

って突っ込みたくなるぐらい、イッちゃってましたが。いやあ、先生ったらすっかり別世界に入り込んじゃって、って読んでて呆れるくらい「あの」世界への思い入れがヒシヒシと伝わってきて・・・

ちょっとキモかったのよぅ。

そんな「読者のこと考えてないでしょ!」って突っ込みたくなるような、マニアの熱気ムンムンの小部屋的世界にくらべると、『ダ・ビンチ』のほうは、薀蓄語りながらもなぞなぞは適当な間を置いて忘れないうちに解決してくれるし、どれもあんまり深入りしないでおいてくれるし、極めて親切で口当たりがいいですな。。。『フリッカー』と違って映画化されてもいいように、視覚的にも抜かりのない場面展開するし。

やっぱり売れるためには「ほどほど」が大事なんだな〜。

『ダ・ビンチ』が物足りない内容だって言う人いますけど、じゃあ『フリッカー』読んでご覧よ、『ダ・ビンチ』のテキトーさ、失礼「プロフェッショナリズム」が懐かしくなるから。・・・そもそも読書家でもないくせに、こんな小説知ってるあたしはどうよ、っつー話ですけど。

でもって。
スイス銀行(チューリヒ銀行だっけ?)のお偉いさんの趣味が今時「ブーシェ」とか「フラゴナール」っていうのもまた絵に描いたようなプチブルぶり(死語) ブラウンさんったら結構意地悪。。。

ベストセラーに一言。

2006-11-15 12:27:55
 会社の人に貸してもらって、あの『ダ・ヴィンチ・コード』、今更ながら読んでます。既に色々聞いていて、あくまでも「暇つぶし用の大衆小説」という位置付けで読んでいるので、今のところ特に腹も立たず、楽しく読んでいます(まだ40〜50ページだけど)。
 随所に「トリビア知識」を散りばめて自分の知的レベルがそれほどには低くないことをアピールしようという工夫も面白いですが、それよりもかの地では映画『ローマの休日』や『サウンド・オブ・ミュージック』みたいな「観光モノ」というジャンルが脈々と生きていることにちょっと感動しました。前にアメリカ人ってパスポート保有率が低いとか聞きましたが、大部分の人にとって「海外」って意外と遠いものなのかしら?個人的にアメリカ人知らないから全くの想像ですけど。

あの厚さというか薄さで3分冊(文庫版)にする出版社も凄いな〜と思いますが、それはさておき。

あのさ、どうしてルーブル館長やってる人の研究対象が
「プッサン&テニールス」なの?
テニールスですか?
プッサンと・・・ねえ?!
しかもテニールスの絵に隠された「暗号」って・・・

という実にどうでもいいところが気になってしょうがないのでした。「テニールス」の「暗号」なんていう微妙すぎるチョイス。まあ、「デ・ホーホの描く家族に隠された陰謀」とか言われても動揺しちゃうけどね。・・・これって話の筋に関係あるのかしら。

なお、現在は、『ダ・ヴィンチ〜』、『富士日記』、Never Let Me Goの併読というとんでもないことをやってます。ブラウン氏なみに変だな、このチョイス。

『博士の愛した数式』

2006-10-20 12:21:04
 きのう、小川洋子著の『博士の愛した数式』を読み終わりました。面白かったし、数学が変な謎解きの道具ではないかたちで使われていて新鮮でした。でも、博士のお人柄が「よくわからない人」のままで終わってしまったので、あんまり感動はしなかったです。。。ま、私がべつに阪神ファンじゃないっていうのもあるから?

 おとといあたりからはKazuo IshiguroのNever Let Me Goを読み始めました。これは基本的に「持ち歩く本」にしていてカフェや仕事場の昼休みなど時間ができたときに読む、といった感じなので、一体いつ読み終わることやら。。。

『蝉しぐれ』

2006-10-13 12:40:25
 いやあ、久々に小説の王道って感じのものを読みました。面白かった〜。梶井基次郎の『檸檬』が退屈で読むのに1.5か月かかったので、カタルシスを得ましたわ

 次は『ルビコン』(←ハードカバー)だーっと気合を入れて本屋に行ったのに、置いてないしー。珍しく文学モード全開の私の期待を裏切ったブックファーストの帰り、通り道にブックオフがあるのでチラリと覗いて、なぜか買ったのは『博士の愛した数式』(博士が、だっけ?)と『富士日記(上)』。我ながらテンション高いんだか低いんだか。
 ちなみに、ブックファースト入る前は古本屋で『フライパン一つでできるスイーツ』とかいう500円の本を逡巡した挙句に買わなかったのだった。・・・私はただのケチか。

 品揃えのツボが微妙なブックファーストでは代わりにスコット・ラッシュという懐かしい名前を発見!手にとったものの、ここでもでてきた感想は「やっぱり学術書は高いねえ」。所得の格差って教育レベルにも関わってくるなあ、と全然違う方面から実感したのでした。。。
elouai's doll maker 3
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